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    雑魚田(迫田タト)

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    雑魚田(迫田タト)

    ☆Тайно следовать

    特に山も落ちも意味もないトームリ
    いろいろ描写は適当です

     共寝の翌朝。予定があるから、と早々に起床したムリナールが身なりを整えていく後ろ姿を、トーランドはベッドに寝転がったまま何となく眺めていた。
     ムリナールはトーランドの視線など今更気にも留めず、お気に入りらしいロイヤルブルーのシャツを羽織り、上からボタンを留めていく。次にスラックスを手に取り、それに脚を通して引き上げたところで、見ていたトーランドは「おっ」と小さく声を出した。
    「……先程から何だ、じろじろと」
     ムリナールはトーランドに背を向けたまま、不服そうに言った。もちろんその顔はトーランドからは見えていないが、声色からそれを想像するのはトーランドにとっては容易なことだ。
    「ズボンの穴に尻尾通すところ、じっくり見るの初めてだなと思ってよ。俺はいつも脱がすしかしねぇからなあ」
     お気楽に笑うトーランドに対し、ムリナールは相変わらず背を向けたままで黙っている。また妙なことを言い出した、と呆れているのか、もしくは──昨夜脱がされた・・・・・時のことを思い出しているのか。
    「ま、気にせず続けてくれや」
     トーランドは止めるつもりなど微塵もなく、また観察の構えに戻った。
     ムリナールは気が進まない様子だったが、もちろん服を着ないわけにもいかない。ムリナールは少々ぎこちなく手を後ろに回し、尾を根元から持ち上げた。ボリュームのある豊かな毛を途中で纏めて折り返して掴み、それをスラックスの内側から穴に通す。そして、外側から地道にその毛を引き出していく。
     一連の工程を、トーランドは感心しながら眺めていた。明らかに根元より太い先の方をどう外に出しているのかと思えば、それはひどく地味な作業の積み重ねで成り立っているのだ。
    「上側でボタンか何かで留めるタイプじゃダメなのか?」
     トーランドはふと頭に浮かんだ疑問をムリナールの背に投げかけた。ムリナールは少しだけ肩を落とす。
    「……尾自体が重いからな」
    「なーるほど! ボタンが吹っ飛んで脱げるわけか」
     その光景を想像し、トーランドは思わず声を上げて笑った。もし衆人環視でそんなことが起きてしまえば目も当てられない。
    「それ、むしろ不意打ちに使えるんじゃねえの? 敵さん絶対二度見するぜ」
    「茶化すな」
     まだ笑っているトーランドの方を、ようやくムリナールは振り返った。話しているうちにすべて引き出し終えていた尾が、動きに合わせてゆったりと揺れる。
     振り返ったムリナールは、言葉に反して少し口角が上がっている。自然な表情を返すムリナールが新鮮で、トーランドは何となく嬉しくなって目を細めた。

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    雑魚田(迫田タト)

    СДЕЛАНО仕方なく晩餐会の招待を受けた遊侠時代のムリと、それに同行することになったトーのトームリ
    まだ身分差や種族差を噛み砕ききれてない、若造感が強いふたりの話
     椅子からこぼれ落ちた金色の尾が、ゆらゆらと不規則に揺れている。その毛先が箒のように床を擦っている様を、トーランドはもどかしい気持ちで眺めていた。
     せっかく綺麗に整えられた金の毛束が、このままでは埃まみれになってしまう。すぐにでも手を伸ばして毛先を拾い上げたかったが、今そうするわけにはいかなかった。
     今はムリナールがついている席の隣で、小綺麗な服装に身を包み、ただただ会話の脇役に徹することこそが、トーランドに与えられた役目なのだ──


     遡ること、約二ヶ月。
     ムリナールがトーランドと出会ってからいくらか時は経ち、仲間と共に行動することにも慣れてきた頃の、とある夜のことだ。
     特に定めたわけではないものの、何となく拠点のようになっていた森の一角で、彼らはその日も野営をしていた。テントを張り火を焚き、それを囲んで狩ってきたばかりの獲物に食らいつく。ずいぶんと肌に馴染んできたそんな日常を享受しつつ、ハンターたちの会話の中で勃発した些細な口喧嘩の様子を眺めていたムリナールの頭の耳が、不意にぴくりと跳ねて外を向いた。
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    雑魚田(迫田タト)

    СДЕЛАНО※14章ネタ有り


    サルカズの魂の解放を感じ取ったトーと、そこに居合わせたムリがただ一緒にいるだけの短いトームリ
    (サルカズに対する先民の本能的な感覚の部分は勝手に言ってるだけです 信用しないでね)
     食事の途中で不意にぴたりと止まったトーランドの手を、ムリナールはちらりと目の端で見遣った。
     ここ最近、トーランドがこうしてふと動きを止め、何か聞き入るような様子を見せることがしばしばある。たいていの場合はすぐに普段通りになるため、ムリナールは気になりつつもそのまま流していた。それが彼の種族──サルカズの血に起因するものであることは分かっていたからだ。
     しかし今回ばかりは、どうにも様子が違っていた。
     いつも以上に彼の表情は複雑に揺れ動き、そしてついには、止まった手に持っていたカトラリーをそっとテーブルに置いたのだ。
     歴史を紐解けば、サルカズが神民や先民とはルーツを異にすることは確かな事実だという。ロドスに籍を置く以上、そのあたりの情報はムリナールがあえて求めずとも自然と耳に入ってくる。ヴィクトリアでの動乱に臨み、サルカズのオペレーターたちが〝声〟を聞く姿を目にしたこともある。
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