Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    Oneamongthe1

    @Oneamongthe1

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 3

    Oneamongthe1

    ☆quiet follow

    国の歴史とかについてのやつ なおでぃすこに上げたやつよりちょっと情報が増えているしなんなら気分で増えていくぞ

    現在公開可能な情報以下の情報は戦前の情報であり、情報が古い場合があります。

    重要人物
    初代皇帝 エーヴィヒ・ソロモン・シシフォス
    現皇帝 ベルンハルト・アルヴォ・シシフォス
    陸軍大将 バルドゥル・シシフォス(皇太子)
    海軍大将 マーシャ・グンドルフ・バベル

    ミドルネームについて
    皇族は皇帝に即位した時に、それ以外は大きな功績を挙げた時に皇帝から授与される。軍人にとっては称号と同じ扱いで名誉である。

    シシフォス帝国 特筆事項
    人呼んで『知恵の国』。
    ギリシャ神話に登場する、ある神の名を国名の由来とする帝政独裁国家。知恵に優れた神の名を冠するところに見て取れる通り、国民の教育に力を入れており、実力があるのなら誰でも見出されやすいという傾向がある。マーシャがほんの二年で、それも19歳という若さで大将にまで昇格したのもその影響が大きいだろう。
    『知恵は死をも超越する』
    『人に価値あり、知恵に価値あり』
    『知恵に善悪なし、人に善悪あり』
    『教育が人を善にする』が国の標語的なやつ。
    国のマークは蹄の裏にSSと書かれたマーク。
    手錠が不死の象徴として縁起物扱いされている。
    努力すればいつか必ず報われると信じているし、周囲の努力が報われるように手助けするのを当然と思うのが国民の基本的性質。皆EDUが高い。
    知的好奇心を満たすことは良いこととされ、感情で動き和を乱すのは悪いこととされる。(知的好奇心は感情ではないのか?の議論が起こったこともあるが、知的好奇心が感情かどうかはさておき大切なのはあくまでも“和を乱さないこと”である、という結論に至った)
    基本的に皆頭がよく善良だが理屈っぽく、感覚で感じるべき芸術ですら理論化して研究している(音楽、絵画……芸術でないものだと『かわいさ』『面白さ』などさえも学問にした)ため一部の人には『頭でっかちだ』と嫌われることも。とはいえ、理論の力はすごい。あらゆる方面でシシフォス帝国人は成果を上げている。
    円滑なコミュニケーションのために人並みの感情表現はするが、言われた事に対して感情よりも先に思考や分析が来るため、その感情表現はあくまでも『ポーズ』であり本気で怒ったり悲しんだりは基本誰もしていないのがシシフォス人。外国人には感受性が鈍いと言われがち。
    ちなみに幼稚園から高校まで義務教育であり、高校卒業までに一定の知能を担保できなかった場合『追加教育センター』に送られる(有料、かつ強制)とか。
    国全体からややディストピア臭がするような気がする……なんて言う外国人もいるが、人間を愛し、国民になるなら誰一人として取りこぼさないという気概のある政策を行っている。

    ……努力とは目標ありきのものであり、すなわちシシフォス帝国の国民は皆それぞれ大なり小なり『目標』を明確に持っていると思われる。


    地理
    冬でもギリ凍らない程度の北の海に面している。北部は典型的な海洋性気候で、現在の首都プレゲンドルもそのへん。
    国の豊かさを求めて侵略戦争をしていたので、基本的に天然資源でも肥沃な土地でも何でもある。
    国有数の学園都市であるオーフキェでは都市計画そのものを研究の対象としており10年単位で街の姿が変わったりする。
    大都市リーベモントにはこの国で最も古く、かつ最大の追加教育センターが存在しており、その『効率的』な形状をした建物は観光名所にもなっている。
    世界最大規模の国立図書館があり、そこには古今東西のあらゆる資料が所蔵されているため、国外からわざわざやってきて利用する客も多い。


    言語
    世界的に一番通じる言語を公用語とする。
    が、シシフォス帝国民は基本的に大学卒業までに少なくとも3ヶ国語は習得する。こわい。
    ちなみに人名をつける場合は何語でつけても良い、というのが法律で決められている。ここ数十年はドイツ語風の名前が流行り。
    『蹄の裏にイニシャルを刻む』というこの国特有の慣用句がある。意味は、主に迫りくる課題やら問題に備えて策を巡らせておく、みたいな意味。元々はもっと狭義に、敵対者を罠にかける用意をする、みたいな意味だった。
    例:「明日抜き打ちテストらしいけど、勉強した?」「問題ない、もう蹄の裏にイニシャルを刻んでおいた」
    最近だともっと短く『蹄にサインしておく』なんて言われ方をされることもある。その言い方だと意味が変わるだろとか最近の若いもんはとか言われてるかも。
    おしゃれな言い方だと蹄の裏を抜いて『イニシャルを刻む』だけ言う。
    例:「既にイニシャルは刻まれた」「イニシャル刻んどくか〜」


