ヨの25年間 #1~8まとめ●ヨレンタの二十五年間(捏造IF)
ご注意:この小説は、チ。二章とチ。三章の間の
ヨレンタの空白の二十五年間を捏造してます。
その1【逃げる】
ヨレンタは、異端の罪で処刑されそうだった所を親切な人に助けてもらった。
助けてくれたのはヨレンタより少しだけ大人に見える、異端審問官だった。
少年のあどけなさを残す彼は、きっと殺されてしまうだろう。
しかし彼は、ヨレンタを生かそうと、逃がしてくれた。
馬に乗せてもらった。
何処へ向かえば良いか分からないまま、ヨレンタは当てずっぽうに馬を走らせた。
「C教って何だと思いますか?
僕は"生き方"だと思います。」
名前も知らない彼に言われた言葉が、ヨレンタの頭の中でぐるぐる回る。
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