冬休みカカベジ悟空の家は山の中にある。
長閑で自然豊かなところだ。
そして今日は、朝起きたら一面が雪景色だった。
こうなったら修行は少しばかりオアズケになる。
一晩で玄関のドアを半分隠してしまうくらい積もった雪をどうにかするのは、元気が有り余っている悟空の仕事だ。それから、家の回りも歩けるくらいにはしておかなければ。屋根の雪も下ろして、それをまた別のところに移して――。
「おいカカロット」
「んあ?あ……ベジータ」
何してんだ、と言いかけた口をぐッと閉じる。
そういえば昨日、決着がつかなかった手合わせの続きをやろうと約束したのだった。
「何だその格好は」
「……あ、コレ?……いやぁ、雪降っちまったから……放っといたらオラん家潰れちまうし……」
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