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    aya_Heroine

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    aya_Heroine

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    エデュ監♀/エデュユウ♀
    三人でお付き合いしてる世界線。
    ※コンドーム買いに来た話。
    年齢操作有、デフォ名使用。




    #夜のtwstプラス
    nightTwstPlus

    .

















    「おいデュース、お前この間散々ヤッたからすぐなくなったんだろ?今日はオレの番だ、どいてろ」
    「お前だってやっぱいつものがいーわって言ってただろうが。お前がどいてろ」

    ギャイギャイと人気のないとあるコーナーの一角で騒ぐ成人男性二人。そんな彼等の一歩後ろからユウはこれでもかというほどでかいため息をついた。

    ――勘弁して欲しい。なにが悲しくてこんな場所で、二人の討論に付き合わねばならないのか。

    チラリと視線を上にやる。そこにはファンシーにデコレーションされた看板。男女の夜の必需品!と書かれた下にはバリエーション豊富に並んでいる品々。自分に全く関係がないわけではない。だが、こうやって実物を見ても何一つピンとこない。

    「これだから堅物は困るんだよなぁ。試してみていいやつだったらそっちも使えるじゃん」
    「ヤリチンと一緒にするな。僕は生涯ユウ一筋だ」
    「おい!人を他でも遊んでるみたいな言い方すんな!オレだってユウしか抱いてねぇよ!」
    「ふ、二人共!!」

    たまらず張り上げた声に、端整な顔が同時に振りかえる。
    チェリーレッドとターコイズに射抜かれ、その圧にたまらずたじろぎそうになるが踏みとどまる。

    「あの、声、もう少し落として」

    いつ誰が通るかも定かではない場所では流石に恥ずかしい。自分の頬に熱が集まっていくのを感じる。

    「あー、ごめん。でもデュースが融通きかなくて」
    「すまない、ユウ。エースが我儘なばっかりに」

    キッとすぐさま睨み合いをする二人を、もう一度ストップ!と声をかけ止める。

    「…これ、そんなに重要なことなの?」

    単なる素朴な疑問だった。性行為をするにあたりきちんと避妊をしてくれる彼等。それは二人に大事にされているという証でもある。ユウの体を極力労わってくれる二人には到底頭が上がらない。時々やり過ぎることはあるけれども。
    どれがいいとかそこまで重要なのか、女であるユウには今一つ理解不能だった。

    「…へぇ」
    「…ふぅん」
    「な、なに…」

    纏う雰囲気がなにやらおびただしいものに変わった。普段言い合いをする割には、毎度毎度こういう時には一致団結するのがエースとデュースだ。
    咄嗟に後ずさったが、二人によって素早く手を掴まれてしまう。

    「は、離して…」
    「デュースくん、オレいい考えがあるんだわ」
    「奇遇だなエースくん。僕もだ」

    およそ善人とは思えない笑みを浮かべた二人がジリジリとユウを挟みこむ。隙間なくぴったり横に並ばれ、耳元でわざと吐息混じりに問い掛けられる。

    「じゃあさ、ユウがいいと思うやつ選んでよ」
    「ああ。僕もそれに賛成だ」
    「っ…!!」

    なにを言いだすのだろう。咄嗟に出そうになった悲鳴をなんとか喉奥に抑えこんだ。代わる代わる二人を見ればニンマリ笑うエースと、穏やかに微笑むデュース。両隣からしっかり手を握られ逃げられもしない。冷や汗が、ダラダラと背を伝っていく。

    決めろと言われたって、こんなに種類があるのに。
    どれがいいかだなんて。男二人が論争するぐらいなのに、ユウにわかるわけがない。

    だが決めないとこの場から逃してはもらえないだろう。女は度胸。深呼吸を一つして、エースが繋いでいる方の手を動かす。二人の視線がそこに集中するのがわかったが、それでも止めない。

