異分子の恋身体発表会を終えた性奴隷たちは、性奴隷の洗浄用のシャワールームに運ばれていく。使用人に抱きあげられて搬送されるのだが、至祐だけはスタスタと素足で廊下を歩いていってしまう。
アディダスのジャージを羽織った後ろ姿に、瑞葉(みずは)は舌打ちをした。
「なにあいつ、また自分勝手に行動して……」
ほかの性奴隷よりもちょっと体重の重い至祐のために、体格の良い使用人も迎えに来てくれたのに、気にかけることもない。
瑞葉を抱きかかえてくれた使用人は、苦笑する。
「まぁまぁ、至祐くんは今夜のご奉仕頑張っていたから」
となりで運ばれている淑(しとか)も、至祐に甘かった。
「あいつにしては揉めなかったじゃん。僕たちの50倍くらい時間かかってるけど、あいつなりに性奴隷らしくなってきてるよね」
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