息子の起こしたタイムトラベル騒動でハリーがヴォルデモートに変身して以降、彼は時折不思議な夢を見るようになっていた。
それは暗闇の中で光が瞬く夢だった。
夢の中で小さく光るその光は、明けの明星の持つ輝きを思わせた。
ハリーは騒動以降日常を取り戻しつつあった。そんな中、魔法省に住み着くゴーストが消え始めているという噂が省内でたっていた。
ハリーはその噂を気にも止めずに自分の日常を過ごしていた。
そんなある日、ハリーはハーマイオニーからある依頼を受けた。それはホグワーツの特別講師の依頼だった。
クレイグ・バウカーJrの死の動揺が未だ残るホグワーツに赴き、生徒を励まし指導して欲しいという依頼だ。
もちろん、ハリーはその依頼を快く承諾した。
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