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    sheep_lumei

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    転生パロ 星ちゃんだけが前世を覚えている状態でサンポと再会したり、時間差で前世を思い出したサンポが星ちゃんを探したりする話

    以前ふせったーでこんなの見たいよ~って喚いたやつを書きたい所だけ読める程度の文章にしたやつです、落書きたのし~~~~~!!!!!!

    ここからプロローグを時々、考える。
    それは例えば疲れて眠りについた夜だったり、逆にうだるほどの暑さの中で目を覚ました朝だったり、はたまた授業中にぼんやりと空を仰ぐ時だったり。
    ふと考えて、目を伏せて、ほんの少しだけ怖くなる。

    「ん……」

    この心臓にしかと埋め込まれていた星核。
    宇宙の祝福を受けたかのような、不思議な列車。
    身体の芯から凍り付きそうな槍の痛みと、この身すら穿つほどの存護の炎。

    それらは全てただの妄想だったのだろうか、と。

    ◇ ◇ ◇

    「星、おっはよ~!」
    「っわあ! おはよう、なの。丹恒も」
    「ああ」

    元気の良い挨拶と、簡潔な挨拶。
    ふたりぶんの朝の挨拶を受けた星の顔にも笑みが浮かぶ。
    列車で共に旅をした二人が幼馴染として傍にいると気付いた時、当時の星は少しばかり混乱して、それから信じてもらえるか分からない荒唐無稽な話を勢い任せにぶちまけた。そんな話を星が真剣な顔で話しているという理由だけで信じてくれた二人には本当にありがたいと思っている。

    「もしかしてまた眠れなかったの? 元気?」
    「眠れたよ。寝起きが悪かっただけ」
    「あ~、さてはまた寝る前にスマホゲームでもしてたんでしょ。丹恒からも何とか言ってやってよ!」
    「俺はお前たちの保護者じゃない」

    けれど、二人が覚えている訳では無い。信じてくれるだけでは「前」が存在したという裏付けにはなってくれない。だから星は二人の存在に感謝しながらも、ずっと探し続けている。

    同じように前世の記憶を持つ、誰かのことを。

    ◇ ◇ ◇

    視界の端をちらりと掠めたその色彩は、いっそ嫌味なほどに「前」と変わりなかった。

    地図を広げて何処に行くだの時間が足りないだの話し込んでいるなのかと丹恒にちょっとごめん、とだけ囁いた星はくるりと踵を返す。慣れない街の慣れない道を懸命に追いかけて見つけたその背中は、服装こそ変われど見紛うはずもなくて。反射的に服の裾を掴んで引き留めた星を振り返る瞳はきょとんと見開かれていた。

    「サンポ……」

    一秒、二秒と静寂を募らせると焦燥が心を覆っていく。また外れかもしれない。なのかや丹恒を含め、これまで再会してきた「前」の知り合いに記憶を有している者はいなかった。この男ならばもしかするかもしれない、と微かな期待をした自分が悪いのだが、と思いながら人違いか何かの理由をつけて星が引き返そうとした時。

    「おや、お久しぶりですねえ」

    あっけらかんとした態度で、サンポは久方ぶりの挨拶を口にした。

    「……うそ、覚えてるの?」

    (サンポはいきなりここらでは見慣れない灰色の髪の少女に声をかけられたのと、その少女の見目が整ってるから「……はて、いつだかに関わりをもった方にこんな方いましたっけ?」みたいな感じでとりあえず当たり障りのない挨拶で誤魔化している でも星ちゃんは十数年生きてきてやっと「前」の記憶を持っている人に出会えた、ってホッとする。そのまま話をしていたら途中から食い違ってくる)

    あ、と腑に落ちた。妙に嚙み合わない会話と、値踏みするような、何かを探るような瞳。自分と同じ記憶もちだと高揚していた心が、急速に冷えていく。そうだ、そうだった、すっかり忘れていた。それは今世の自分とサンポの関係値や信頼関係が全てリセットされている事を失念していたからかもしれないし、心の何処かで気付いていた事から懸命に目を逸らしていたからかもしれない。

    この男は──サンポ・コースキという男はそもそも、口のよく回る詐欺師だった。

    「前」がそうであるのなら「今」もそうに違いない。星が今世で再会してきた人々は皆、性格や生き様に大きな変わりはないのだから。本当に前世の記憶を有していたら間違える訳が無い事を間違えているあたり、きっと当たり障りのない会話を通して詐欺の利益計算でもしているのだろう。

    なあんだ、そうか、と一歩引いた。心の距離を取るように目を伏せる。

    「お姉さん? どうしたんです?」

    はは、と喉の奥から押し出したような乾いた笑いは自分が考えるよりもずっと低い響きをしていて、どうしようもない感情が胸中で渦巻いた。

    「前も今もあんたは碌な商売をしてないんだね。あーあ……最低」

    もっと罵詈雑言を吐けるだけの心の余裕があれば良かった、と思う。けれどぬか喜びさせられた事に思いのほかショックを受けている自分がいて、八つ当たりのように吐き出した言葉は既に思いつく限りで一番の悪態だった。

    突然の罵倒に驚きと戸惑いで固まっているサンポにくるりと背を向けるなり、星はなのかと丹恒の所に駆けて行く。二人は星が時々知らない人に声をかける事に慣れ切っている為、今回もその類だろうと思って待ってくれていた。ねえねえどうだった? と案外近くに来ていたなのかが問いかけて来るが、星は苦虫を嚙み潰したような顔で視線を斜め下に落とすばかり。

    「いいや、あんなひと知らない。ただの詐欺師」
    「詐欺、って星? ウチと丹恒を置いてかないでよー!」

    はやく行こう、とやけにこの場を離れたがる星にどうしたのだろうかと顔を見合わせてから、なのかと丹恒は隣に追いついて歩き出す。三人並んで歩き出してしまえばもう振り返る事は無い。三人組の中にぽつんと目立つ灰色の髪を後ろから暫し見つめていたサンポもまた、今のは一体何だったのだろうかと考えながら踵を返した。

    惑星の上で、ふたり、反対方向に進んでいく。

    早すぎた再会がもたらしたすれ違いが忙しない日々に埋もれて、隠れて、忘れ去られて、それから──そういう記憶は大抵、ひょんなことから蘇るものだ。

    そしてそれは、どれだけ古い記憶であろうとも例外ではない。

    ◇ ◇ ◇

    サンポがそれを──その記憶を思い出したのは、今滞在している街を離れる頃合いだろうかと思っていた最中。

    青髪の詐欺師には用心しろ、なんて営業妨害にも等しい噂が出回ってしまっては商売上がったりだ。

    「それで、その青髪の詐欺師とやらはどんな風貌をしているんです?」

    すっかり酔いが回ってカウンターに突っ伏している男に問いかけると、俯いたままぶつぶつと答えが帰ってくる。青色の髪、そう、

    「ネイビーブルーの、髪の……背の高い男……」

    ネイビーブルーの詐欺師。髪色をネイビーブルーと呼ばれる事は初めてではないが、ネイビーブルーの詐欺師という呼び名で脳の片側を殴られたような心地になる。寝息を立てている男を起こさぬように自分の支払いも押し付けてきた所で、サンポは熱気溢れるバーを後にした。

    度数の高いものは飲んでいないが、やけに頭がぼんやりする。かと言って何かを盛られた訳ではない。だというのに、自分の頭の中に絶えず溢れ出てくるこの映像たちは何だというのだろうか。

    春初めの、少しだけ寒さの残る街角でふらりとベンチに座り込むこと数分。通行人たちが具合悪そうに俯いていた彼を酔っ払いだろうかと傍目に通り過ぎていった後、顔を上げたサンポはただ一言呟いた。

    「まずいですねえ……」

    まずい、それはもう途轍もなくまずい。
    前世の記憶らしきものを思い出して混乱する余裕がないくらいにはまずい。他の方も記憶を持っているんでしょうか、なんて考えている場合ではないのは確かだ。

    脳裏を過ったのは数年前の光景。

    自分の返答に安堵したように息を吐いた少女が、言葉を重ねていくにつれて顔を強張らせて、最後には悪態を吐いて去ってしまった時のこと。

    服装こそ異なれど——あの灰色の髪と、金色に煌めく瞳は、星に他ならない。

    「な〜にをしているんですかねえ僕は、いや、こればかりはタイミングが悪かったのでは?」

    僕のせいではないでしょう、だって、サンポ・コースキという商人はそういう人なのですから。

    なんて言葉で自分は悪くないと心の安寧を求めたところで事態は好転しない。前世と違って今世のサンポは星の居場所など知らないし、彼女がサンポのいる街を訪れてくれる保証はない。というか無いだろう、サンポは今数年前に星と会った街から程近い国に滞在しているが、ここら一帯はきっと星の方からそれなりに避けられているに違いない。否、星のことだから気にしていない可能性も大いにあるのだが、出だしを間違えた以上悠長な事は言っていられない。

    「……僕から、会いに行かなくては」

    どうしてこんなにも星と話をしなくてはならないと思うのか、はサンポにだって分からなかった。それは数年前の邂逅から見るに星が前世の記憶を有している唯一の知り合いであるからかもしれないし、或いはもっと衝動的な物かもしれない。けれど一つだけ確かな事は、サンポが「前」も今も商人だという事だ。

    「お得意様に失礼があったのなら、謝りに行くのは当然です。用済みの客であれば別ですが」

    言い聞かせるような言葉であったとしても、彼の行動原理の一つには違いない。

    ともあれサンポは思いつく限りの伝手と方法と少々の悪知恵をもって星の居場所を探し始めた。ここからそう遠くない街で数年前に会った時に星が着ていた制服が近隣諸国のものではないことは何となく分かる。あれは恐らく修学旅行か何かでこの国を訪れたのだろう。そこから制服を探し当てるまでに一か月。年数を遡って星の年齢を特定し、星かそれに近しい人物――例えばなのかや丹恒のような、の連絡先か住所を探し当てるまでに一か月。

    一日、一週間、一か月とこつこつ積み上げた時間の先、サンポは星の出身地を探り当てる事に成功した。思い立ったが吉日という言葉があるが、情報が入ったら即座に旅立つべき。飛行機で飛んで行った先で、サンポは数日間の宿泊を経てどうにか丹恒となのかの二人に会う事が出来た。

    そう、丹恒となのかには会えたが星はいなかった。

    「……あ~! 思い出した、修学旅行の時に星が詐欺師って言ってた人じゃない!?」
    「今更何の用だ」
    「あのう、それは誤解です。僕は善良な商人で……ってそんな事を話すために来たのではありません。星さんの連絡先を教えてもらいに来たんです」
    「星の連絡先? 聞いてどうするのか教えてもらわないことには個人情報だし?」

    苦虫を嚙み潰したような星の顔を覚えていたなのかと丹恒から咎めるような、見定めるような視線が飛んでくる。相変わらず貴女、良い友人たちを持っていますよねえ……と此処にいない星に向けて零しながら、サンポは話始めた。丹恒の言葉を借りるのなら「今更」星を探しに来ている理由を。

    「おそらく星さんは、前世の記憶についてあなたがたには話しているのでしょう? 星さんは幼い頃、もしくは生まれた時から記憶を有していたのでしょうが、僕はここ半年で記憶が急に蘇ったんです……星さんと数年前に再会した時には、無かったんです。だから謝らなくてはなりません」

    悪戯な対応をしてしまった事や、彼女の期待を裏切ってしまった事を。

    サンポがなりふり構わず説明した事情を前に、二人は視線を交わしてどうするかを相談し合っているようだった。暫くして疲れたような溜息を吐いたなのかが「あとはもう、星の気持ち次第だねえ……まあ、会えればの話だけど」と呟く。

    「俺たちも星の詳細な居場所は分からない。というのも、今の星は地球上を自由に旅しているからな」

    自分の記憶が妄想でも偽りでも何でもないという証を探すために、世界中を旅して回る。なるほど、確かに彼女らしいと言えば彼女らしい。携帯電話は持っているが充電している時の方が稀なため、連絡先を教えても機能しないという。

    「だから週に一度届くか届かないかの安否確認を兼ねた絵葉書だけが頼りだ。絵葉書の情報くらいは渡すが、探しに行くかは自分で決めると良い」

    上等だ、と思った。
    ここまで探しに来ておいてやめるなど却って採算が取れない。
    もう来るところまで来たのだ、星の手を掴むまで探し続けてやる。

    ◇ ◇ ◇

    それで色々な国とか介した末に北極にめちゃ近いそれこそノルウェーとかスウェーデンみたいなイメージの北国で見つけて、星ちゃんの手を掴む

    ◇ ◇ ◇

    旅先で突然腕を掴まれた時の法則性は主に二つだ。ひとつは落し物を教えてくれるとき、もうひとつは絡まれた時。今回はどちらだろうかと振り返った先で、まさか懐かしい髪色を目に入れるとは思っていなかった星の驚きに満ちた瞳を、相手は疲れたように――けれど、達成感の見える表情で見下ろしていた。

    「やっと見つけました」

    此処にいる筈のないサンポの口から、言葉と共に白い吐息が零れ落ちる。最北端にほど近い雪国に、何故この男がいるのだろうか。やっと見つけた、とは何のことだろうか。困惑の最中でとりあえず掴んでいる手を離して欲しいと頼むも、サンポは頑なに頷こうとしなかった。むしろ星を逃がさないようにと手首を掴む力が増したような気さえする。

    「離して、話なら聞く」
    「嫌です」

    迷いのない即答だ。訳が分からないが、とりあえずこれ以上無駄な問答を続けるならいっそ……と足を踏んで逃げることを検討し始めた星の耳に、サンポの微かな呟きが届く。それは本当に嚙み締めるような響きをしていて、思わず息を呑んだ。

    「僕が貴女を何年探したと思って、」

    此処にサンポがいるのは偶然でも何でもなければ、星を探すために年単位で時間を費やしたとでもいうような言葉。もしかして、と星が思い至るよりも先に、ネイビーブルーの髪に雪を点々と積もらせたサンポが微笑んだ。

    「そうでしょう? 僕の最愛なるお得意様」

    ◇ ◇ ◇

    とりあえず、と二人は傍にあったパブに入ることにした。席について荷物を完全に置いた頃、サンポは星がもう逃げようとしないと判断したのか漸く手を離してくれる。向かいの席に同じように腰かけたあと、何から話したものか……と思案していたサンポは、他のどの話よりも先に謝罪を口にした。

    「あの時は本当に記憶が無かったんです。まあ、その……僕がそういう人間である事は貴女も重々承知しているとは思うのですが、僕にも一応謝罪の心くらいはありまして、」

    だの何だのと言い訳をつらつら重ねたり、時々本当に気まずそうな謝罪を挟んだり。そうして繰り返されるようなサンポの話を半分くらい聞き流していると、そのうちに星は理解した。とどのつまり、色々と話を盛ったりはしているが――サンポは「それだけのこと」のために星を探していたのである。こんな惑星の端っこの雪国に来てまで。

    確かにあれは最悪な再会ではあったが、別に星は引きずったりはしていない。むしろ早々に頭の隅に追いやってなのかと丹恒との修学旅行を楽しんでいた。

    だからサンポが本当の本当に「それだけのこと」のために自分を探しに来たのであれば、言葉よりも行動自体が彼の見せた誠意みたいなものではないか。言葉よりも行動に説得力があるなんて、本当に仕方のないひとだと思う。だからそもそも許さないなんて思ったりもしていないが、敢えて言うのなら――うん、許してやろうという気になった。

    「謝るためだけに此処まで追いかけて来たんだ。へえ、私のこと大好きだね」

    あたたかいココアを飲みながら返したそれは軽口の叩き合いのつもりで。てっきりサンポが言葉の応酬で「それはもう、貴女とは良い商売ができますから」とでもいうような前世の軽いノリで返してくれるとばかりに思ってたのだ。

    けれど星の意に反して、サンポは自分のマグカップを握りしめたまま考え込んでしまったではないか。

    「……ああ、そういう」

    どうしたのだろうかと続く言葉を待っていると、顔を上げたサンポは腑に落ちたような顔をしていた。胡散臭い笑みを浮かべていた顔はいつになく真剣な表情をしている。

    「僕、貴女を好ましく思っているみたいです。恋愛的な意味で」

    そうしてサンポの口から飛び出した言葉を前に――星は思いっきり噎せた。

    「……?????????????」

    テーブルから身体を乗り出してサンポの額に手のひらを当てるが、熱は出ていない。

    「頭が寒さでおかしくなったかと思った」
    「失礼ですねえ!?」

    頭をぶつけたり寒さでおかしくしてしまった訳でもなければ、どうも本気らしかった。やけに腑に落ちたような顔をしていたのは、自分がどうして星をこんな最北端の国まで追いかけてきたのかについて今の今まで自分でも分からなかったのが漸く判明したからだという。此処までくると手の込んだドッキリとすら思えて来る。

    「でも……どうやって信用すればいい? サンポの言葉」
    「貴女が信用してくれずとも良いです。勝手に好ましく思う分には罰されたりしませんから」
    「じゃあ、うーん……あ、一緒に行く?」
    「僕は一応男ですよ!?」

    男女ふたりで旅をするのは良くないというサンポの言葉だが、それを言うのならそもそも女子の一人旅の方が危ない。これまで無事に、まあ何度か危ない目に遭いかけたには遭いかけたが、何とか無事にやってこれているのはひとえに運が良かったからだ。それにはサンポも気付いたのか、少々悩んだ末に疲れたような声で折衷案を出してくれる。

    「……丹恒さんとなのかさんに許可を頂いてからでどうでしょう」
    「あ、確かに。ここ半年くらい携帯見てないや」

    サンポのモバイルバッテリーを借りてぽちぽちと画面を操作しながら、星がぽつりと呟いた。

    「結局「前」は、一緒に列車に乗ることなんて無かったからね」

    だからあんたと旅ができるの、「前」は出来なかった事をしているみたいで結構楽しいかも。

    宇宙を駆ける列車。それが存在した事を証明するのは今、サンポと星の記憶だけだ。

    「……はい」

    静かな相槌に視線を投げかければ、サンポが浮かべているのは素にほど近い笑顔。その笑顔にほんの少しだけ心が弾むような感覚をおぼえた星は勢いよく視線を画面に戻した。どうして心臓がうるさいような気がするんだろう。

    その鼓動の意味を知るのはまだ先のこと。
    長い遠回りをしたふたりは、この惑星の隅で距離を縮めていくのだから。
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    sheep_lumei

    DOODLE星がサンポと端末越しに仲良しになっていく話

    本国のすた~れいる公式がビデオ通話してるサン星を供給してくれたから私も煎じておくよ ありがとう公式 やはり公式を信じて幻覚を煎じながら生きていくしかない あとお揃いだったんですかブレスレット? なに?
    星間交信記録・Record 1

    朝、とはいっても星にとっての朝は彼女が起きたその瞬間をさす。特に用も無かったため昨夜はゲームで夜更かしをしてしまい、当然ながら時刻は昼下がりだ。寝ようと思えば無限に寝ることができそうだと思いながら開いたばかりの目を閉じようとして――ふと、じゃあ何故自分はいま目を覚ましたのかと顔を起こす。

    震えている端末。今日は当然アラームなどかけていないため、着信に他ならない。眠気を振り切るように手を伸ばしてどうにか掴んだ瞬間にバイブレーションはぴたりと止んでしまったが、微睡みながら顔認証で表示した通知にはなのかの名前がある。

    「なの……」

    そういえば昨日、「明日はベロブルグの行政区でうんたらかんたら……」駄目だ思い出せない。なのかが何かを買いに行くと言っていた記憶はあるが、十中八九電話はこの件だろう。それもビデオ通話の通知だ。服か、それとも食べ物か。何にせよ折り返しの電話を入れようと画面をタップした拍子に誤って通知欄をクリアしてしまった。
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    sheep_lumei

    DOODLEすぺ~すで行ったサン星推しカプすごろく(相互の手引ちゃん(@ tebiki396)が優しいことに付き合ってくれました。ありがとう。)でとったメモ、を一応誤字がないか確認したものになります。
    会話をしながらとったメモなので小説になっている文・なっていない文が混ざっています。

    お借りしたすごろくは元ツイートを後程追記します。
    2023年、ありがとうございました。
    サン星 推しカプすごろくlog【目次】

    1: ○○しないと出られない部屋迷路

    2: 現パロで一緒に住んでいるすごろく

    【○○しないと出られない部屋迷路 編】

    ・手を繋がないと出られない部屋

    「……何これ?」
    「ふむ……まあ、文字通りの意味でしょうねえ。星さん、手を」

    星が特に思うところもなく手のひらを差し出せばサンポの手がそれを握る。お互いに形状こそ異なれど手袋に包まれている手のひらが重なり合って、しかし扉が開くような音はしない。

    「もしや素手でなければいけないんでしょうか?」

    ううん、と考え込む素振りを見せていたサンポがぽつりと呟いた言葉。悩んでいたって仕方がないからと星は自分の包んでいる手袋をさっさと外してしまう。そんな星を暫し見つめていたサンポがにこりと微笑んだ。
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