前提:グルジャモワンナイトでうまれたお子の設定
何らかのアクシデントによりグルーシャとナンジャモがワンナイトした世界線
ナンジャモは子供が出来たと分かった瞬間、頭が真っ白になるも産まないと言う選択肢が無かったので、ジムリ後任と配信業引退の手続きで数ヶ月を費やす
その間にオモダカには全てとはいかないまでも大まかな事情は話している
数ヶ月の後、引退動画を配信
内容は
・やりたい事が出来た
・それをするにはかなりの年月を有する事になる
・それでも諦めきれないのでジムリと配信業を引退する旨
そうして動画の最後に「どうか“ボク”の事を許さなくても良いから、これから“ボク”がするたった一つだけは、許して欲しいな」
それだけを言い残して、ナンジャモはパルデアから姿を消した
数ヶ月後、逃亡先で雪華を出産、その時に雪がちらついていたのと、どうしてもグルーシャが忘れられなかった為、“雪華”と名付ける
それから十数年の月日が流れ、グルーシャの元にウィンタースポーツ仲間から一本の連絡が入る
曰く、「お前、子供がいるのか?」 と
一瞬、彼女の姿が浮かぶもいる訳がない、と答えると、疑問の声が返ってくる
確かにそっくりな子と出会ったのだ、と
話を聞くと其処はパルデアから遠く掛け離れた土地で 気の所為だろうと最終的に話を聞き流した この時は
その話を皮切りに、グルーシャの元には子供の目撃談が集まる様になる
テンガン山、フロストケイブ、ラナキラマウンテン… 元スポーツ選手からの情報が故に雪山での報告が多い そうして皆、口を揃えて言うのだった
お前に良く似た女の子だった、と
数年後、オモダカからジムに挑戦したいと言うトレーナーが他地方からやって来たとの連絡が
学生の宝探しでは無いにしろ挑戦者に代わりはないのでしっかりと勤めを果たすように、との事
最後にグルーシャに“貴方の所に行くのは最後になるでしょう、楽しみにしていて下さいね”と
何の事か分からないなりに挑戦者を待つ事に 直ぐに可笑しいと気付く
挑戦者の情報が入ってこないのだ どんな手持ちだったかは伝えなくとも、どんなバトル戦法だったか、どんな指示をしていたかは多少なりとも伝わってくる筈なのに
いよいよ、最後のジムチャレンジに、件の挑戦者がやって来る時が来た
防寒着に身を包み、フードとゴーグルで覆われたその顔は見えない 何やら悪態を吐きながらフードとゴーグルを外した挑戦者の顔を見て、グルーシャは息を飲み、思わず問い掛ける
──ナンジャモ?
その言葉に挑戦者は顔をしかめる
誰それ? 僕は母さんの子供だよ
告げられた言葉に、曖昧に頷く
それよりもさ、こっちに来てからずっと貴方に似てるって言われるんだけど、そんなに似てる? 僕ら
いいや、似てないよ
返すと、“そうだよね、僕もそう思う”、そう、苦笑されながら返される その表情さえ、“彼女”と似ていると感じた
─僕は雪華、雪の華で“雪華” それじゃあ、ジムバトル、始めようか
互いに一歩も譲らぬまま、最後の一匹同士に
グルーシャはこおりタイプにテラスタルしたチルタリス、対する雪華はハルクジラを
不意に、雪華が呟く
あーあ、最後のジムも、テラスタルしないで勝ちたかったのに
呟いて、テラスタルオーブを構え、ハルクジラに投げる 鋼タイプにテラスタルするハルクジラ
互いに最後の大技を放ち、チルタリスが倒れる
それを見やりながら雪華は雪原に倒れ込む
テラスタルしないで勝ちたかったのに、あーあ、残念
試合に勝って勝負に負けた、と言いたげな彼女の元に歩み寄り、グルーシャは問い掛ける
ねえ、あんたの母親の名前って、────?
その問い掛けに雪華は目を見開く どうして、呟く声は余りにもか細い
どうして母さんの名前知ってるの…?
その言葉に、グルーシャは雪華の上半身を起こし、そのまま抱き締める
なら、あんたはぼくの子だ
ぼくと────の子だ
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Q.なんでグルーシャはナンジャモの名前知ってたの?
A.ワンナイトの時にナンジャモが教えたので 尚、彼女はその時の記憶は曖昧
他にも何かあればQ&Aは追加します