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    強奪解熱剤オードブル

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    今書いてる炎博です。
    誤字脱字チェックすらやってません。
    完成が遠いのでお尻叩いてください。

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    recommended works

    nbsk_pk

    DOODLE花垣さんの最高素敵イラストを見てくれ!!!!!!
     警戒を怠るな、なんて安易に言ってくれる。

     寝顔なんて大体の人間が間抜けな表情を晒すものだ。いくら見上げるほどの長身に引き締まった体躯、股下が少なく見積もっても五キロあるサルカズ傭兵だったとしても例外ではない。半眼のままぐらりぐらりとソファに身体を預ける男を横目に、ドクターはつとめて平静そのものの表情を必死に取り繕った。というのも横に腰かける男がここまでの醜態を晒している理由の大部分はドクターにあるため、うっかり忍び笑いひとつもらせばたちどころにドクターの首は胴体と永遠にさよならするはめになるだろうからである。
     思い返すのも嫌になるくらい酷い戦いだった。天候は悪く足元はぬかるみ、視界はきかない。そんな中でも何とか追加の負傷者を出さずに拠点まで戻って来れたのはドクターの腕でも何でもなく、今回の作戦のメンバーの練度の高さと運である。その中でもひときわ目立つ働きを見せたのが横でひっくり返っているエンカクである。傭兵としてくぐった場数が違うのだと鼻で笑われたが、なるほどそれを言うだけの実力を見せつけられれば文句など出てくる余地もない。現代の戦場においては映画やおとぎ話とは違ってたったひとりの活躍で盤面がひっくり返ることなどまずありえない。だが彼の鬼神もかくやという活躍を見てしまえばうっかり夢物語を信じてしまいそうになる。いや、指揮官がこんな思考ではまずい。当然のことではあるが、ドクター自身もだいぶ疲労がたまっているらしい。意識を切り替えるためにコーヒーでももらいに行くかと立ち上がろうとした瞬間、ごつんと右肩にぶつかる硬くて強くて重いものがあった。
    922

    nbsk_pk

    DOODLEハロウィンにちょっと不安になる炎博の話
    ハッピーハロウィン! たとえばこの人よりもやや低い体温だとか、動作の鈍い手足だとか、何が彼の不安を煽るのかはわからないのだけれど、時おり彼の手のひらが強く私の腕に食い込むことがある。
    「エンカク」
     本人に指摘すれば途端に怒り出すだろうけれど、こういう時の彼の眼差しはひどく不安に揺れている。誰かが手の届かないところにいってしまうことなど日常茶飯事で、私たちもお互い何度も諦めかけた夜を過ごしてきた。そのためか、はたまたそれですらなのか、夜闇に輝く炎色の眼差しは常よりもいっとう輝きを深くし、捕らえられた私もろとも彼自身すら焼き尽くしてしまいそうなほどだった。
     彼の唇は真一文字に引き結ばれ、ほころぶ様子は微塵もない。けれども私は横紙破りの大好きな卑怯卑劣な指揮官であったので、掴まれた腕をそのままにちょっとだけ背伸びをする。薄いくちびるは私よりも体温が低かった。ひょっとしたらただ私が勝手に興奮していただけなのかもしれないけれど、少なくともその一点においては彼のほうが向こう側に一歩近かったので、どちらかといえば慌てなければならないのは私のほうなのだった。
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