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    hzol_shia

    @hzol_shia

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    『春一番に勁草を知る』※個人の感想です。
    こういうつもりで書いたよ、の一部ですが、誰かが読んだ時点でその人の解釈で良いと思ってるので公式ではないです。

    筆者と第一読者の感想テーマ➣自己肯定感
    モチーフ➣初恋、桜、和歌(古今和歌集)
    イメージBGM➣「初恋のひと。」(高嶺のなでしこ)

    タイトルは「疾風に勁草を知る」をもじったものです。苦難にぶち当たって初めてその草が強いかどうか分かる、みたいな意味です。
    価値って高いなら良いわけでもないし、当然安いと言われるのは嫌だろうし、価値観って難しいねと思いながら書きました。

    この話の元にしたSSではもっと審神者がイケイケドンドンな女の子で、小野小町の有名な和歌「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」になる前に告白してよ!みたいなイメージで書いたのがそもそもの始まりです。
    そしたら村雲の前の主が古今伝授を受けてると知り、それなら古今和歌集をモチーフ?にお話書こうとなってこうなりました。
    今回でてきた刀剣男士のうち、五月雨以外は全員なんとなくモチーフにした和歌があります。五月雨を除いたのは、彼はやっぱり俳諧のイメージが強かったからです。
    また、古今和歌集は後に女性的であると評価されることが多かったらしく、村雲の性格ってそういうのもあるのかなーと思った結果すごく自己肯定感が低くなりました。別に女の人がそうだというわけではないのですが、一般的に称される男らしさとは離れたところにいるのかなーみたいな感じです。

    モチーフにした和歌を一応載せておきます。ほとんどニュアンス程度です。

    審神者
    「花の色は 移りにけりな いたずらに 我が身世にふる ながめせしまに」(小野小町)(古今集 巻二 113)
    村雲江
    「ことならば 咲かずやはあらぬ 桜花 見る我さへに しづ心なし」(紀貫之)(古今集 巻二 82)
    鶯丸
    「春きぬと 人はいへども うぐひすの 鳴かぬかぎりは あらじとぞ思ふ」(壬生忠岑)(古今集 巻一 11)
    山姥切国広
    「新しき 年のはじめに かくしこそ 千歳をかねて 楽しきをつめ」(詠み人知らず)(古今集 巻二十 1069)
    へし切長谷部
    「峰高き 春日の山に いづる日は 曇る時なく 照らすべらな」(藤原因香)(古今集 巻七 364)

    鶯は春告鳥として和歌によく出てくるので、村雲が自分の感情を自覚する手伝いをさせる役は鶯丸しかいない!となりました。
    どうでも良い設定だと五月雨はNARUT◯を愛読してます。

    村雲の前の主が詠んだ「めぐみある 君につかえし 甲斐ありて 雪のふる道 今ぞ踏みみん」も好きです。だからこそ、村雲は審神者の本丸に顕現できて良かったという気持ちだけは否定させませんでした。まあ全然踏み出してくれないんですけど……これから踏み出すので許してあげてください。
    六義園に行きたいっていうから、前の主のこと好きなのかな。少なくとも嫌いじゃないよね。だから世の中の判断基準で言われるのが嫌なのかなって。
    審神者も同じで、可愛くて綺麗で安いものを持っていたら周りにもっと良いもの持ちなよって言われるのが嫌な人。大人になるとブランドの財布を持ってて当たり前みたいな風潮あるけど雑貨屋で可愛いと思った財布でも、大切にしてるからいーじゃん、みたいな人。ちょっとだけ似た者同士。でもやっぱり正反対。

    五月雨、他の人が書いたらもっと村雲に寄り添ってくれるのかな〜と思いながら、手を引いてくれるだけが優しさじゃないよねと言い聞かせて今回の役割にしました。前を歩いて手を引いてくれるポジションを村雲は求めてたんですけど、どちらかと言うと一歩引いて、「あと少し」の背中を押してくれるポジション。

    今回出した仲間の刀剣男士たちは、他の人の評価を気にする、という点で似てたり似てなかったり。本当は初鍛刀と脇差も決めてて全員出したかったんですけど、無理に出すと浅くなるので泣く泣くお休みしてもらいました。平野と骨喰です。モチーフにした和歌まであったのに……。
    長谷部が「主が不当な扱いを受けて〜……」って言ったところは本当は骨喰のシーンにしようと思ったのですが、そうするとまず骨喰を自然な流れで登場させないと行けなかったので今回の流れではちょっと厳しかったです。ごめんね。本当は骨喰に静かにぶちギレさせる予定でした👌

    こんな感じです。
    いやもうちょっとあるんですけど、さすがにボケ解説みたいになるのでこのへんで。
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