【these stones】彼らジーニアス「………………」
ジーニアス「……そこにいつまでも立っている必要もあるまい。サックス家の坊っちゃんが儂に何用かね?」
ヴル「……何。大した用ではない。ただ、ジーニアスよ。いや、今はストレイズ家のものと呼ぼう。」
ジーニアス「儂をその名で呼ぶからには、それ相応の覚悟があってのこと…そう解釈するが、君にその覚悟がお有りかね?」
ヴル「何を今更それを問う必要が俺にあるのか。甚だ疑問であるな、ストレイズよ。貴様こそ、俺を本当にサックス家の者と認識しているのかを疑うところだ。」
ジーニアス「ああ、もちろん今更だ。お前たちは『眼』の探求者だ。『探し求める』哀れ者のな。」
ヴル「我々を未だそう呼ぶのなら、遠慮なく貴様に問おう。貴様は一体、何を『求めて』彼を此処に引き入れた?」
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