    信仰
    世界的に一番信者が多くポピュラーな唯一神教の信者も多いが、この国特有の信仰として、国名の由来であるシーシュポス神を始めとした古い多神教神話の神々の社を新たに建てて祀ったり、明確に名前のないぼんやりとした“いつも我々を見ている神”(アミニズムの太陽信仰、“お天道様”概念に近い)を信じたりする。信仰のちゃんぽんである。
    ただ、信仰をモラルと結び付けていないせいか、この国の信仰はかなりライトなもので『趣味』に近い感覚だとか。趣味であり、研究対象であり、真の信仰とは程遠い。
    なので、世界的に一番信者が多い唯一神教の熱心な信者からは『異端者たちの国』と認識されることも。
    神話つながりで、帝国の建国神話の中にこんな話がある。
    若き日の初代皇帝が神と出会い、何でも願いを叶えてもらうチャンスを得た際、彼は『知恵』を求めた。その一件をとある亡国の王になぞらえて、人々は初代皇帝を“ソロモン”と呼ぶようになったとか。


    歴史
    かつて大きな帝国だったものの一部がなんやかんやあって独立した、元々地理的に色々終わってる感じの小国だったものが、ある時産業革命によって強大な軍事力を手にし、肥沃な土地、凍らない港に適した海、清潔な水の流れる川、ガスや鉱石などの天然資源、その他諸々を求めて侵略戦争をし、今の形になったのが今日の帝国の始まりである。
    最初に手に入れた鉱山を経済の足掛かりにしたことがきっかけで、レアメタル→機械部品→電子機器→IT産業と産業を発展させていき、今の『知恵の国』の基盤を作った。
    多民族・多人種・多宗教を内包しつつも大きな領域を統治するために明確な権力構造が必要と察した元老院はそれまで『君主』であった指導者を『皇帝』と改め、共和国だったその国は『帝国』に名を変えた。
    初代皇帝は教育に力を入れた。教育とは即ち、幼年期から行われる洗脳にも等しい。国民に無償で教育を提供、非暴力的・知性的な振る舞いを叩き込み、『努力すれば認められる』『有能なら誰であれ取り立てられる』という甘い餌を垂らし、皇帝へ、そして国への忠誠心を育てた。この時の名残でシシフォス帝国は今でも高校までは義務教育であり、無料である。
    以降小さな内乱やら政治的な衝突やら何やらはあったもののすぐに鎮圧され、シシフォス帝国は数百年にも及ぶ長き平和を享受したのであった。


    教育
    幼稚園3年+小学校6年+中学校3年+高校3年の計15年間、国民は義務教育を受ける。
    卒業時には18歳となる。
    成人年齢は基本18歳だが、成人の条件は『義務教育を卒業する』であるため、出生時期のせいで満18歳でない人物も成人として扱われる。
    教育内容は現代でも一般的な科目(国語数学理科社会外国語保健体育美術以下略)に加え、倫理が幼稚園から必須授業(もちろん倫理なんて堅苦しい名前ではないが)。幼い頃から徹底的に周囲の輪を乱さない平和的思考・行動を叩き込み、国の治安向上に貢献している。
    これらは帝国に本籍を持つものであればすべて無料であり、制服や教科書なども支給。
    3歳で幼稚園に上がるまでの期間も国からの支援がいくつかあるが、乳幼児あるいは乳幼児を持つ親を対象とした研究プログラムに参加するのが産後の生活を楽にするライフハックとして知られている。
    義務教育中は自分が果たすべき目標を見つけることを推奨される。
    義務教育中に一定の知能指数に達しなかった人物は追加教育センターに送られる(強制、しかも有料)。追加教育センターというのは、要はでっかい泊まり込みの塾みたいなものである。
    外国から18歳以上で帝国に籍を移した人は、志望すれば追加教育センターで現在の帝国民と同水準の教育を受けることができる(有料、しかも義務でない分高い)。こちらは時間があれば帝国人の落ちこぼれのように泊まり込みで授業を受けることもできるが、働きながらでも授業を受けられるように、追加教育用タブレット(要購入)で録画された授業映像を見たり、AIにわからないところを質問したりできるようになっている。
    3歳以上18歳以下で籍を移した外国人は、その年から年齢にあった学校に通うことが求められる。
    ただ、外国とシシフォス帝国では教育水準が全く違うため、特に中学生以上で編入してきた子などから授業についていけないという声もあがる。
    そんな人々の為に移住者用家庭教師という国の制度があり、現在の授業についていけるようになるまで勉強を教えてくれる。子供の年齢が低ければ低いほど安い。なお義務ではないため志願する必要がある。
    大学及び専門学校は有料であるため、金銭に余裕がある人が行くところとされている(義務教育だけでも外国で十分通用する)が、もちろん行かない人は少数派だ。目標がしっかり定まってさえいれば、金額に相応の教育を受けることができるのだから。
    義務教育で目標が見つかればその道に進むための専門の教育を受けられる場所が必要になる。この国では研究施設も兼ねている大学が大半であり、勉強しながら自分のやりたい研究に没頭できる。


