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    Nina

    @27and_lucie

    普段はMisskeyにいます。
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    POIPOI 11

    Nina

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    現パロ、亜双義と成歩堂くんが高校2年生、すさとさんが1年生でバロックくんは変わらず亜双義と9歳差です。モブが出張る成歩堂くん目線、本人たち不在です。
    挿絵→https://poipiku.com/7560719/10296951.html

    #アソバロ
    asobalo
    #従バロ
    secondary
    #弟子バロ
    apprenticeBallo
    #現パロ
    parodyingTheReality

    証拠は全て揃っている「ちょっと成歩堂!!!」
    「亜双義の好きな人って誰?!」
    その日、なぜか日直を押し付けられた僕は億劫な気持ちで日誌を書いていた。これが終われば開放される、最後は一言だけ!そのタイミングで割れんばかりの声が響いたのである。

    「ええと……いきなり何?」
    「さっきあかりが亜双義に告って振られたの!」
    「あかりさん……って誰だっけ」
    「ハァ?!隣のクラスの!あんた文系で授業かぶってんじゃん!」
    「そんでさぁ、あいつ『俺にはもう心に決めた相手がいる。誰であろうと付き合うことはできない』つって振ったらしいんよ!誰?!」
    「成歩堂、亜双義の親友なんでしょ?!知ってるよね?!」

    すごい剣幕の女子2人(申し訳ないが彼女たちの名前も顔もよく覚えていない)に突然迫られた僕は今度こそげんなりとため息をつくしかなかった。
    亜双義は僕が言うまでもなくイケメンで、成績も優秀だし(いつも全国模試で上位に食い込んでいるらしい)礼儀正しく節度もある男だから、そりゃあもうめちゃくちゃモテる。告白された回数なんか数え切れないし、バレンタインは毎年持ちきれないほどのチョコを貰っては僕に押し付けてくる。
    今までももちろん全部断っていたが、今回振られた女子は女子の中でも特に期待値が高い子だったらしくついに彼女たちの堪忍袋の緒が切れたらしい。これは真相を話すまで帰ってもらえなさそうだ……。悪い親友、恨むなよ……!

    「亜双義に好きな人がいるのは本当だよ。何なら中学生のとき既にプロポーズしてたからね」
    「エッ?!そんな早く?!」
    「誰それ!!あっ……もしかして御琴羽さん……?」
    「あ〜……。言われてみれば……」
    「いやいや絶対に違うから!!」
    「じゃあ誰なん?」
    「その話マジ気になるんだけど」

    ずいずいと女子2人が迫ってくる。勘弁して欲しい……。
    僕は諦めて鞄の中からスマートフォンを取り出した。

    「亜双義のインスタに答えが載ってる」
    「あいつインスタとかやってんの」
    「アカウント探すわ。亜双義……出んじゃん」
    「英語で探してみて」
    「英語ぉ?!Asogi……、Kazuma……あっこれじゃね?!」
    「どれどれ?!」
    「うわっ!!何この超イケメン!!」
    「えっ?!つまり亜双義この人のこと好きでもうプロポーズしたってこと?!ヤバ過ぎん?!」
    「てかどうやって海外のこんなイケメンと知り合えたん?!」

    無理もない。
    あいつはSNSを更新するタイプではないが、使える手段は使う男だ。そう、つまり。
    恋人(というかもう婚約者か)である彼の日常を追うためだけにアカウントを作り、彼とはマメに連絡を取っているらしい。
    載せている写真はお洒落なスイーツや綺羅びやかなものではなく、夏休みにロンドンに行った時か婚約者の彼が日本に来た時撮影した写真だけ。亜双義自身の投稿はそのときしか行われない。
    もはや亜双義のアカウントでありながら彼(とその家族)の写真のほうが多いのではなかろうか。

    「……とりまフォローしたわ。えぇ……マジでこの人の写真ばっかじゃん……」
    「この写真とか2人ともめちゃくちゃ幸せそう〜!これはうちらじゃどう足掻いても勝てんわ……」
    「この人亜双義より背めっちゃ高いとか超スタイル良くね?」
    「分かる〜てかおっぱいデッカ!あいつ巨乳好きかよ!」
    「いや、流石に胸で選んではいないよ…………」

    改めて亜双義の写真を見返すと、本当に婚約者―――バロック・バンジークスさんのことが好きなんだなぁと思う。
    亜双義の父親はバロックさんの兄と同い年で、2人は仕事仲間らしい。バロックさんとは既に幼い頃からビデオ通話を通して交流があったと聞いている。もうずっと小さい頃からバロックさんにベタ惚れで、小学生になったあたりから「俺はロンドンの大学へ行く!そしてずっとバロックのそばにいるのだ!」と周りに宣言していた。
    最初は周りの大人たちも微笑ましく見守っていたが、それが気に食わなかったらしい。(ずっと俺は本気だ!と拗ねていた)
    ついに中学1年生のとき、バロックさんに指輪を贈りたいと言って彼の兄と一触即発になりかけたそうな……。
    結局「高校に入れば受験勉強に忙しくなるだろう。今しかない、今伝えたいんだ。親友のお前には、最後まで見届けて欲しい」と、わざわざ僕をロンドンまで連れて(流石にトランクに詰め込まれたわけではなく、ちゃんと正攻法で渡英した)プロポーズの場面を見届けさせられた。というか見せつけられました……。何という強引な……亜双義らしいといえばそうかもしれないけど。
    その写真も動画も、ちゃんとインスタグラムに載せられている。もはや思い出というよりは言質、証拠の意味合いが強そうだな……。
    ちなみにお兄さんはその場で号泣して奥さんに宥められていました。頼むから今後も仲良くやってほしい……。

