お昼休みの🔽と🧸の話午後、人がまばらになった食堂
🔽「Z」
🧸「…!レベッカか。今から昼飯か?」
🔽「ああ。隣で食べていいか?」
🧸「勝手にしろ」
🔽「ありがとう。遠目に見て少し寂しそうだったからな」
🧸「ああ?寂しいわけあるか。…それは弁当か?食堂があるのに毎日弁当作ってるのはお前くらいだ」
🔽「弁当作りも楽しみの一つだ」
🧸「オレにはさっぱりわからん」
🔽「フフ…あんたと話してると、昔を思い出す。お互い変わってしまった様に感じる」
🧸「そうだろうよ。オレは無様を晒して生き延びてるがな」
🔽「ああ…その、気に障ったなら謝るよ」
🧸「冗談だ。だがオレは…もう昔の自分の顔も思い出せん。自分が別人の様に感じる。それだけじゃない。HFも墜ちたもんだ。今じゃ機械(AI)の使いっ走りだ」
🔽「まあその通りだが、別に堕ちちゃいないと思う。昔ほど死人は出てない。私はそれでいいと思う。それに…」
🧸「あのマインドハッカーにお前は思い入れ過ぎだ」
🔽「え…?いや…私はただ…」
🧸「フン…あいつは護衛対象、オレ達は番犬。それだけにしておけ。何かに入れ込み過ぎると…跳ね返りを喰らうぞ」
🔽「…ゼロス、私は…」
ピンポーン!レベッカ隊長。至急会議室まできてください。
🧸「おっと、早速AI様がお呼びだぞ。精々頑張れよ。レベッカ隊長さん」
🔽「ああ…(弁当箱を片付け)なあゼロス。私はこれからも隊長として正しい行動をするよ…いつかのあんたみたいに…だから見守っていてくれ」
🧸「早くいけ」
🧸「…正しい行動の末路がこれだ。オレみたいになるんじゃねえぞ。レベッカ」