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    KakiKake___3

    @KakiKake___3

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    KakiKake___3

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    桐ゴロのつもり。文字書きでもなんでもない人のただの妄想
    方言と標準語の違いがわからなくなってるよ 読みづら。

    ゴロ美がむすっとする話桐生がすけべなことはわかっている。最初のうちは別にそれでも嬉しかった。デート中、胸とかおしりとかしか見とらんでも。好きあらば人気のないとこに引っ張ってキスしたり、触ってくることも。
    「なぁ…ゴロ美」
    ほら。声色でわかる。またどこかに連れ込もうとしとる。
    「…なんや」
    桐生の手が腰に回る。軽く引き寄せられて、次踏み出す足の前につま先をほんの少し突き出して歩くのを遮られる。
    本当はもう言うてやろうと思っていたが大人しく最後まで聞くことにした。
    「今日も最高に綺麗だよ。..ゴロ美」
    そういってほんの少し香水を嗅いで首元に鼻先が触れて、小さなリップオンと共に軽い上目遣いをして微笑む。もうえっちしたくてしゃーないんやろうな、と内心思う。
    「…うん。」
    「世界一可愛いよ。愛してる…」
    さっきよりもっと強く引き寄せられる。路地裏に入ったともいえない、暗い細道の壁に押し付けられ、ずっとこの時を待っていたかのように強引なキスをされる。
    俺は優しく桐生の胸を突っぱねて引き剥がした。
    「…どうしたんだ?人から見えそうなところだったのが嫌だったか?すまない、少し先ばしっちまっ」
    「デートのとき、なに考えてた?」
    急な質問に桐生は戸惑っていた。不器用な桐生は考えに考えてきっと、最悪に癪に触ることをいうのだと思う。そうじゃなくても望んでる答えは言ってくれない、こんな様子では。
    「…ゴロ美、が、可愛いなって…」
    「そういうことやなくて。気ぃ遣ったことやなくて本心聞いとるだけや。」
    「...どういうことだよ。」
    ゴロ美だからか、どうにも女々しくなる。あの場所でのあれが楽しかったとか、あの時みたあれが面白かったとか、そう言ってくれたらいいと思った。察して、というやつだろう。今の自分は心底面倒臭いはずだ。それでも腹が立って、強情になって黙り込んでしまう。
    「頼む、教えてくれ。なににそんないじけてんだ。嫌なことあるんだったらすぐに言ってくれよ。」
    「…」
    「おい、聞いてんのかよ」
    俯いたまま怒りで顔が強張る。上を向き大きく息を吸って深く吐く。なるべく冷静に話出そうと、桐生と目を合わせて優しく微笑む。
    「…もーぉ、えっちなことばぁっか考えとったやろって。うちは分かってんねんでぇ?」
    面白おかしく切り出すように笑いまじりに話す。軽く肩をポンと押してやると、桐生もその様子に少し緊張が解けたように小さくため息を吐く。
    「…まぁ、本当のとこそうだ。」
    「なんで?」
    「え?」
    腹が立ちすぎて声色が戻る。間髪入れず聞き返した。桐生はやってしまった、と小さく唾を飲み込む。
    ほななんでわざわざデートに誘ってんねん、と。別にえっちはしてくれていい。自分だって嬉しい。それに桐生が本当に自分のことを愛してくれている...と思っている。そうでなくてもそう思わせてくれるあいつの振る舞いごと、好きだ。桐生がしたいなら、毎日だって求められていいと思うほどである。しかし今はそういう話ではない。
    「いや、その、それだけというか」
    「別にええねん。えっちなこと考えとっても。うちのこと抱きたいって思ってくれることも。」
    「え...っと、いや、それだけ思ってたわけじゃないんだ。」
    「桐生ちゃんとのえっち、好きや。気持ちええし、桐生ちゃんがうちのこと求めてくれるの、ほんまに...嬉しいと思ってんねんで。」
    「あ、あぁ。そう、か」
    さっきまで相当困ってたくせに嬉しそうな顔しおって。喜怒哀楽がわかりやすいやつだ。
    「...でもずっとそれ思てんねやったら、最初からホテル誘ってや。うち、ゴロ美やで?他の女みたいな扱いせんでえぇ。それでもうちは嬉しい。ほんまやで。」
    「...」
    真剣な顔つきになる。黙って俺の言葉を待っている。謝罪のタイミングを伺っているような様子だ。それでも黙っているのは謝罪の意図が根本的に正しいか、確信していないから。きっとこれから俺が何いうかわかっていて、それでも俺の言葉で真意を知ろうとしてる。真実は当人から聞き出すまでは確信に移さない。こいつはそういう男だ。
    「うち、デートに、誘われたと思っとったんや。...でも桐生ちゃん、今日一日ずぅっとうちばっか見とったし。うちが狸みたいな雲見つけてアレ見てぇ言うても一緒に見てくれへんかったやん。」
    「そうだったかもしれねぇ。ごめん。」
    「...。うち、寂しかってん。」
    つい口走りすぎる。次に続けて言葉を言おうとして吸った息を飲み込む。それに伴って喉に石ころが詰まったような感覚がしているのに気がついた。ここで泣くのは悔しい、泣いてやるものかと何度か唾を飲み込む。
