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    或都。

    @Alto_kokoma

    これでポイピクでびう

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    或都。

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    悠と大路の屋敷はとっても広いです。

    お料理のお話とある日
    怨霊も現れない平和な日に
    滝夜叉姫から貰い受けた大きな屋敷に事件が起きる

    -悠と大路の屋敷-

    悠「…よし」

    おれは何となく気合を入れる。…特に何の意味も無いけれど
    今日は何もやることが無いし鬼童丸や黒雲坊も屋敷に来れないらしいから料理を作ろうと思ったわけで

    悠「…何作ろうかな」

    ぅーん…作ろうにも何も思い付かないな。困った
    自室で寝てる大路さんを叩き起して何かリクエストしようか?それとも、屋敷の倉の中に実験室を作った白澤を連れて来ようか?、なぁんて考えてると
    普段倉の中にいる白澤自らやって来てくれた

    白澤「悠くん、何か作ろうとしてるのかい?」

    悠「うん、でも何も思い付かなくて…何かない?」

    白澤「そうだねぇ…じゃあ……。」

    悠「wktk」

    白澤「君のおまかせでいいよ」

    悠「待って、おれのwktk返してよ」

    期待したおれが馬鹿だったか。でもそれは白澤の冗談だったらしい…白澤らしいや

    白澤「ははは、冗談だよ。お昼に君の得意なやきそばでも作ってくれれば」

    悠「お昼のリクエスト?分かった」

    早速準備しようとすると、白澤がやっぱり聞いてくるかと思った質問を投げ掛けてくる

    白澤「そういえば、よく悠くんがお昼を作るけど実験体(だいち)くんは作らないんだね?」

    悠「大路さんは、作らないというか……」

    少し前に大路さんに鮭を焼いておいて、と頼んで少しだけイヅナ達と話していたら “ゴゥン” って言う有り得ない音がキッチンから聞こえて来たから
    何事かって見に行ったらフライパンがサンドイッチみたいに曲がってたことを思い出した。

    白澤「悠くん?」

    悠「うん。大路さんは作れないからね…無理だよ」

    白澤「君の顔色で何となく察していたよ」

    どうやったらフライパンを曲げられるのかが気になる所だけど、聞かないことにしている。
    おれって、優しい。

    白澤「……あ」

    悠「?、どうしたの?」

    ……何か、嫌な予感がする。白澤の顔が物凄く悪い顔をしている。まさか………

    白澤「実験体(だいち)くんにもう一度作らせてみたらどうかな?今度は悠くんが付き添ってさ」

    言うと思った。
    おれは別に構わないけれど、大路さんがとても嫌な顔をするから今まで誘ってなかったのに

    悠「大路さん嫌がるし、その前にあの人寝てるし」

    白澤「起こせばいいじゃないか。こうやって、話している内にもうそろそろ昼時だろうし」

    悠「おれが抱き枕になっておれらのお昼ご飯が先延ばしになるけど良い?」

    白澤「彼が起きて来るのを待っていようか」

    自分が行くという選択肢を出さない辺り、流石は白澤だと思った。この神獣め。
    とりあえず、おれも大路さんを起こしには行きたくないので待つことにした

    -11時過ぎ辺り-

    大路さんがのそのそと起きてきた。
    相変わらず起きるのが遅い

    大路「………。」

    悠「大路さん、おそよう」

    大路「…ス」

    白澤「遅い時間まで起きてたのかな?」

    大路「…昨晩は、酒呑と大嶽丸と一緒にお酒を…」

    悠「え」

    今朝、何かお酒の樽が少ないな、と思ったら…
    そういう事だったのか

    白澤「さ、起きてきて早々悪いけど君に料理を作ってもらいたいんだよね」

    大路「は?」

    白澤「すごいキレてくるじゃないか」

    表情は変わらないけど、確かにキレている
    本当にしたくないんだな…大路さん

    悠「とりあえず、おれが側で付き添うから作ってみよう?」

    大路「………。」

    白澤「それじゃ、僕は見てるから頑張ってね。実験体(だいち)くん」

    本気で嫌がっている大路さんだけど渋々作ってくれるみたい…。
    よし、じゃあ…まず

    悠「大路さん、にんじん切ってほしいんだけど」

    大路「はい」

    悠「………包丁、曲げないでね?」

    大路「流石にそんな事は……」

    否定する前に大路さんが黙ってしまった
    多分、フライパンを曲げた事を思い出したんだろうな

    悠「はい、にんじん」

    大路「………」

    おれがにんじんをまな板の上に置いたと同時に
    大路さんは包丁を振り上げ……

    ダァンッ

    悠「待っっっっっ!!?」

    大路「?」

    悠「まな板真っ二つなんだけどっ!!?」

    大路「あ」

    力いっぱい叩き付けた感じか?いや、叩き付けちゃダメでしょうが!!?

    悠「野菜とかを切る場合は猫の手だよ!」

    大路「……。」

    悠「ほら、やってみて。こうやって…」

    おれは手本を見せて大路さんにまた任せてみた
    次はまな板真っ二つにしませんように。

    大路「……猫の手」

    トンッ

    悠「!」

    普通に切れた。良かった…
    …いや、普通に切れる方が普通なんだけど?
    何を言ってるんだ?おれは

    白澤「ははは……先が思いやられるね」

    悠「笑ってないでくれる!?」

    その後は…まぁ、はい。無事におれが全部作りました。終わり。
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