    政治・軍隊
    皇帝による独裁体制を取っている。
    軍隊は政治的中立性を保っており、直接政治を行うことも治安維持を行うこともない。
    第三次世界大戦が開戦するまでは、軍隊の存在もある種『実験場』の一つであった。
    兵器の研究、兵法の研究、作戦の研究、……或いは、軍隊の存在が国内外の社会に及ぼす影響の研究。
    第三次世界大戦が開戦した当初、『効率的』に研究され尽くした軍隊は、実に脅威だっただろう。
    _人人人人人人人人人人人_
    > と思っていたのか? <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

    戦時中の軍隊について
    ──シシフォス帝国軍、彼らが脅威と思われていたのは最初の数年間だけだった。
    効率化された、研究され尽くした、などと言えば聞こえはいいが、ここ数百年それを使用して領土拡大を目指し侵略戦争……なんてこともなく、内戦さえもここ百年はなく。
    侵略戦争をやっていたのは大昔の話。そもそも侵略戦争をしてたのも終わらせたのも初代皇帝。かつての兵も今は亡く、本物の戦争を忘れ机上の空論ばかりをこねくり回し、これまで生きてる間に本当の戦争をやってこなかった実戦経験のない連中が理論だけで戦えるわけがない。
    戦時中、友軍からの帝国兵の評価は『頭はいいけど練度と士気が足りなくて微妙』といったところだった。
    国として手を組む利点は純粋な兵力ではなく、広い国土に起因する大量の人手や兵糧、生産力、様々な頭脳といったところだろうか……
    ……そんなところに現れたのがHO2、マーシャ・バベル──当時16歳、一般家庭の出でありながら士官学校の首席になった彼女だった。
    国の期待を(そして支援も)一身に背負った彼女はめきめきと頭角を現し飛び級卒業、あっという間に海軍大将、海軍総司令官、提督で、敵方の戦死者500万人。陸軍大将とも仲が良く共同作戦では完璧に足並みを揃えられる(=海軍大将だが陸軍の事も理解している)稀有な才能。彼女のカリスマにより兵士たちの士気も極めて高くなった。
    当時の軍司令部がこの『戦争の天才』の登場にどれほど喜んだかは想像に難くない。


    税金
    高い。消費税が15%ぐらい。……15年の義務教育が無料なのだから仕方ない、と思うかどうかは個人の判断に任せられる。
    物価も周囲の国に比べるとちょっと高い。
    ちなみに、税金が何にいくら使われているかの情報は1円単位(通貨は円じゃないが)で公開されている。
    国民皆保険制度を採用しており、医療費はかなり安い。


