レンが真斗に指輪をあげる話3💎「レン」
🌹「イッチー。おつかれさま」
💎「お疲れ様です。それより聖川さんが困っていましたよ」
🌹「あいつ、メンバー全員に相談したのか……」
💎「それだけの奇行をしていればするでしょう?」
🌹「奇行って……相変わらず容赦が無いね」
💎「今更でしょう。あなた、本当に何がしたいんですか?」
🌹「うーん、ちょっと欲しいものがあってね」
💎「聖川さんに内緒で?」
🌹「そうだよ」
💎「ほどほどにしてあげてくださいね」
🌹「心に留めておくね」
***
❄️「一ノ瀬」
💎「聖川さん?」
❄️「やっぱりダメだった。教えてくれなかった」
セシルの提案に乗ったと言うのは音也経由で聞いていた。だからこそ真斗の言いたいこともすぐに察した。
💎「そうですか……」
欲しいものがあると言っていたが、おそらくそのこと自体を真斗に秘密にしたいのだと直感的にトキヤは思った。しかし、どこか悔しそうな真斗に本当にレンは何もしたいのだろうと思わずにいられない。
❄️「俺はどうしたらいいのだろう……」
💎「レンは他には何か言っていませんでしたか?」
❄️「何か……欲しい結果のためのプロセス?みたいなことを言っていた」
💎「はぁ……」
そこまでは本人に告げていたらしい。だからこそますます分からない。
❄️「一ノ瀬……」