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    あしょ

    @OsakanaJacket

    類司、ちょいえち、力尽きた文字などなど

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    あしょ

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    昔書いてた途中で力尽きたヤツ勿体ないので投げときます……CP要素はないです本当に中途半端

    #ワンダショ
    wish
    #天馬司
    tenmaji

    声が出なくなった天馬司(声が……出ない)

    最初、異和感に気づいたのは1年ほど前だった。
    ショーの練習を始める前、発声練習をした際少し声が出しずらかった。
    きっと声の出しすぎだろうと思いとその場しのぎで喉飴を口に含んだ。
    が、中々収まらず寧ろ日に日に声がかすれていっているような気がした。
    念の為かかりつけの耳鼻科に言って軽く見てもらったが
    「喉風邪でしょう。薬を出しておきますので様子を見てください」で終わりそれ以来薬を服用しながら普通にショーをしていた。
    が、どうやらそれが駄目だったらしい。


    「つ、司くん?!どうしたの?!」

    パクパクと口を動かすしかできない。いつもならうるさいと言われるほどの声が出るその白くて太い首元に何かが突っかかる様で思ったように声が出ない。
    混乱し頭が回らない状態で魚のような口の動きをしていた所をえむが気づいてくれた。

    「司くんどうしたの?!しんどいの?!」
    「.....................」
    「声が出ない……の?ちょっとまっててみんなを呼んでくるから!」

    (すまん……申し訳ない)

    そう思っても伝えられないのがとても辛かった。

    ーー

    「司、声が出ないって本当なの?!」

    寧々と類が血相を変えてこっちに走ってきた。
    こくり、こくりと頷くことしか出来ない無力さに胸が苦しい。

    「寧々、彼を急かしてはダメだ。司くん、声が出ないのならこれを使ってコミュニケーションを取れないかい?」

    そういい類がオレに差し出したのは顔と同じくらいの大きさのホワイトボードと黒のペン。きっと類は筆談を使ってオレと話をしようとしてくれているのだろう。
    相変わらずの優しさに胸がぎゅっと引き締められる。本当にいい仲間を持ったな、と涙が出るほどだ。

    渡されたホワイトボードとペンを持ちスラスラと文字を書いていく。いつもは元気いっぱいの字だが今はそんな気分では無いからか少し力のない字にはなってしまったがあいつらならきっと読んでくれるだろう。

    『申し訳ないな。実は1年前くらいから声が出にくいなとは思っていたんだが』

    「そう……だったの?私全然気づいてあげられなかった……」
    「じゃあ司くんはずっと無理して……?!ごめん司くんあたし何もしてあげられなかった……から」

    急に下を向き、そう2人が呟く。元は自分が無理をして、仲間を頼らなかったから。オレが悪いのに。

    『そんなこと言わないでくれ!お前達は何も悪くない』

    「司……くん」

    4つの影が黒く、長くなっていく。ホワイトボードの水滴の数が増えていく。
    ダメだ、声が出せないなら大好きなショーも……

    「取り敢えず今日の練習は中止にしよう。僕は先に司くんを連れて病院に行くから寧々とえむくんは司くんのご両親と着ぐるみさん達に事情を説明してくれないかい?」
    「わかった」「わかった!」

