磨かれた大理石「本当、お前の肉体、ヘレニズム期のギリシャ彫刻とかミケランジェロの彫刻みたいに白くて理想的な筋肉だよな…」
「ギリシャ彫刻って着色されてたんじゃなかったっけ」
「そうだけどさ、今、芸術性として白い状態が賞賛されてるだろ」
「俺の体、レオによって赤くされてる場所が多いんだけど」
「そっちは新雪には足跡とかつけたくなる話に近いだろ。いやまじで理想的な筋肉と肌質だよな」
「触りすぎ。」
「触りたいから触ってるんだよ」
「開き直んないでよ…」
「俺の凪、俺の誠士郎、俺の宝物」
「…なに、昼間から盛ってんの?」
「………うん」
「夜まで我慢してよ〜」
「…うん」
「話聞いてる?」
「ごめん、だって、つい…昔の凪の体とか思い出してさ…鍛えたの俺のためだろ?」
「俺のためだよ」
「昔のはんぺんみたいな腹筋も良かったけど、鍛えられた腹筋もいいなって思って」
「はんぺんで悪うございました」
「昔の話だろ。今はなんていうかさ、形が良くて筋肉の質もしなやかで、肌触りが良い。本当にいいな…」
「レオとの約束守るためだったから」
「ふはっ、最高。なぁ、誠士郎」
「…なに?」
「太ももとかふくらはぎとか噛んでもいい?」
「はぁ、もぅ……いいよ。その顔に弱いから、俺」
「俺、どんな顔してる?」
「俺のことが欲しくて欲しくてたまんなさそうな顔」
「大正解」
「んんっ、っ…ちょ、れお…流石に、痛い…」
「俺のもんって証」
「…ソックスで隠れる位置にしてる?」
「ちゃんと"ギリ"隠れるところにしてる」
「……たち悪ー……いいよ、レオに喰い尽くされたい」
「いいのか?乗り気じゃなかったんだろ?」
「喉がしんどくならない程度なら別に」
「……………ごめん、保証しない」
「もー…しょうがないなぁ」