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    せいじ

    @seizi_Btn

    ロブカばかり(だいたいデキてる/糖度高め)
    絵文字ありがとうございます😭

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    せいじ

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    暑い日が続きますね、帝国の服って暑そうだな…と首筋を伝う汗はいいよなぁ…と書いていたモノ。
    ロブカ

    ※再録(大幅な加筆修正済)

    とある暑い日のこと服装の乱れは気の乱れ。


    軍人たるもの軍服を気崩すなどあってはならないことだが、こうも何日も暑い日が続くと襟元くらい緩めてしまいたくなる。


    そんなことを思いながらハーマンは顎に伝う汗を片手で拭った。

    しかし、それを許さないのは自分の立場。ここがまだ自分の執務室ならそれも可能だったかもしれないが本日は帝国軍と合同の屋外軍事演習であり、共和国軍だけでなく帝国軍の軍人たちがいる前で一応まがりなりにも大佐の地位にいる自分がだらけた姿を晒してはいけないであろう。まぁ、あの帝国の暑苦しい軍服よりはマシだろうと思って我慢するしかない。

    早く終わらせて涼しい室内に戻りたい。燦々と煌めく太陽の光を憎たらしく思いながらプテラスに飛び乗り、開始の合図と共に空へ飛び立った。上空から見下ろせば並び立つアイアンコングの中、一機に目が留まる。


    今回は相手方に誰が居るのか互いにメンバーも作戦も公表せずに行うため当日まで誰が出るのかすらわからない。
    しかし、アイアンコングにガトリングを積んでいるあの特徴的な機体は高確率でシュバルツが乗っていることだろう。あのガトリングには撃墜されたくないなぁ、なんて撃墜(され)王ハーマンは苦笑した。




    目立つ問題もなく、撃墜されることもなく、無事に演習を終えて帝国軍の責任者と顔合わせのためにプテラスを降りた。アイアンコングから降りてきたのはやはりシュバルツで演習で汗だくの自分とは違い戦闘訓練をしていたとは思えないくらい涼しそうな表情をしていた。


    しかし流石のシュバルツも暑いのか首筋には汗が伝っていて、よくみればいつもより頬の血色がいい、それがなんとも色っぽかった。


    舐めたらきっとしょっぱいんだろうな。なんて熱に侵された頭で考えていれば、無意識にシュバルツの方へ顔が寄っていたらしく、シュバルツにブーツの踵で思いっきり足を踏みつけられた。
    痛みと共に現実に引き戻されてシュバルツを見やればこちらを睨んでいた。真っ赤に染まった顔は暑さのせいだけではないだろう。
    それもその筈。今は演習中で、周りには解散の合図をいまかいまかと待っている兵士達がズラリ。

    これは、後で絶対お仕置きされるな…


    なんて思いながら、二、三言交わしてから解散の命を出した。待ってましたと散っていく兵士に混ざるように足早に去っていくシュバルツの背中を追いかけた。

    明らかに不機嫌な恋人の背中を追いかけながらどうしたものかと考えていたハーマンだったが、この後誘惑にまけてシュバルツの首筋を舐めて殴られ、さらに1週間のお預けをくらうことになるとは今のハーマンは知らない。
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