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    あまとう

    あまとう(@usakura_3)です!
    ポイピク始めました😆✨

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    あまとう

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    絵ではないけど(笑)
    去年?書いた殿初ミクスレ。
    本当はひめはじめじゃなくて、とのはじめらしいんだけど、響きが好きなのであえてそのままで…

    【ひめはじめ】

    ぼうっとしたスレイの熱っぽい眼差しに、僕は思わずコクリと喉を鳴らした。
    お屠蘇で赤く火照った頬が妙に艶っぽい。
    乱れた着物の襟元から覗く鎖骨を指でなぞると、敏感になった体が大げさなくらいにびくりと跳ねた。

    「知ってた?遠い東の国ではね…一年の始まりに【ひめはじめ】っていうのをするんだって。」
    「ひめ………はじ…め?」

    呂律の回らない舌ったらずな口調でオウム返しにそう問い返した彼の、どことなく惚けた表情と仕草に、思わずぞくぞくとした感覚が背を這い上った。
    触れた指先から伝わる体温がいつもより随分高いと思いながら、花瓶に生けてあった椿の花を一輪手折る。
    耳にかかる栗色の髪を軽く指先でかきあげ、それをこめかみのあたりに挿してみると、まるでかんざしのよう。
    椿の赤と、潤んだ深緑色の双眸の色合いが美しい。
    思わず感嘆のため息を一つついた後、そっと耳元に唇を寄せ囁いた。

    「ねえ、スレイ?僕と“ひめはじめ”しようか?」

    【終】
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    あまとう

    PAST2019年に、いい夫婦の日にちなんで書いたミクスレ話(エンディング後)。
    ポイピクにテキスト投稿機能があるって知ったので、お試しで…
    【Sharing one’s lot with another】

    遺跡を巡る旅の途中。
    街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。

    「ミクリオ?あれ何?」

    そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。

    「あぁ…あれは結婚式だよ。」
    「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
    「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」

    スレイが驚くのも無理はない。
    彼が眠っていたこの数百年の間に、文明のレベルはずいぶんと上がっていた。
    それに伴って、人間と天族の生活スタイルも大きく変わり、こういう行事ごとも時代と共に多様化していたのだ。

    そこだけ別世界のような華やかな雰囲気に、好奇心たっぷりのキラキラした目で魅入るスレイ。
    そんな彼を微笑ましく横目に見ながら、ミクリオは冗談めかしにこんなことを口にした。

    「そういえば、スレイは……結婚したいとは思わないのか?」
    「え?なに?急に 1170

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    あまとう

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    遺跡を巡る旅の途中。
    街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。

    「ミクリオ?あれ何?」

    そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。

    「あぁ…あれは結婚式だよ。」
    「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
    「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」

    スレイが驚くのも無理はない。
    彼が眠っていたこの数百年の間に、文明のレベルはずいぶんと上がっていた。
    それに伴って、人間と天族の生活スタイルも大きく変わり、こういう行事ごとも時代と共に多様化していたのだ。

    そこだけ別世界のような華やかな雰囲気に、好奇心たっぷりのキラキラした目で魅入るスレイ。
    そんな彼を微笑ましく横目に見ながら、ミクリオは冗談めかしにこんなことを口にした。

    「そういえば、スレイは……結婚したいとは思わないのか?」
    「え?なに?急に 1170

    珠丘(たまおか)

    MOURNINGふと頭に落ちてきたネタ。
     とある本丸で審神者は初老の男。その男の元にきた血縁関係のない少女の成長の話。
     引き取った少女がとんでも無かった話。
     ネタバレになれますが刀モブ。伊達組。
     なんでも美味しく食べるれる人向け。
     二次創作はファンタジー、所詮妄想。
     勢いで書いたので、誤字脱字があるかもしれません。

    【修整】2022/11/05→おっさん審神者の近所を歌仙に
    逢魔が時にはご注意を。  とある本丸の審神者は初老の男。その男の元にきた血縁関係のない少女の話。

     審神者の男と刀剣男士たちに囲まれた育った少女は、品が良く手先も器用な逞しい子に育つ。ただ、誰に似たのかとても『イタズラ』好きで伊達組の男士たちを特に気に入っていた。なので少女が学業で外に出るときは伊達組を護衛につけた。
     審神者の家に住む者。時間遡行軍に狙われる恐れがあるからだ。

     少女が高校生になったある日。
    近侍の初期刀が男を急いで玄関に呼びに行く。普段雅に拘る『彼』が血相を変えて、男を引っ張り玄関にと。
     玄関には遠征や出陣以外の男士達が集まっている。中心には伊達組と薬研藤四郎。そしてその日の護衛当番の太鼓鐘と少女がボロボロ姿でいた。
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