    「ごめん。俺もデートのつもりだったんだ。本当だ。その...追い討ちかもしれないが、ゴロ美が可愛くて、つい目で追っちまって。...そうしてるうちに連想して、勝手に突っ走っちまった。...ごめん。」
    別に謝って欲しいと思って問い詰めたわけじゃないのに。促すような自分の言い回しにもイライラしてきて、堪えてたものがどうしようもなく頬を伝っていく。落ち着かせる深呼吸も絶えず震えている。とてつもなく恥ずかしくなって急ぎ背を向ける。桐生は正面からもう一度謝罪しようと回り込もうとするが、軽く左手をあげて静止させる。
    「...今日、えっちやないって思たから...。爪も、長いし。」
    「...?爪が長いことが関係してるのか?」
    まぁ気がつくはずもない。桐生にそんな細かいところまで気がつくような気配りは期待していないし、いらない。
    「...えっちのとき背中引っ掻いたら、イヤやろ?イヤやねん。絶対イヤや。」
    「...おい、俺が傷つくこときにしてんのか?ふっ、そんなことなら別に」
    「嫌やねんて!!!!」
    つい声が大きくなる。後ろを向けば桐生が驚いた顔しているのだろう。でももうそんなことは構わない。察してもらうのももう面倒臭い。その振る舞いをする自分のことも相当に嫌いだ。...こんなに振り回されるようなデートも、もう誘われなくていい。
    「俺のせいで桐生ちゃんに跡つけられるような真似させたないし!!えっちしとるときの、俺が桐生ちゃんに愛されとるって...自惚れとるんも嫌なんや!!!俺、俺は桐生ちゃんと...!!!!!」
    「兄さん」
    遮られてハッとする。昂って少し言葉遣いが荒れてしまった。
    ...しばらくの沈黙。呼吸を整えて涙を拭い、振り向いて桐生を見る。...心底嬉しそうな顔である。ムカつく、一発...には、四発殴りたい。
    「...何わろとんや。」
    「に...ゴロ美がそんな風に考えてたって知れたのが嬉しくてな。」
    「別に惚気叫んどったんやないで。うちは」
    「わかってる。デートとえっち、分けて考えて欲しかったんだよな。」
    あぁ、絶対面倒臭いと思ってる。気を遣わせている。俺はため息まじりにチラッと桐生の顔を見て、頭を下げる。
    「...ごめん、桐生ちゃん。気ぃ遣わすのも嫌やし、もうデートとかええから...」
    「俺は今日のデート、やり直したい。だめか?」
    ...もういい。桐生は気を遣っているのだ。言わなければよかった、と強い後悔の念に襲われる。
    「...おおきにな、桐生ちゃん。でも」
    「さっきの。」
    「あ?」
    「『俺は桐生ちゃんと』の続きが聞きたいんだ。」
    「そ、それは、ちょっと言い間違ってしもて」
    「いいんだ。何を言おうとしてたんだ」
    「...っ」
    こいつのこの眼。この眼に見られるとどうにも強く反抗できない。
    「き、桐生ちゃんと、いろんなとこ行って、いろんなとこ見て...二人の思い出が欲しかったんや。」
    「なら作ろう。」
    「せやからそないなんお前は」
    「確かに俺はゴロ美とえっちしたい。いつだってな。」
    「...ッフ」
    「でも俺がしたいこと以上に、ゴロ美がしたいことを、もっとするべきだった。今更だが、ゴロ美がもし許してくれるなら今からでも取り返したい。」
    「きりゅ、ちゃん」
    「俺のわがままをいつも聞いてくれていることに甘えすぎていた。ゴロ美、次こそ最高のデートにする。約束する。頼む、もう一度だけ機会をくれないか。」
    「...次は水族館行きたい。」
    「わかった、行こう。」
    「映画も見る。」
    「映画も見よう。」
    「ケンカもするで。」
    「...わかった」
    明らかに渋そうな顔。それでも心底嬉しそうなのがわかる。その様子に自然と頬や緩んでしまう。一歩、二歩と大股に近付いて桐生を抱きしめる。自信なさげにいつもよりずっと優しく、桐生の両腕が背中にまわる。
    「ありがとう、ゴロ美。...愛してる。」
    耳元で囁かれる言葉に頭から爪先まで小さな電撃が走り、それだけで小さく短い甘い声が漏れる。思わず抱き締めている腕に力がこもる。
    「うちも...うちも愛しとる、きりゅーちゃん...」
    それを聞いてから桐生は俺を強く、強く抱き締めた。ゆっくり俺の体温を嗅いで、首元に軽くキス。それから少しだけ体を引いて、小さくバードキスを繰り返し、息が上がってくるのと共に深く、舌を吸い、互いの唾液を混ぜ合わせて飲み込んで、また短く息を吸って唇を喰らった。
    「っはぁっはぁ、きるぅ...」
    「好きだ。愛してる、ゴロ美...!」
    「んむっ...ッは、ぁ、ちゅっ...きるぅちゃん...」



    何分続けたか...もう足腰が立たなくなって完全に桐生に支えられて立たされていた。
    「んちゅっ...はぁ...はぁ...ゴロ美...」
    「んぁ、あっ♡、はぁっはぁっ、きるぅ、チャン...うぅ...」
    「やっぱり今日えっちしないか」

    俺は桐生の鳩尾に一発思い切り叩き込んだ。こっちもただでさえ足腰ガクガクだというのに桐生はそれからしばらくうずくまって動かなくなってしまった。仕方ないので首根っこ掴んで近くのホテルに引き摺り込んだ。


    せやけどい、今思い出してもその日の桐生ちゃん、やばかったのぉ...
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