証拠は全て揃っている「ちょっと成歩堂!!!」
「亜双義の好きな人って誰?!」
その日、なぜか日直を押し付けられた僕は億劫な気持ちで日誌を書いていた。これが終われば開放される、最後は一言だけ!そのタイミングで割れんばかりの声が響いたのである。
「ええと……いきなり何?」
「さっきあかりが亜双義に告って振られたの!」
「あかりさん……って誰だっけ」
「ハァ?!隣のクラスの!あんた文系で授業かぶってんじゃん!」
「そんでさぁ、あいつ『俺にはもう心に決めた相手がいる。誰であろうと付き合うことはできない』つって振ったらしいんよ!誰?!」
「成歩堂、亜双義の親友なんでしょ?!知ってるよね?!」
すごい剣幕の女子2人(申し訳ないが彼女たちの名前も顔もよく覚えていない)に突然迫られた僕は今度こそげんなりとため息をつくしかなかった。
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