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    ぴー@なっつ

    @pn2_freaky

    i7。ヤマナギとナギ受(右ナギ)
    主にえろいのと、かきかけ。性癖強め。
    心の中のモブおじさん「ナギちゃんにえろい事がしたい!!!!!!!」

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    ぴー@なっつ

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    去年書いてベッターに投げてたヤマナギSSを加筆修正したやつ(/・ω・)/
    連作になる予定なんよ……頭の中ではできてるんよ……

    ##ヤマナギ

    AM02:06「Oh……」
    今期No1の神アニメのリアタイ視聴をしていたワタシは、エンドロールが流れている間、今回の話の展開や演出の素晴らしさに感嘆の声を出す事しかできませんでした。
    素晴らしい……本当に日本のアニメは素晴らしいものが多いです。
    EDが終わりCMに切り替わると、同志のみなさんとこの感情を共有したいと思い興奮で震える手を伸ばし、ローテーブルに置いていたスマホを手に取り画面をタップします。
    いつ見てもキュートな待ち受けのここなに思わず微笑んでしまいますが、ロックを解除する前に、表示されている数字が目が入ります。
    "AM1:57"
    Oh……なんという事でしょう。もうこんな時間です。一気に現実に引き戻されてしまいます。
    いつもならば、その興奮を携えたままネットでの感想戦に参加していますし、録画したものを見返して細部まで鑑賞し、考察を深める事もしています。それは、アニメを視聴する楽しみの1つですから。
    しかし、明日は朝から雑誌のインタビューがあり、少々早起きしなくてはいけません。
    今日よりも深い時間に眠る事は信者のタスクをこなす為に慣れていますが、どんなワタシでも美しいとはいえ、寝不足の顔をファンのみなさんに見せる訳にはいきません。
    ですから、ワタシはもう眠った方がいい……の、ですが。
    今日のように神アニメを見た後は、ベッドに入ったとしても思いを巡らしてしまい、どうにも寝付けそうにありません。

    そんな時は、枕とスマホとここなのブランケットを持って、ワタシはこっそりと部屋を抜け出します。

    暗闇と静寂が支配する”ウシミツドギ”の廊下にスマホの明かりを照らします。そしてスリッパの音をなるべく立てないよう、静かに、静かに足を踏み出します。それはミッションを遂行するニンジャやスパイを連想させ少々ワクワクしてしまいますが、そんな気持ちを抑えるように枕を抱きかかえながら、廊下の一番奥の部屋を目指します。
    目的地に着くと、ドアを小さくノックしますが、返答は待ちません。ロックがかかっていない事も知っています。ワタシはドアを開けて真っ暗な室内に滑りこみ、そっと閉めるとベッドへまっすぐ向かいます。
    明かりをベッドに向けると、膨らみがやわく照らされ、それは動く気配はありません。
    思っていた通り、この部屋の主……ヤマトは眠っているようです。
    時折みせる独特な寝相ではなく、壁側を向き、とても穏やかな笑みを浮かべていますね。
    いい夢でも見ているのでしょうか?
    眼鏡をしていない、素顔の、無防備な、ヤマト。
    思わず眺めてしまいます。

    以前は夜になるとヤマトは心を閉ざすように必ずロックをかけていましたが、みなに打ち明け話をしてからはそのような事がなくなりました。
    ある日、その事に気付いた時は喜びのあまり思わず眠っていたヤマトにダイブしてしまい、しこたま怒られた事がありました。しかし、その顔を見るのはやはり嬉しいもので、寝ぼすけさんのヤマトを起こしに来る時は、ついつい寝顔を眺めたり、鼻をつまんだり、いたずらをしてしまいます。
    Oh!顔にライトを向け過ぎたようです。眩しかったのでしょう、眉間に皴ができてしまいました。
    ソーリー、今日はヤマトの幸せな眠りを妨げるような事をするつもりはありませんでした。
    なぜなら、ワタシはヤマトと共に眠るために来たのですから。

