小学3年生の時に同じクラスになって仲良くしていた勘右衛門と兵助。
ガキの頃からマセてた勘右衛門は、話が面白いとか足が速いより顔が良い人間に惹かれてて、人付き合いが上手くなくて孤立しがちな兵助にすぐ声かけて仲良くなった。
田舎だから中学も同じで、相変わらず遠巻きにされがちな兵助は小学生の頃と変わらず勘右衛門とぐらいしか仲良しがいない。
勘右衛門は家が良いので、高校から東京に行くって希望が通ってて、兵助も同じとこ行かないかって聞くけど、兵助は家が良いわけではないから地元の行くと言う。
もし金が問題なら俺の家に言えばなんとかなるって勘右衛門は進言するも、少し思案するように俯く兵助は最終的にキッパリ断る。
兵助は母親をこの村に1人置いて行くわけにはいかないって思ってる、勘右衛門にも誰にも言わないけど。
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