    「…こ、れ」

    蚊の鳴くような声と共に指したのは赤いパッケージに、チェリーの柄で最高値な極薄♡と書かれたもの。

    「…ユウ」
    「な、なにも言わないでよ!!エースとデュースが決めろって言ったんだから!!」

    先程の悲鳴は我慢できたのに、ユウは今自身が思いきり声を上げていることに気づく余裕すらなかった。顔を真っ赤にさせて唇をきゅっと結んだユウに、もう片方から優しい声が届いた。

    「じゃあ、もう一箱選んでくれるか?」

    デュースと繋いでいた手がゆるりと力をこめられる。コクンと頷き、今度はデュースと繋いでいる方の腕を動かす。

    「…これ」

    青いパッケージに、たまごの殻が割れ中からヒヨコがでている可愛らしいイラスト。その横には、着けている感じがない!?と大きくアピールされている。

    「ありがとう、ユウ」
    「ま、ユウにしては頑張ったじゃん?」

    労うように繋いでいない方の手で二人がユウの頭を撫でる。その途端、どっと肩に疲れが出たように感じられた。思った以上に神経をすり減らしたらしい。

    「じゃあ買ってくるから、待ってて」
    「僕達は出口の方にいるから」
    「ん。りょーかい」

    赤と青、二つの箱を持ってエースがレジへと向かっていった。その後ろ姿を見送り、手を繋いだまま出口の方へと足を向ける。

    「二人共、最初に言い合ってたやつはいいの…?」
    「ああ。あれはああしたらユウが口を出してくれると踏んでの行動だ」
    「は」

    今、デュースはさらりとなんて言った?凝視するユウの視線を受けて爽やかな風を受けたようになんだ?と笑う。

    「デュースが…あのデュースが…確実にエースみたいなことを言ってる…今日一番の衝撃…」

    学園にいた頃の彼と比べたら、変わったと思う。悪い意味でも。側にいるのがあのやんちゃなガキ大将代表のようなエースなのだ。影響を受けない方が無理な話ではあるが。

    「まぁ、なんだ…僕もユウに選んでもらえて、その…嬉しかったからな」
    「うっ…」

    照れたように頬を掻く彼に、今度は別の意味で胸がきゅっとなる。ずるい。これがギャップ萌えというやつなのか。
    繋がれたままの手はお互い少し汗ばんでいる。それでも離そうとしないのは、それも含めて心地が良いからだ。

    「お待たせー…って、なにお前ら、どしたの」

    会計を済ませたエースが紙袋を持って駆け寄ってくる。だが、ユウとデュースの纏う砂糖菓子のように甘ったるい雰囲気にムッと眉を顰める。

    「べ、別になんでもないよ…!!」
    「ああ。なんでもない」
    「…ふーん。そ」

    まずい。エースが拗ねた。彼はユウとデュースが自分抜きでなにかしていると、すぐに拗ねる。そうして一度拗ねると、とことん面倒くさい。

    「ほんとになにもないから…!帰ろ?エース」

    そう言って先程繋いでいた手を彼に向かって差し出せば、数秒黙った後に大人しく手を繋いでくれた。

    「帰ったら覚悟しとけよ」

    ボソッと呟かれ、繋がれた手に力が込められる。思わず彼を見ればテラコッタが街灯に照らされ眩しく光る。だが相反してチェリーレッドは肉食獣のようにギラギラと輝いていた。

    「ほ、程々にしてよね…」

    やはり彼は一筋縄ではいかない。怯みながらも、これは明日ベッドから出られない覚悟をした方がいいかもしれないなと思った。

    「楽しみだな、ユウ」

    もう片側からは、弾んだ声。夜の星空に溶け込むネイビーが目に優しい。そして宝石のように煌めくターコイズの瞳。純粋に嬉しそうに笑うデュースにも程々にしてね、と言い聞かす。

    二人から与えられる熱を両手に受け止めながら、この後のことを考えて自然と体が熱くなっていくのを感じていた。
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