    以前、深夜アニメのリアタイ視聴をしていたワタシは、やはり興奮して眠れずに、翌日寝過ごしてしまった事がありました。
    そんな時にヤマトが共に眠る事を……”添い寝”を提案して下さいました。
    ヤマトと同じ時間を過ごす事は幸せですが、寮のベッドは2人で眠るにはやはり狭いのでそれぞれ自室で眠る事がほとんどです。
    それでも今までヤマトの部屋で眠る事がなかった訳ではありません。
    しかし、その時は体を重ねた後、ワタシが疲れ果ててしまいそのまま眠ってしまった時くらいのものです。
    ヤマトと愛し合う事は好きです。しかし、翌日に差し障りがあるのは困ります。
    ですから、その時も少々ヤマトの下心を疑い、もしもの為に準備だけ済ませ、騙されて差し上げるつもりで部屋に行きました。
    ここなの抱き枕を持ったままドアから動かないワタシを「心配するような事は何もないから」と苦笑いしながらベッドに招いたので、ここなの抱き枕ごと横になりました。
    ここな越しにヤマトの様子をうかがっていましたが、電気を消したヤマトは寝転ぶとワタシの頭を撫で「おやすみ」と目を閉じてしまいました。何かしてくるつもりならばそれ相応の罰が必要だと思っていましたが、本当に何もないとそれはそれで寂しく思ってしまい、キスをねだると軽く鼻先に落とされました。
    それだけでは少々物足りなかったのでヤマトの唇を狙いにいきましたが、ヤマトはワタシをここなの抱き枕ごと抱え込んでしまいました。
    そして、泣きやまない子供をあやすようにゆっくりと背中をトントンとたたかれました。
    子供ではないと言いたかったのですが、それは不思議な事ほどに心地よく、ワタシは早々に眠っていたのです。
    それ以来、ワタシは今日のように寝付けそうにない夜にもヤマトのベッドへ行くようになりました。
    そう、例えヤマトが寝ていても。

    そして今。
    ヤマトを起こさないようにそっと、ヤマトと壁の間に忍び込みます。 
    寒がりなヤマトが凍えてしまわないよう、ヤマトにしっかりと布団がかかるようにかけ直し、ワタシにはキュートなここなのブランケットを。
    そして、持ってきた枕の下にアラームをセットしたスマホをしまい、ヤマトと向かい合うように横になります。
    寮の窮屈なベッドで眠る事には慣れましたが、2人で並ぶと当たり前ですが更に狭く、身を縮めても体のどこかが触れ合ってしまいます。つま先に触れるのは、ヤマトの体温。
    ……安心する。
    しかし、やはりとても狭いのは事実ですから、いずれヤマトには大きいサイズのベッドを購入して頂きましょう。
    それでも、きっと、近づいて眠ることになるのでしょうけれど。

    暗闇に目が慣れた頃、ヤマトの頭を撫でてそのまま前髪をかき上げます。
    その額に軽くキスをしてから、ワタシは目を閉じます。
    ただ、そばにあるヤマトの温度や、ヤマトの匂いを感じながら、ヤマトと呼吸を合わせます。
    吐いて、吸って。
    吐いて、
    吸って、
    深く、ゆっくり、ふかく、息をします。
    肩が、
    足が、腕が、
    頭が、体が、ベッドよりも更に深い世界へ、沈み込んでいくようです。
    それに合わせて、ワタシの意識もだんだん夜の闇が覆うようにぼやけていき、しずんでいきます……


    ふわ、と。


    頭を撫でられた感覚に沈みかけている意識が保たれます。
    何が、と思う事もないです。
    これは時々ある事ですから、驚きもしません。
    みなといる時のように、クシャリと雑に撫でるのではない、時折耳元に振れる甘い痺れを伴ったそれは心地よく、ワタシを眠りに誘って下さるものなので、そのまま身をまかせます。

    時々……今のように、ヤマトの手は首元を通り、ワタシの背中をゆっくり上下に撫でたりもしてきます。
    初めて添い寝をした時を思い出させる、それもまた心地よいので良しとします。

    ……極、まれに。
    背中を撫でていた手が流れるようにワタシのボトムの中に入り、尻を撫でてくる事があります。

    今が、まさに、その時です。
    いくらワタシの肌の触り心地がいいとはいえ、これは咎めなければいけません。
    眠っていたのではないですか?寝ぼけているだけでしょうか?
    真意はヤマトの表情を見なければわかりません。
    しかし、既に微睡んでいるワタシはもう目を開けたくありません。
    本当は手も動かしたくありませんが、尻だけではなくワタシの鼠径部に沿って前に撫でてきたヤマトの手はさすがに追い出さなければいけません。
    ヤマトの手をピシりと叩いて外に導き、そのまま両手で握り繋いで胸元におさめます。
    スケベなヤマトのあたたかい手はそのまま動きません。
    やはり、寝ぼけていたようですね。目が覚めたらヤマトを怒らなくては。

    ……ヤマトが起きていたならば、
    ヤマトがもっとうまく誘っていたならば、
    ワタシの機嫌がよければ、
    明日がオフならば、
    もしかして、なんて……

    ……まどろみの中のそんな甘い思考も、再び沈み落ちていく感覚に散っていきます。
    今日はきっとヤマトの夢を見る事になるのでしょう。

    Good night、ヤマト。
    夢の中でもそばにいて。
    明日の朝は、ここなの曲のアラームで、ともに、きもちよくめざめましょう?

    ここなのアラームより先に、ヤマトのキスで目覚める朝を迎える事になるなんて思いもせず、ワタシは眠りに身をまかせました。
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