    そう言うと2人は背中を見せ走り去って言った。

    「さぁ、司くん立てるかい?」

    そう言われ頷く。声が出ないだけで他の部分は度が過ぎる位元気一杯だ。
    其の儘類について行った。



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    related works

    tukarui_1123

    MEMOツイートの続き。後でまとめたのも載せます
    薄ら死ネタ。メインはそこじゃないけど。
    普通の世界線🌟と🎹ちゃんが亡くなって全てを諦めた⭐️の世界線がぐちゃぐちゃに混ざる話……がみたいな〜っていう言葉の書きなぐりなので小説でない。
    妄想の産物の続き (ダショメイン、シリアス)🌟は知らないかと尋ねるが、⭐️は知らないの一点張り。続けて🎈が🌟は現実世界でも行方不明だと話すと、⭐️はなにか気づいたかのように目を見開くと、スマホを素早く取りだして「UNTITLED」の再生を止める。🎈🍬🤖はそのまま無理矢理セカイから追い出されてしまうが、⭐️は出られない。⭐️のセカイはもう本当の想いを叶えられないので⭐️は(平行世界と無理矢理繋がってしまったせいもあり)セカイの概念のような存在になってしまっている。なので⭐️はセカイから出られない。🎹にも会えない。⭐️はもしかしたら🎹に会えるのではないかとUNTITLEDを止めたのだが出られないのでまた絶望に陥る。一方🎈🍬🤖は無理矢理セカイから追い出されたと目を開けてみれば、目の前には気絶している🌟が倒れている。思わず叫びそうになるのを堪え救急車を呼べば医者曰く昏睡状態にあるという。🎈はそれを聞いて、⭐️がどこかに🌟をやったせいで🌟の自我だけがどこかへ飛ばされ、今のワンダーランドのセカイが⭐️の自我と入れ替わってしまったのではないかと考える。しかしではなぜ⭐️の自我が現実世界の🌟に入らないのか。それは多分平行世界がお互いの現実に干渉できないからだと推測すると、🎈は🍬🤖ともう一度セカイに行こうと提案する。🍬🤖も号泣で何が何だか分からない状況だったが🎈が真剣に言うのだから何か策があると信じ、セカイへ。⭐️は先程とは打って変わって明るく出迎える。しかし🎈🍬🤖にはすぐそれが脳天から足先まで全て演技だということがわかるくらい違和感があり悪寒が走る。それを指摘すると最初は渋ったもののもう弁明しようがないとわかると初めて会った時のような冷たい表情に戻る。🌟を返して欲しい、どこへ行ったのかと🎈が再び聞くも、⭐️自身も全部自分がやった事ではないので分からないと答える。🌟をみつけることが解決の糸口ではないと仮定付けながら🎈が深刻に悩んでいると、🍬が突然突撃ーっ!!と叫びながら⭐️に飛びかかる。驚く🎈🤖、うんともすんとも言わない⭐️に一瞬涙目になる🍬だが、気を取り直したようにわちゃわちゃと⭐️に絡み始める。えむくん、急にどうしたのかい?と🎈が聞くと、「司くんも見つからないし、でもこの司くん……?はチクチクギューンひえひえ〜〜ッ!って感じで楽しそうじゃないから、笑顔にな
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    recommended works

    3iiRo27

    DONEritk版深夜の60分一発勝負
    第二十一回 お題:「君じゃなきゃ/お前じゃなきゃ」「スポットライト」
    類視点 両想い
    「…他のステージに出てほしい…ですか?」
    「はい」


    それは、ある日の練習終わり。
    えむくんを迎えにきたきぐるみさんから言われたその話に、僕も3人も皆驚いた。





    「ステージを移動して欲しい、という訳ではないのです。
    ○○ステージで一日限定のショーが開かれるのですが、キャストが練習外で怪我をされて降板されてしまいまして。その代役を探していたんだそうです」

    「それで、白羽の矢が刺さったのが僕…だと?」
    「ええ、そういうことです」


    「よ、よかったー…!移動じゃないんだー…!」
    「ああ!俺も正直ドキドキしてしまった…」




    話を聞いて、安堵する3人を見ながら、僕も内心ホッとした。
    僕は、今のステージから移動する気なんて更々ないのだから。

    でも、きぐるみさんの説明には、少し疑問が生じた。



    「…でも、それは何故僕なんです?
    それこそ、主役となり得る司くんや寧々が行ったほうが、経験が積めていいと思うのですが」

    僕のその言葉に、きぐるみさんは言いづらそうに告げた。





    「…先方が探している人材が。男性で細身。且つ…………身長が、180cm以上ある方が好ましいそうで。 3000

    のくたの諸々倉庫

    MOURNING色々/類司
    前に書いていたものその2(と言いつつ3つあります)
    ・お題:香水

     ……ああ、またか。
     周りにはバレないようにため息をついた。司くんの纏う香りが、いつも違うことをなんとなく嫌だと思い始めたのは、きっと僕達が付き合い始めたからだろう。とはいえ彼の周りに、匂いがうつるほどの香水をつけている人なんていないし──飛ばしたドローンが浮気現場なんてものをとらえたこともない。
     ああでも、彼には妹さんがいたんだっけ。なら彼女がつけているそれの香りだろうか、と。抱きしめた彼の肩に顔を埋めていれば、くすぐったそうに彼は笑う。
    「どうしたんだ、類」
    「君はいつも、違う香りをさせているね」
    「ああ、それは役作りのためだ」
     ……ん?
     予想外の返答に思わず顔を上げれば、ふふんと自慢げな顔で胸を張っている。よくぞ違いに気付いたな、と取り出された小瓶には、今度のショーで彼が演じる役のラベルが貼ってあった。
    「毎回こうして、演じる役に似合う香水をつけているんだ。もちろん妹の協力も得ている上、客席には届かない、というのは承知しているが」
     そこで一度言葉を切り、彼は微笑む。
    「いつも隣にいるお前には、どのようなオレにもときめいていてもらいたいからな!」


    ・お 1218