恋と呼ぶにはまだ拙いサウザンド・サニー号内、図書室とも呼ばれる場所でローはチョッパーの所有している医学書を読んでいた。
元ドラム王国から持ち込んだという医学書は、世に出回って居ないものもあり貴重なものであるためこうして偶然航路が重なった時に借りて読ませてもらっているのだ。
チョッパーは、もう読んだからあげる、なんて言っているが本当に大変貴重な代物なのでおいそれと貰う訳にはいかない、これは海賊としてでは無く一人の医者としての判断である。
そう、だから同盟を解散し、ローが次に会ったら敵だと言い切った麦わら海賊団の船に乗り込むのは一度や二度ではないのだ。まぁ、同盟解散後はお互い色々と大変だったし、世界も大きく動いたし、話の分からない相手ではない者たちとことを構えて色んなものを浪費するのは得策では無いので、ロー達ハートの海賊団は、そちらが手を出さないならばこちらも出さない、という体でいるのだ。決して絆された訳では無い。決して。
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