    犯罪と刑罰
    シシフォス帝国に死刑制度は存在しない。
    倫理的問題も確かに存在するが──それよりも、『犯罪を犯すのは知能指数の低い人間である』という風潮があり、つまり犯罪者は知能テストの後様々な手段を使って知能指数の向上が図られる。
    それと並行して単純作業という一番頭を使わない刑罰をさせられる。
    この帝国において人は貴重な資源である。
    やすやすと死刑などで消費はできないのだ。
    ちなみに、この国で一番犯罪を犯している層は外国人である。
    18歳以上の教育が有料なせいでは? との声多数。
    何を隠そう、この国における教育とは治安の向上と殆ど同義なのだ。だって元が内乱を起こさないように考案された手段だからね!
    ネット上の誹謗中傷などは厳しく罰せられていたが、技術革新によりネカフェからの投稿や他のパソコンなどを遠隔操作しての投稿などでも100%投稿者を特定できるようになったため、国内からは絶滅した。国外からは「監視社会すぎる」との批判もある。
    先程知能と犯罪の関係性について述べたが、逆に優秀すぎる頭脳を利用する知能犯もいる。
    この国の知能犯というのはものすごく厄介で、大抵INTもEDUも最高水準である。国内だと自分と同じくらい優秀な奴もいる警察に目を付けられるため、大抵は国外に出て外国人をいろんな手段でカモにする。害悪である。
    ……そんな風に好き勝手やって国際指名手配されている犯罪者もいるが、まだ捕まっていないのは2〜3人。頭の良い人ほど真面目にやったほうが結果的に楽だということを知っている。だのにわざわざ追われる生活を選ぶということは、それこそ悪意という名の確固たる『目標』があるに違いない。


    インターネット
    この国では情報収集・伝達の大切さを皇帝がよく分かっていたことと、電子機器の材料となるレアメタルが最初に侵略した国にあった鉱山にあったことが重なり、電子機器の発達が顕著で、インターネットの導入・普及も早かった。(侵略戦争前はネットも通ってない山奥とかそういうのをイメージしてもらうといい)
    ただそうなるとインターネットから国民が悪い影響を受けることを半ば確信していた皇帝は、ネット上の国民の発言を監視する技術を作らせた。これは結構批判されたので、最終的に匿名性の高いものに関しては厳重な監視が敷かれ、訴えがあればすぐに身元が割れるようにした。
    一方、本名や住所を公開しての発言に関しては『公平な言論の場』として言論の自由を残す……というのを落とし所にした。
    匿名性の高い発言を監視することに関して、皇帝は過去外国のインターネットから起きた様々な騒動を例に出し、このような事が起こらない国を作るためだと説明した。


    酒・煙草等人体に害がある娯楽について
    禁止されていない、税率も普通、だが推奨されていない。義務教育でそれらの危険性をしっかり教えるため積極的に摂取する人は少ない。需要が少ないため売り場も少ない。そうなると、自然と値段も高くなる。
    喫煙所は少ないが、かつて喫煙者が同じ喫煙者との密談や部下とのコミュニケーションに使用していた名残で残っている。が、現在はそういった非喫煙者に不利になるような行動は咎められるような教育がされているため、現在の帝国の喫煙者の様子といえば電子タバコ喫煙者が喫煙所で黙って吸ってる、という(現代から見れば)やや異様な光景。外国人には『シシフォス帝国人は喫煙所に来ると黙る』とか言われてるかもしれない。
    なお国内では喫煙所不要論すら出ている。なぜなら煙草は副流煙がトラブルや病気の元となるが故、全く副流煙の出ないタイプの電子タバコが発展したからである。


    研究施設に関して
    国内で行われている殆どの研究は国が登録・管理している。というのも、申請するだけである程度の支援金が降り、人類の未来に一定以上の利益をもたらすと国が認定した研究には更に支援金が降りる。
    こういうことをすると支援金目当てで中身スカスカの研究をする研究所が多くなると考えられるが、国が管理しているのもそれが理由。定期的に国から進捗チェックが入り、全ての研究は一定期間の後(研究途中でも中間報告という形で)必ず論文を出し査読が通らないと支援金全額返金の上罰金、という決まりがある上、申請の際に本名と住所を登録し、偽造や虚偽の記述がないか照会されてからでないと最初の研究費が渡されない、というシステムになっている。
    国に登録するメリットは金銭の他にもあり、国立図書館の一般非公開の閉架書庫に無料で自由にアクセスできたり、関連しそうな資料のデータを送ってもらえたり、近い研究をしている他の研究チームとコンタクトが取れたり、国外から有識者を呼ぶお金を出してくれたりする。
    研究が終わったあとも、登録さえしていれば自分達の研究の成果が誰かに使用されるとその量に応じて国からロイヤリティが入ってくる。
    国立研究所の数は当然のように世界一であり、私立の大小様々な研究所も(自宅を研究所のように改造したのも含め)数え切れないほどあるとか。
    この国で一番盛んに研究されているのは脳科学についてであり、この国ならいずれ人類の脳のすべてを解き明かし、人類を進化させるかもしれないと言われている。言われていた。


