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    はろい.M(X.はの助)

    Xは不在ですが、ポイピクは稼動してる。
    むしろ、めっちゃ更新する。

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    POIPOI 66

    みつま、ひつと出会うってよ。
    ひつとみつまの絡みのみです。

    フェス中の看板娘 フェス2日目フェス2日目。

    集合場所はロビー入り口前。
    先に来たのはひつだった。
    はつねとの集合時間までまだだいぶある。

    ちょっと散歩するかと、
    クマサン商会の横の細道を通り、
    ナワバトラー対戦会場である空き地にでた。
    カードを持った人がちらほら。


    (フェス中でもやる人は居るんだな)


    歩きながら横目で追う。
    そのまま店の前を通った所、
    要領よくテキパキと食材の準備をしているみつまを見かけた。
    近寄るひつに全く気付いていない様子。


    「おはようございます、今日も仕事なんですね」

    「…!」


    しゃがんで作業をしていたみつまはバッと立ち上がった際に
    調理道具に三角巾が引っかかりするりと頭から外れてしまう。
    隠していた部分がひつに見えてしまったのだ。


    「あ……」

    顔が真っ青になる。
    すぐに手で後頭部を隠すが、ひつはそれを見つめていた。

    隠していた物は後ろゲソ。
    実はみつまの後ろゲソの先端は
    感情によって何色にも光出す特性を持っている。
    この事がきっかけとなり、過去に辛い経験をしたためから外では後ろゲソを隠す様になっていたのだ。
    他イカとの関わりも最低限にとできるだけ距離をとっていた。


    眉間にシワを寄せるひつ。

    沈黙が続く。

    (やっぱり、私嫌がられたかもしれん…)
    みつまはそう思った。
    ※後ろゲソが黄から青に光りだす

    「…変、ですよね。すみませんっ…!!直ぐしまi」

    「あ思い出した」
    「え?」
    「それホタルイカの特性ですよね?
     この前、本で見ました!
     綺麗だなって魅了されました…
     俺は好きですよ、みつまさんのその後ろゲソ」


    過去と同じ様に煙たがれると思っていたが、
    思いもよらない返答に思考が追いつかず、ぽかんとしていた。

    直ぐに我に帰って思い返しても、
    間違いなく嫌がられていない事を理解する。


    (今…私のゲソ…すいとーよっていっとった?)


    三角巾が調理道具に引っかかってしまった時に
    落とした蒸し布をひつが拾いあげ、みつまに手渡した。


    「お仕事、頑張ってくださいね。後ではつねと買いに来ます」

    包み込む様な温かい笑顔の横で小さく手を挙げて挨拶した後、その場を後にした。



    たちすくむみつまの後ろから
    従業員が驚いて話しかけてきた。


    「みつまちゃん、その色…初めて見たけど?」



    ------------------------


    数時間後、
    合流したはつねと2人で買いに来たが、
    みつまはそこに居なかった。
    時間をずらして覗いてもやはり居ない。

    店の従業員に居ない理由を確認したかったが、
    店はとても慌ただしく、妨げにならないよう諦めることにした。


    後日、
    はつねからあの日みつまは
    急遽裏方で仕事をすることになっていたと聞かされた。


    「あんな手際のいい子、
    表に居なくなりゃそりゃ忙しくなるわ」


    イカフォンで現在のナワバリエリアを確認しながらつぶやいたひつ。



    次のフェスは夏真っ只中。

    ひつはまだどの陣営に投票するか悩み中であった。
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