    「この人が亜双義の婚約者なのはもうマジで納得した、これはもう誰も文句言えんって」
    「ガチでラブラブじゃん……羨ましい通り越してお幸せにとしか言えんわ」
    「……まぁそういうことで。納得してもらえたのなら、僕はもう日誌を出して帰りたいのだけど……」
    「あっうん、ありがと成歩堂!」
    「あんたも恋人できたらい〜ね!」
    「大きなお世話デス…………」

    ばいば〜い!と元気よく扉が閉まり、お喋りな女子2人は去っていった。亜双義のアカウントのフォロワーが2人増えている。明日にはもっと増えているだろう。
    当の本人は今日も受験勉強に精を出すべくチャイムと同時に帰宅していた。ロンドンで一番難しいと言われる大学に首席で乗り込むつもりらしい。よくやるよ……!でも、お前なら成し遂げられるって信じてるからな。

    翌日、亜双義は巨乳のイケメンが好きらしいという噂が広まった。何がすごいって、あいつは否定することもなく「まぁ巨乳もヤツの一部だからな。好きだぞ」と動じずに受け入れたことだ!まったく!これだからお前の親友は飽きないよ。
    彼の計画によると結婚式は大学を首席で卒業してかららしい。
    前世では色々あったが、今はお前とバロックさんを心から祝えるのが僕も嬉しいよ。幸せになれ、相棒!
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    山芋かしりべ

    DONE舌を入れたい弟子×色々な鎖に縛られているバンジークス
    前回の続きで、ミリ進展した話。次のえっち話までできたらピクシブにアップ予定。

    ※現代のジェンダー・恋愛・人権意識から見ると違和感のある描写があります
    ※実在の法への言及があります。HAPPYな原作ゲームからするとこんな考慮絶対いらないのですが、やりたいのであえてリアルに寄せて葛藤を強めています。
    【弟子バロ】アラゴナイトの内側、あるいは半年かけて舌を入れる話 中央刑事裁判所の死神は黒鉄でできている。いや、あの冷徹さは流氷から削り出されたというにふさわしい。いやいや私は確かに目撃した。彼は怪我をするたびマダム・ローザイクに修理をしてもらっている蝋人形である。
     仕事で八年前の雑誌を見る機会があった。議員の汚職を告発しようとした記者を探してのことだったが、途中で目に飛び込んできたのが、死神の正体という見出しの低俗な記事だった。
     黒鉄か氷か蝋細工か。
     なんともまあ、愚にもつかない議論である。
     死神と呼ばれた男の最も近くにいる人間として、亜双義はその答えを知っていた。
     ――どんな人間も、その内側は柔らかくて温かくて湿っている。
     それはバロック・バンジークス卿とて例外ではない。初めて口内に舌を侵入させたときに、しっかり確かめた。驚いて閉じられた顎によりちょっぴり血の味もついてきたのは、告白から数か月経った春のことだった。
    9463

    山芋かしりべ

    DONE②噂と嫉妬とダンス、情緒不安定な二人

    ※②③④には以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
    ・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
    ・一方的なモブ→バロ要素(犯罪あり)
    ・バロの被害やトラウマ描写(過呼吸)
    ・少年への性犯罪についての否定的な言及
    ・薬物乱用についての否定的な描写

    ①ちくび
    ②不穏&ダンス←これ
    ③仮面舞踏会
    ④きもちいいえっち※R18
    【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話② 三日後、亜双義はバンジークスに同伴し、倫敦郊外の宮殿かと見まごう侯爵家を訪ねていた。貴族社会は上下社会。相談事でも上の者からの頼み事ならば、下の者が出向くのが筋らしい。
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    「よく来てくれた、バンジークス卿」
     はしばみ色の髪を神経質に分け、片眼鏡をつけた壮年の紳士。模範的な貴族の風体であり、微笑を浮かべているがどこか冷たい抜け目なさがある。それがオスティア卿の印象であった。
     仰々しい挨拶と紹介にあずかりながら、亜双義は油断なく男を観察した。会うのは初めてだが、名前は知っている。彼から師へは、何度か晩餐会や狩り、[[rb:撞球 > ビリヤード]] へ招待する手紙が送られていたのだ。もちろん逐一手紙をあらためているわけではないので、実際にはもっと来ていただろう。
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    DONE※オタクな宿伏が出てくるので注意※
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    DONEシルイン(+クロヒル)位の小説になりますので、こちらはウィークタグの方は避けます。自分の書いた現パロ設定でシルイン(特に風紀委員してるグリットちゃん)を見たくなったが故に同時生成した産物です。
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    【現パロ】ぐりっとちゃん、恋心自覚の巻。【シルイン】【注意書き】
    1 書いている人の主生息地がクロヒルです。ですが、こちらはシルインがメインです。ただ、そちらも影響してクロヒル要素もそこそこ含んでいます。
    2 クロヒルweekに際してあげた小説の現パロ設定と合わせて書いたシルイン小説になります。(この設定でシルインを唐突に書きたくなったため。)こちらだけでも読める筈ですが、少し設定がわかりにくいかもしれません。
    3 でも謎のこだわりを発揮してしまい長いです。ご注意ください。
    4 その他 青獅子NLをメインに小説書くのはこちらが初なので気になることなどあるかと思います。どうしても気になる際はそっとご指摘いただけますと幸いです。
    5 主な登場人物 シルヴァン イングリット(後半の方が出番多いです。)
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