    今回の要人の処刑に関して
    帝国では認識を常に時代にあわせてアップデートすることが重要とされる。
    もう終戦したのだ。たしかに彼女はよく働いてくれたが、大量殺人犯は平和の世に必要ない。
    確かに戦時中は彼女は正義だったかもしれないが、今の世の中では彼女は悪だ。
    というのが、帝国の公式発表の要約である。

    国旗、軍旗
    国旗は1:1.618の黄金比の長方形、紫地、上下に細い水色のライン、中央に蹄にSSと書かれたマーク。
    紫の染料は昔は貴重であり、誕生してから歴史が浅いため国旗に取り入れている国も少なかった。シシフォス帝国は数百年、具体的に決めているわけではないが短くて2〜300年、長くてもせいぜい600年程度の歴史しか持たない国であるため、紫の染料が手に入りやすい時代に勃興した国となる。
    国際的な場で国旗がズラっと並んだときに紫がどーんとあるとかなり目立つので、新興国ながらに存在感を持つためのこの色である。
    知性の青と帝国の侵略戦争で流された血の赤を混ぜた色、という意味合いでもあり、国花の蓮の花の色でもある。
    水色や青は人に好感を持たれやすい色であり、知性や冷静さを意味する。
    軍旗は大体カラーリングなどは同じだが旗の形状が異なり、鯉のぼりの尾のようなシルエット……オリフラムとか言うらしい、先端が三角に凹んでおり、その頂点にひし形(正方形を斜めにした形)の穴が開いている特殊な形状。これは山とその上に置かれた岩を意味する。シシフォス帝国の名前の由来になった神の逸話の一つから取られたシンボルで、国内では一般的に用いられるデザイン(神話から取っているし軍旗にも採用されているが、特に神聖な形状というわけではない)であり、軍服のデザインにも採用されたりしている。
    海軍で使用される場合、山の部分の傾斜が特に強くついて旗の尾は長くたなびく。
    この旗の形状は遠くからでも一発でどこの艦船か認識できるという点に利がある、らしい。
    両旗とも法律に沿って丁重に扱われるが、神聖不可侵なものというわけではなく、国民に旗を崇拝する思考はない。

    国の〇〇
    国章 抽象化された蹄にSSと書かれたマーク
    シンプルだが国名に沿った意匠。国旗に同じデザインのマークが使われているが、こちらが先。
    国花 蓮の花 
    帝国において紫やピンクは蓮の花の色であり、好まれる色だ。軍人のネクタイの色も大将クラスは紫。
    国石 人工宝石
    ただの宝石ではなく人類の叡智の結晶だとでも言うつもりなのだろうか……?
    国技 競技ディベート
    どう見てもスポーツではない。
    国獣・国鳥・国蝶 なし(諸説あり)
    ……国の生き物、というのは大抵は固有種であり、つまり土地に根差すもの。侵略戦争を繰り返して土地を広げてきたシシフォス帝国には、何をもって固有種とするか決めがたかった。
    ので、人工的に作られた獣・鳥・蝶を国の生き物に指定しようとして────国際社会に止められた。

    国の得意分野/産業
    レアメタル、電子部品、電子機器などの輸出。IT産業、製薬やその足掛かりとなる理論の研究。あらゆる分野の研究者の海外派遣。
    とにかく頭脳労働が主な産業。産業と言えるのだろうかそれは……

    皇帝
    シシフォス帝国の皇帝の皇位継承順位は少々特殊で、皇帝が退位するときまで誰が継ぐのか分からない。だが傾向として、『若く』『健康』であることが見られる。
    シシフォス史上、一度も皇位継承権争いがされたことはない。
    皇帝はシシフォス帝国で一番賢い、というのが通説。
    誰も詳しいことは知らないが、皇室独自の特殊な教育法で教育されていると一般には考えられている。


