流れ星の習性 日が短くなって、夕方になると気持ちいい風が吹くようになった。お家の中よりも、外の方がずっと涼しくて過ごしやすい。
だから、今日はお外で夕ご飯にしようよ。
ぼくがそう言ったら、ダークはちょっとだけ面倒くさそうだった。でもすぐに、それでいい、って許してくれた。
外の芝生にシートを敷いて、夏のお野菜のカレーを持って行った。ふたりで並んで、夕日と入道雲を見ながら食べる。
カレーは美味しくできたと思う。ダークもそう思っている。たぶん。
今日は、いつもみたいにダークの気持ちに確信が持てない。
最近のダークはたくさんのことを考えているから、本当の気持ちがわからないことが多い。
特によく考えているのは、剣のことだ。次に多いのが、入道雲の向こう側、外の世界のさらに外、宇宙のこと。このふたつのことを考えている時、ダークは落ち着きがなくてうずうずしている。
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