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    sheep_lumei

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    sheep_lumei

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    現パロ 年齢・職業不詳の謎多き男サンポと女子高生の星ちゃん
    おそらく裏社会で便利屋とかやってるんじゃないんですかね 闇商人みたいな……

    以前ふせったーでこんなの見たいよ~って喚いたやつを読める程度の文章に整えたやつです、テキストライブの配信見てくれた方ありがとうございました!

    ようこそ非日常だいぶ帰りが遅くなってしまった、と星は学生鞄を手にそれなりの速さで帰路についていた。

    今日の部活は何から何まで忙しかった、後輩は怪我をするし、先輩がうっかり器具を壊してしまうし、同期が──というか、なのかは休みだし。

    こんなに遅くなる予定はなかったのに、と思いながら歩いていた星は街灯が少なくなってしまうのが欠点だが、公園を突っ切れば早く帰れるという事に気付いた。

    幸いにも今日は月夜、人通りは少ないが暗すぎるという事も無い。公園へと一も二もなく進路を変えた事が運命を大きく変える出会いに繋がる事を、この時の星はまだ知らなかった。

    ◇ ◇ ◇

    「流石に暗い……」

    端末の灯りをわざわざ懐中電灯モードにするほどの暗さではないが、やはりこの公園、夜に訪れる人の事を考えていなさすぎる。砂場やジャングルジムなどの遊具近くには街灯の「が」の字も無ければ、星が歩いている遊歩道の街灯は幾つか切れかかっていた。

    こういうのは大体、誰かが役所に連絡すると皆が思っているから永遠に取り替えられないのである。もしくは、灯りが無い方が何かと好都合だという人がいるのかもしれない。

    そう、たとえば、

    「っ……?」

    星が今しがた通りすがったベンチに横たわっている人影を、遠目には視認できなかったように。

    何事もなかったかのように通り過ぎようとしてから何となく気が引けて二歩、三歩と引き返す。ベンチに横たわっている男からは血の匂いがした。

    何故一介の女子高生である星が血の匂いだと明確に判断できたのか。それは彼女が運動部で日頃から怪我の手当てをしたりするからなのだが、部活以外の場面でこんなにも濃い血の匂いを前にしたのは始めてだ。というよりもこの人物、胸がほぼ上下していない。輪郭がぼやけるような服を着ているからかもしれないが、本当に呼吸をしているのか不安になって来る。

    ぎゅっと学生鞄の持ち手を握りしめてから、星は意を決してベンチへと近付いた。端末のか細い灯りで照らし出したそこは血の海──なんてことはなくて、横たわっている人の口元が微かに動いている事で生きていると分かる。

    「……死んでない」

    それさえ確認できれば巻き込まれないうちに退散しようとしていた星がぽつりとつぶやくと、来るなんて微塵も考えていなかった返事が返って来た。

    「勝手に人を殺さないでもらえますか……お姉さん」

    掠れた声が気だるげに星を呼ぶ。喋る気力が残されているようには見えなかったため、本当に驚いて鞄を取り落としそうになった。ドッキリにあった人が大袈裟なくらいに飛び退くのが仕込みでも何でもないのが良く分かった、と分かりそうで分からない例えを内心ぼやいた星の目を、いつの間にか押し開かれていたエメラルドグリーンの双眸が見上げて来る。

    薄暗い夜の中でも、その瞳はしっかりと星を見つめていた。

    「見ての通り、僕、怪我人なんです。それも結構致命的な」
    「そっか。病院に行くと良いよ」
    「病院に行けないから此処で悲しく横たわっているんですよ」

    割と致命的な怪我。病院に行けない。なるほど、予想通りあまり関わり合いにならない方が良いタイプの人間だ。即座に背を翻して歩き出した星に、男はわざとらしく悲しそうな声色で話しかけて来る。

    「流石の僕もピンチでして。少々、手をお借りしたいのですが」
    「知らない人だから」
    「恩はきっちりお返しするタイプなんです、僕。水だけで良いので買ってきてもらえませんか?」

    ほら、そっちの方にコンビニか何かあるじゃないですか。
    そう言って公園の、今しがた星が通って来たばかりの入り口を指すために上げられた腕は見るからに力なく震えていた。見捨てることも、知らないふりをすることもできる。何なら此処で走って逃げだして警察に連絡する事だってできるのだ。星が取るべき行動は、きっとそういった模範的な行動なのだろう。

    「……はあ、」

    溜息をひとつ。星は黙って歩き出すとそのまま公園から出て行く。
    そして数分後に、半透明なレジ袋を片手に提げて面倒くさそうに帰って来た。

    「水と消毒液。絆創膏は大きめのと中くらいの、あとは包帯」

    身体を緩慢な動きで起こした男が、星の差し出した袋の中身を見てきょとんと呆けている。いらなかった? そう聞けば「まさか!」と慌てたように受け取るので、その元気があれば自分でも買いに行けたじゃないかと思ってしまった。

    「かなり恩を作ってしまったようですねえ」
    「うん、百万円でどう?」
    「真顔で冗談を言わないでくださいよ、もう」

    男が服を脱ぐと、途端に今までは服で緩和されていたらしい血の匂いが広がる。暗闇の中では怪我の程度は確認できないが、きっとそれなりに大怪我をしたのだろう。何で、とかどうして、とか。聞くのは容易でも引き返すのは難しい。星は逡巡した末に口を閉ざして、すぐ近くにあったブランコに腰を下ろした。ぎぃ、と年季の入ったブランコが軋む音に男が怪訝そうに顔を上げる。

    「僕が言うのもなんですが、貴女、帰らなくていいんです? かなり遅い時間ですが」
    「別に帰りを待つ人がいる訳じゃないし……それに、ここで帰って明日の朝あんたが死んでたら寝覚めが悪くない?」

    少々ずれている事に友人の中でも定評がある星の言葉に、この男もまたじわじわと笑いが来たらしい。人が真面目に答えたというのに何だその反応は。

    傷に響くと言いながら笑いを堪えている男にはノーコメントを貫き、星はこの歳にもなると乗る事がほぼなくなった久方のブランコをそれなりに満喫していた。

    「いてて、」

    五分か、それとも十分だろうか。しばらく黙々と手当をしていた男が、それなりに時間が経った後でようやく口を開いたのは。砂を踏みしめるじゃりっ、という音と共に歩いて来た男がブランコの横で立ち止まったかと思えば、彼は星が乗っているブランコのチェーンを掴んで止めてしまう。折角かなり勢いがついてきて楽しくなってきたところだったのに。

    「僕はサンポ。サンポ・コースキです……お姉さん、お名前は?」
    「明らかに私より年上だと思うんだけど。年下をお姉さんって呼ぶのが趣味なの?」
    「まさか! そういうわけではありません」
    「……星」

    ◇ ◇ ◇

    「うわ」

    正門の方にきゃあきゃあと黄色い声を上げる女子たちがいる時点で何となく嫌な予感はしていた。それも出来れば当たって欲しくないタイプの予感。くるりと背を翻した星に大親友のなのかが「星?」と声をかけてくる。名前を今呼ばれるとまずい、と頭を抱えたくなったところで聞きなれない足音がした。

    学生たちの運動靴とは違う高そうな革靴が、俯いている星の視界の端に映り込む。

    「数日ぶりですねえ、お姉さん?」
    「……真昼間からこんなところにいても良いの?」
    「ちょっと、人を何だと思っているんですか。僕は表を歩けないような職ではありませんよ」

    僕の顧客は話が別ですが、と胡散臭い笑みを浮かべるサンポを前にした星が険しい顔をしていた為か、駆け寄って来たなのかが知らない男から守るように腕を組んでくれた。

    「ねえ星、知り合い?」
    「うん。私はこの人の命の恩人」

    あんたからも説明して、と視線を送れば合点がいったようにサンポがウインクを返してくる。その仕草があまりにも手慣れていたので、飛んできたお星さまが頭にコツンとぶつかってくるような錯覚を覚えた。

    「僕は星さんに助けて頂いた身ですので、お礼をしたいと思っていたのですが……僕としたことが連絡先を聞くのを忘れていたんです。制服姿でしたので、申し訳ありませんが此処で待たせてもらっていました」

    なのかが顔を寄せて、星に「このひと胡散臭い感じするけど大丈夫?」と念を押してくる。大真面目な顔で自分と同じ意見に至っているのが面白くてくすりと笑えば、大丈夫そうだと見たなのかは見物している部員たちに帰るよ〜と声をかけてくれた。ナイスアシスト。

    「それでは行きましょうか」
    「どこに?」
    「お礼ですよ、お礼。とはいっても、女子高生が喜ぶものなんて僕には分からないのですが」

    意外だね、と言いそうになって口をつぐむ。星の勝手な偏見でいうとサンポは女性の扱いには慣れていそうなものだった。本人に言えば否定し……いや、サンポのことだから自分の顔が整っていることを自覚した上で肯定するかもしれない。

    「女子高生なんて大体、放課後は食べ歩きとかスイーツとかに連れていけば喜ぶと思うよ」
    「貴女は違うので?」

    別に星がそれらで喜ばないというわけではない。実際、なのかと丹恒と共に放課後の寄り道をすることは多い訳で。ただ、自分が答えた内容通りのことをサンポが礼にしようとしているのが何となく見て取れたので、曖昧な答え方をしたのだ。

    考えてみてもほしい。食べ歩きをするとすれば学校から程近い駅前になるだろうし、スイーツの美味しい店も同じく駅前に集まっている。同じ学校の生徒たち、もっと言えばクラスメイトたちに見られでもしたら明日の朝にはあれこれと話を聞かれるに違いない。

    あと、ファンシーな女子高生向けのスイーツをサンポに買わせる絵面が想像だけでも面白すぎて腹筋が痛くなるこで、どちらかと言えば後者の理由で星は食べ歩きを避けたかったのである。

    「サンポと私なら、公園のでコンビニのアイスを食べるくらいがちょうど良いでしょ」
    「コンビニのアイスですか」
    「嫌だった?」
    「まさか!」

    そうと決まれば行きましょう、とサンポがどこか楽しそうに笑うので、星は微かに首を傾げた。けれどまあ、何かを企んでいる訳ではないなら良いか。そう考えて、他愛のない話をしながら歩き出した。

    ◇ ◇ ◇

    「コンビニのアイスだけでは、恩を返すまでどれほどかかるやら」
    「……次があるの?」
    「百万円だと貴女が言ったんですよ、お忘れなく」

    「冗談なんだけど、あれ」
    「分かっていますよ。僕の裏表のない恩返しだとでも思ってください」
    「本気で言ってるならまあ……いいや。あんたの気まぐれに付き合ってあげても良いよ」

    ◇ ◇ ◇

    この一度きりで済ませても良いには良いのだが、と二人分のアイスの空き箱を捨てながら考える。

    ベンチで端末をいじって律儀にサンポの帰りを待っている少女を遠目に見つめながら、星という人物に対して自分の中で興味のようなものが湧いている事に気付いた。それは暗闇の中であの夜に煌めいていた金色の双眸が美しく感じたからなのか、もしくはそれすらも酷い怪我を負っていた所を助けられた事による美化なのか。

    ともあれ、星がふつうの高校生と比べた時に些か感覚がずれていそうなのは確かなのだ。サンポの行動原理は大まかに金儲けと好奇心に二分される。今回は後者。興味が湧き続ける限りは、この少女にちょっかいを出してみるのも悪くはない。

    「遅い」
    「んもう、誤差ですよ誤差。ではまた後日」
    「……大体でいいんだけど、いつ頃来るの?」
    「そうですねえ……貴女が僕を忘れないうちに?」

    その手に握られている端末をちらりと視界に入れたサンポが連絡先を交換するかと聞けば、星の方から断られてしまう。

    「なんか、サンポと連絡先交換すると運気が下がりそうで」
    「それは酷くありません!?」
    「うそだよ。じゃあ、また」

    「……ええ、ええ。また会いましょう、お姉さん!」

    ◇ ◇ ◇

    せめて視界だけでも確保しようと鞄を掲げて走り出そうとしたところで、顔だけでなく身体にも雨がかからなくなった。自分の影に誰かの影が重なっている。

    「……サンポ」
    「お困りのようでしたから」

    どうぞ、と広めの傘をさしてくれているサンポに、珍しく良いことするねと言えば案の定「珍しく」という所に食いつかれてしまった。彼曰く自分ほど善良な人間も中々いないとの事だが、どの口でそれを言うのだろう。ともあれ助かった、と星は息を吐いた。

    「サンポっていつもタイミングばっちりだよね」
    「まあ、それは……今回だけですが、貴女が軒下で雨を前に狼狽えている所を見ていましたから」
    「……え?」
    「怒らないでください、僕は貴女が折り畳み傘を持っているのかどうかを確認していたんですよ」
    「最初からそう言えばいいのに」

    ◇ ◇ ◇

    のような邂逅を何度も繰り返して、それなりに仲良くなった頃合いに夏が来て星ちゃんは部活の大会が忙しくなってきて、全然サンポが姿を見せなくなったから、部活で忙しいのも把握してるから会いに来ないんだろうな……って納得してる

    実際サンポはそれもあるけれど、仕事が忙しかったのもあって気晴らしに星にちょっかいをかけに行く余裕が無かった 割と危ない案件の最中だったから会いに行ったら巻き込むかも~みたいな

    そして、以下はそんな大会帰りの星ちゃんが、通り過ぎようとした路地に見慣れた髪色を見つけた気がして立ち止まるところから

    ◇ ◇ ◇

    「はあ……しくじりましたねえ」

    いてて、と呻く余裕も無くて、ただじくじくと血が滲む傷口を押さえていた。出血が多い訳では無いが、今すぐに安全な場所まで逃げ込めるかと問われると難しい所である。追っ手を一応撒いては来たが、見つかるのも時間の問題。まずい事になった、と壁に背を預けて座り込んでいたサンポの顔に誰かの影が差した。

    此処にいる筈のないその少女は、不思議そうに首を傾げてサンポを見下ろしている。

    「……私の方からサンポを見つける時って、いつもボロボロだね」

    制服と学生鞄、それから履き慣れたスニーカー。
    まばらな頻度で邂逅を繰り返してきた星が、今一番会いたくなかったひとが、其処に立っている。

    驚きのあまりにあんぐりと口を開けていたサンポは遅れて我に返った。公園で初めて星に出会ったあの夜とは訳が違う、今回は追っ手を完全に撒いて来た訳では無いのだから。どうして此処に彼女がいるのかという問いの答えはどうせ部活の帰りだの何だの、日常的な理由なのだろう。そんな事を聞く余裕すらなくて、サンポは彼女を立ち去らせたい一心で素っ気なく帰るよう促した。

    「僕は大丈夫ですから、巻き込まれないうちに帰ってください」

    そんなサンポの気遣いを真っ向から無視して、星は横にしゃがみこむなり鞄をごそごそと漁り出す。消毒液、包帯、絆創膏。運動部だと言っていた星のことだ、休日である今日は部活の練習か大会の帰りなのだろう。随分と用意の良いことで。置いて立ち去るならまだしも、星は呆気にとられているサンポの服の裾をまくり上げて手当まで始めてしまったではないか。

    「ちょっ、貴女正気ですか!? 帰れと言っているでしょう!」
    「うるさい。近くで大声出さないで」
    「っそんな理不尽な、良いんです? 非日常に巻き込まれますよ!?」

    言葉を遮るように、ごつんと強い刺激が額に加わった。星がサンポの胸倉を掴んだかと思えば渾身の力で頭突きを食らわせたのである。っ~~~!? と痛みで声にならない悲鳴を上げたサンポを前に、星は何処までもまっすぐな瞳をしていた。

    「怪我人はいい加減、黙って」

    澄み切った金色の双眸が、正しさは自分にあるというようにサンポを睨み付けている。

    「非日常? そんなもの、あの夜に公園で倒れてるあんたを見つけた時に始まってた」

    それは、と言葉に詰まったサンポにすかさず星が「これ以上無駄口を叩いたらもう一回頭突きを食らわせる」と宣告してきた。ただでさえ怪我が痛むのに、星の容赦ない頭突きを二度も食らえば流石のサンポも意識が飛ぶかもしれない。やれやれと肩を竦めたサンポは、もうどうとでもなれと思いながら星にされるがままになっていた。

    どれくらいの間、そうしていただろうか。

    無言で手当てをして・されていた星とサンポの耳に、やかましいくらいの怒声と幾つかの足音が聞こえてきた。何かただ事ではないと察した星がちらりと視線をサンポに投げかけて来るが、声の一つが追手のものと一致することに気付いていたサンポは不味いなと思いながら星を引き寄せる。

    「後でいくらでも罵倒してもらって構いませんから、」

    少しばかり僕に任せてもらえませんか。
    そう囁くなり、サンポは返事を待たずに──星の胸元にある制服のリボンを外し、シャツのボタンを上から下まで凄まじい速さで外した。

    「なっ、え!?」

    羞恥よりも戸惑いが先に来たことで動揺しきっている星に構う暇はない。続けざまに身体をぐっと引き寄せたサンポは星を自分の膝の上に座らせ、それから彼女のシャツに顔を隠すように頭をうずめる。片手は星が離れないように腰に回し、もう片方の手はスカートの裾から際どいところまでをなぞるように太ももに置いた。

    「っ人がいるぞ!」
    「誰だ! ……おい、高校生のガキがこんな所で盛ってんじゃねえぞ!」

    ばたばたと二、三人の男たちが近くまで近付いてきてから、チッと舌打ちを。あからさまにストレスで当たり散らかすように傍にあったゴミ箱を蹴り倒した末に、他の方角を探すように去っていく。

    「……もう、大丈夫そうですね」

    その足音が完全に聞こえなくなってからサンポが手を離して顔を上げると、

    「っ、」

    突然服をひん剥かれた上に、普通に生きていればかけられる事などないような言葉を知らない男たちに浴びせかけられたことで、怒りと羞恥でぷるぷると震えている星がサンポを恨みがましげに見下ろしていた。

    「ちょっ、あの、星さん僕は二人とも助かるような術を選択しただけで」
    「さいてい……」

    念のために言っておくと、星は今現在サンポの膝の上に座っており、他でもないサンポがやった事なのだが制服の前ボタンは全て全開である。そんな状態の星が怒りで目を潤ませながら自分を見下ろしている事で、何とは言わないが不可抗力でサンポはとても元気になった。何とは言わないが。

    煩悩を払うように爆速で星の制服のボタンを上まで付けなおし、リボンまで丁寧に結んだあとで星に膝の上から降りてもらう。これ以上は色々と限界だったし、バレないという保証も無かった。だがこれだけは言っておかなくてはならない、と目を逸らしながらサンポは口を開く。

    「あのぅ、この状況で言う事では無いと思うんですが」
    「なに」

    静寂。
    思いつめたように、サンポは言葉を続けた。

    「……貴女、結構胸があるんですから、ちゃんとサイズにあった下着を買うべきで「黙らないと走ってさっきの人たち呼びに行くよ」……ハイ」

    ◇ ◇ ◇

    力尽きたのでここまで

    このあとは白だったな……って思ってるサンポと拳わなわなと握りしめてる星、多分後日ふつうに下着買いに行ったらサンポの言葉思い出してイラっとして買わずに帰る星ちゃんがいます 

    急にR-15くらいの話題が入るんですけど

    この二人がもしも何やかんやあって付き合うもしくは身体の関係を持ったとしたら絶対に下着のくだりはある 星ちゃんがスポブラ以外でちゃんとサイズにあった可愛いのをつけてる日に偶然そういう事をする流れになった時に、星ちゃんの服を脱がせてたサンポの手が止まって「……貴女、ちゃんとしたやつ持ってるじゃないですか」って言い出すから、だからサンポと会う日にこういう下着で来たくなかったんだって「今すぐ頭を殴ったら記憶って飛ぶ?」って死んだ目の星ちゃんが拳を握りしめる回 恥ずかしいとかじゃなくて、単にこの事を指摘されるのが嫌だったから着なかった 似合ってるって褒められたら関係値によっては「……そういうこといわなくていい」って言いながらふいって目を逸らしてやや照れるかも
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    sheep_lumei

    DOODLE星がサンポと端末越しに仲良しになっていく話

    本国のすた~れいる公式がビデオ通話してるサン星を供給してくれたから私も煎じておくよ ありがとう公式 やはり公式を信じて幻覚を煎じながら生きていくしかない あとお揃いだったんですかブレスレット? なに?
    星間交信記録・Record 1

    朝、とはいっても星にとっての朝は彼女が起きたその瞬間をさす。特に用も無かったため昨夜はゲームで夜更かしをしてしまい、当然ながら時刻は昼下がりだ。寝ようと思えば無限に寝ることができそうだと思いながら開いたばかりの目を閉じようとして――ふと、じゃあ何故自分はいま目を覚ましたのかと顔を起こす。

    震えている端末。今日は当然アラームなどかけていないため、着信に他ならない。眠気を振り切るように手を伸ばしてどうにか掴んだ瞬間にバイブレーションはぴたりと止んでしまったが、微睡みながら顔認証で表示した通知にはなのかの名前がある。

    「なの……」

    そういえば昨日、「明日はベロブルグの行政区でうんたらかんたら……」駄目だ思い出せない。なのかが何かを買いに行くと言っていた記憶はあるが、十中八九電話はこの件だろう。それもビデオ通話の通知だ。服か、それとも食べ物か。何にせよ折り返しの電話を入れようと画面をタップした拍子に誤って通知欄をクリアしてしまった。
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    sheep_lumei

    DOODLEすぺ~すで行ったサン星推しカプすごろく(相互の手引ちゃん(@ tebiki396)が優しいことに付き合ってくれました。ありがとう。)でとったメモ、を一応誤字がないか確認したものになります。
    会話をしながらとったメモなので小説になっている文・なっていない文が混ざっています。

    お借りしたすごろくは元ツイートを後程追記します。
    2023年、ありがとうございました。
    サン星 推しカプすごろくlog【目次】

    1: ○○しないと出られない部屋迷路

    2: 現パロで一緒に住んでいるすごろく

    【○○しないと出られない部屋迷路 編】

    ・手を繋がないと出られない部屋

    「……何これ?」
    「ふむ……まあ、文字通りの意味でしょうねえ。星さん、手を」

    星が特に思うところもなく手のひらを差し出せばサンポの手がそれを握る。お互いに形状こそ異なれど手袋に包まれている手のひらが重なり合って、しかし扉が開くような音はしない。

    「もしや素手でなければいけないんでしょうか?」

    ううん、と考え込む素振りを見せていたサンポがぽつりと呟いた言葉。悩んでいたって仕方がないからと星は自分の包んでいる手袋をさっさと外してしまう。そんな星を暫し見つめていたサンポがにこりと微笑んだ。
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