    おまけ『追加教育センター』
    3+6+3+3年間の義務教育を終え、知能指数が一定に達していない人間を『再教育』する場。(ちなみに1年ごとに決して安くはない金額を取られる。強制なのに。国外の人間が揶揄するに曰く、『馬鹿税』。こわい。なお払えない場合は就職した後、払い終えるまで毎月の給料から一定額を天引きされることになる。)
    その『効率的』な形状の建物は、まさにこの国を象徴するランドマークだろう。
    人間を効率的に教育することに特化した人達が、最長で三年間かけて落ちこぼれ達を教育する。一年に一回テストがあり、そこで合格ラインに達していれば晴れて卒業できる。一年で卒業できる人は稀で、大抵は三年間たっぷり使ってから出てくる。
    全寮制であり、宿泊のために必要なものは全てセンター側から提供される。料金内のサービスらしい。
    センター内の内装は非常に近未来的であり、
    国の様々な研究所と提携しているのか、常にまだ市場に出回っていない最新機械が配備されている。例えばお掃除ロボ、お料理ロボ、テレビ、空調設備にスマート家電……研究中の機械の実験施設も兼ねているらしい。ちなみにさっき言った宿泊用のアメニティ類や衣服なんかも研究中のやつ。ここに入った人間の義務として、定期的にそれらの使用感をアンケートとして提出させられる。
    国外の人にはよく『あそこに入ったら最後飲まず食わず寝ずに勉強させられる』とか言われているが、実はそんな事はない。休養も食事も勉強を効率化するのに大切なファクターである。
    常に最新の理論に基づき、最も効率よく知識が頭に入ってくるバランスの勉強・休養・食事・運動・睡眠のサイクルで知識をギリギリまで頭に叩き込む。
    季節のイベントやらもあり(これは季節のイベントが人間の精神状態に及ぼす影響のデータを取っているのだとか、鬱病対策だとか)、卒業が決定すれば盛大に祝ってくれる(これは意図的に成功体験を与えているとか)案外ディストピア感はない。
    追加教育センターは意外と人道的な施設なのである。強制でこんな施設に入れてくる時点で社会全体が非人道的? それはそう。

    『追加教育センター』を経て社会に出てきた人々へ社会的な扱いの差はないし、人々からの差別感情もない。
    ないことに、なっている。


    おまけのおまけ 追加教育センターの歴史
    帝国の建国当初、追加教育センターなるものは存在しなかった。
    義務教育を終えた際のテストで規定点を取れていなかった生徒を強制的に留年、あるいは点数に応じて高等・中等教育機関に一年目から入り直させる『再教育制度』があったが、皇帝が当初予想していたのより脱落者の数が多く(教育に力を入れ始めてほんの二〜三年だったこともあり、わざわざ外国から招いた教員の質も皇帝陛下の求める水準には達していなかった。理想が高かったんじゃ)、このままでは学校がパンクするとの意見を受け、初代皇帝が再教育専用の教育施設を立ち上げた。
    ……再教育、というよりも後進をさらに優秀にするための初期投資、『教師』を生産する施設、という方が正しかったかもしれない。ともかく、それにより最低ラインを割った人間たちがカードをシャッフルするように上位の頭脳を持つ者たちになり、それがまた次の世代を育成する。その繰り返しである。
    ちなみに、最初の数年は再教育施設では初代皇帝陛下が直接教鞭をとることもあったとかなんとか。帝国で最も頭の良かった初代皇帝陛下の教えを受けられた人々は実に幸運だっただろう。
    さて、この時はまだ再教育施設は無料で利用できた。皇帝陛下は皆により必死に勉学に取り組んでもらうべく、落ちこぼれにペナルティをつけることに──つまり、再教育施設を有料にした。
    そのお金は再教育施設を拡張・充実することに使われた。外観の良さと建築の容易さを兼ね備え、しかもより少ない建材で建てられる新たなる建築技法をもって建てられたその建物は、『再教育センター』と名付けられた。
    これが現在の『追加教育センター』の前身であり、都市リーベモントの観光名所でもある国内最大の追加教育センターである。
    再教育センター発足から数十年が経ち、優秀な教師たちが充実してくると脱落者の数も減り、一人一人の再教育の質にも力を入れられるようになった。
    その頃帝国では再教育センターの人権問題が浮上しており、知性に劣る者への差別ではないかと皇帝や再教育センターが糾弾されていた。そこで皇帝陛下は「差別ではなく誰一人社会から取りこぼさないようにするための『配慮』なのだ」と言葉を尽くして反論され、再教育センターは『再教育』というワードが差別的だと人権団体に指摘されたため『追加教育センター』へと名前を変えることを余儀なくされた。要するに言葉狩りである。(一時は再教育制度を無くせとまで言われていたのに、施設の名前を変える程度で済ませられたのは皇帝の手腕と言う他ない)
    ……なお、この一件以降帝国教育マニュアルには追加教育センターのイメージ改善の為複数の施策が盛り込まれることになった。
    あと人権団体はこの後国外のなんかしらとの癒着とか脱税とかが明るみに出たため消されたし何なら癒着がバレた国も今回の一件が帝国への内政干渉、つまり攻撃であるとみなされて消された。シシフォスルール発動でお前の首都がプレゲンドル。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👍❤👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator