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    case669

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    本にしたいレオジャミのサンプル代わりの進捗
    いやもうちょっと書いてる書いてるけど本にするならそろそろ控えた方が良いのかなってでもみてみてしたい

    ##レオジャミ

    一日の汚れと鬱憤をシャワーで流したレオナと共に夕食を取った後、皿洗いはしておいてくれるというレオナの言葉に甘えてようやくジャミルもシャワーを浴びる。湯を浴びて身体を綺麗にするとようやく休日が来たのだという実感が沸いてくる気がする。平日は家事も仕事もレオナのサポートも一切手を抜く気は無いが、休日ともなれば話は別だ。ジャミルはこれからレオナにただ甘やかされ愛されるだけの生き物になる。そうなるようにレオナ自身から調教されてしまったのだからこれは、まあ、仕方のない事なのだ。

    風呂上がりには大き目のTシャツ一枚で過ごすのもレオナの教えの一つ。下着を履かない心許なさも今ではすっかり解放感に変わってしまった。しっかりと乾かした髪は緩く一つにまとめ、温まった身体が欲するままに水を求めてキッチンへと向かえばとうの昔に洗い物を終えたレオナがナッツやチーズ、ハム等の簡単に用意できるつまみを用意しているところだった。
    「レオナ、喉乾いた」
    傍に寄れば息をするように一度唇が啄まれ、そうして頬を撫でられた後に腰を抱かれるままに凭れ掛かる。湯を浴びたばかりの身体でもレオナの掌は熱い。
    「ん、何が飲みてぇんだ?」
    「少しだけ甘くて、しゅわしゅわしてるのがいいです。出来たら柑橘系で」
    「わかった。これ持って行って待ってろ」
    離れ際にもおまけのように額にも唇を押し付けられ、そうして言われるがままつまみが並べられた大皿を持ってリビングへ。大きなテレビの前にはたくさんのクッションと、二人が寝転がっても余る広いローソファー。テーブルの上に皿を置いてからテレビ下のラックに並んだ映像ディスクから目的の一本を探す。いつから休日前の夜には、夕食後に映像鑑賞をするのが習慣になってしまったのかはあまり覚えていない。見る映像は流行りのバンドのライブ映像だったり、古い映画だったり、時にはアニメやドラマ、ただの紀行番組だったりと特に拘りは無く、映像もディスクを購入したものからレンタルやネット配信等様々だ。今日見たいのは過去にヴィルが出演した、実在の偉人の生涯を描いた映画。以前に購入し、何度か見ていたが近頃その偉人の生涯を別視点で描いた小説を読んだから映画との相違を比べたいと思っていたのだ。
    「またそれ見るのか」
    見つけたディスクを機器にセットしていると、片手にライムが刺さったグラスを、もう片手にはボトルとフルートグラスを二つ持って戻って来たレオナが複雑な顔でこぼす。
    「何か文句が?」
    「とんでもございません」
    憮然としながらもへりくだるレオナに笑いを誘われながらグラスを受け取り一口喉へと流し込む。特にレシピも何も無いレオナオリジナルのカクテルはジャミルのリクエスト通りにほんのりとライムが香り甘く飲みやすい味をしていた。一気に煽ることを考慮してかアルコール度数もあまり高くない。半分ほどを一気に飲み干した所でレオナがローソファを背に腰を下ろしたので、その足の間の定位置に収まる。暖かく熱い胸板を背もたれに寄り掛かれば身体を支えるようにレオナの腕が回され、そしてモニターからは映画が流れ始めた。
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