「はあ……」
_ザー、ザー…と雨音が鳴り響く中、アオキはパルデアリーグの出入口で立ち尽くしていた。
営業の仕事が終わり、さあ帰路につこうと出口へ向かえば突然の雨。確か今日は午後から曇りだった筈だとスマホロトムを起動し天気予報を見れば、午後から雨の予報に変わっていた。
ついてない…と、再度溜息を吐く。
「(こんな時に限って折り畳み傘を忘れるとは…)」
鳥ポケモン達の力を借りれば、自宅までそう時間はかからないだろう。然し、大切な鳥ポケモン達の羽を濡らしてしまう事はできれば避けたかった。
暫く思考し、徒歩で帰ろうという結論に至る。濡れてしまうが、帰ってすぐにシャワーを浴びれば大丈夫だろう。
そう考え屈伸運動を行い、リーグから出ようと身を乗り出した__その時、
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