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    I__B_gno

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    ラ→レどうやって気にいったん……に悩んだ挙句「こういう宇宙があってもいいよね!」ということで書いたレムラキ(兼小説の習作)
    ・くっついてない
    ・レ→←←ラ
    ・ステとレでほぼ喋ってるだけ
    ・ラはちょっとだけ出てくる
    ・ノマエン宇宙
    ・船の設備やぐり〜ぜ等に色々捏造あり

    感情に名前はないもの そろそろ、皆様のお食事が済んだころでしょうか。片付けをしようとステラが食堂に入ると、そこにはまだ客がいた。声をかけようとして、その背中に逡巡する。その客人、レムナンはうつむき、皿の乗ったプレートを持ったまま立ち尽くしていたからだ。いつも自信のなさそうな姿が、今日はより一層小さく見える。その周りの空気だけ滞っているような気さえした。
     あのルゥアンでのグノーシア騒動から数日経って、レムナン含め避難民の人となりを知る機会はあったが、彼がこんな場所に一人でいるのは珍しい。いつもは、もっと人気のいないところを好む少年だ。おそらく今も、動力室あたりで食事を摂った後、ここに食器を返しにきたのだろう。それでどうして今のような状況になっているのか、ステラには検討がつかずに首をかしげる。
     ただ、せっかく一人の汚染者も同船せずに逃げ延びたのだ、こんなところで棒立ちしてるよりも、できれば自室でゆっくり休んでもらいたい。そう結論付けたステラは、そっとレムナンの正面に回り込み、俯いた顔をゆっくり覗き込んだ。
    「レムナン様?」
    「あひっ……!? っ、あ、ステラ、さん」
     ある程度気を遣ったとはいえ、やはり驚いてしまった彼に、眉尻を下げつつ微笑を返す。
    「すみません、ずっとここで何か考えごとをされていたようなので、わたし気になってしまって。お食事に何か問題があったでしょうか?」
    「っい、いえ! その……とても、美味しかったです!」
     ふわふわした白髪が勢いよく横に振られる。それはよかったです、と胸をなでおろしつつ、ステラは少しだけ「物珍しい」という感想を抱いてしまった。実際のところ、ここの食事にそんな感想を持つのはこの乗客ぐらいなのだ。が、それが嘘ではないことは一人分には多すぎる食器の量からわかる。ともあれ食事のことではないなら、どうしてそんなに塞ぎ込んでいたのだろうか。ステラは手のひらを自分の胸に添えて続けた。
    「何かお困りの様子に見えます、お話をお伺いしてもよろしいですか? わたしでよろしければ、ですが」
    「えっ、あ……う……じゃ、じゃあ、お願い、します……」
    「はい、もちろん! ではこちらに」
     席を手のひらで示すと、おずおずとレムナンはそこに座った。ステラはテーブルを挟んでその向かいに座る。机の上、会話の邪魔にならない場所に重そうなプレートを置くと、レムナンは終始落ち着かなさそうに手を顔の前で動かしながら口を開いた。
    「それで、あの、僕……えっと」
    「はい」
    「あ、……ラキオ、さんが、僕のこと、どう……思ってるのか、わからなくて」
     ラキオ。唐突に出てきた乗員の名前に、ステラはやや目を見開く。あの派手やかな格好の汎性は、ある程度まともな態度でレムナンには接しているように見えていたからだ。ある程度、というのは、彼の人はあまり人に柔和な対応をする人ではなく、目の前で迷える彼に対してが一番マシ、だからだ。この評価は失礼にあたる、というのはステラも重々承知しているが、そうとしか表現できない。先程も、航路の件でジョナスに非効率だ愚考だと食ってかかり、それを押し留めるのに苦労したぐらいだ。
    「ラキオ様が、ですか?」
    「はい……その、ロビーとかで、僕が他の方とお話ししている時も、こちらをじっと見つめてきて……、僕が何かしたのか聞いても、教えてもらえなくて。し、しかも、さっき、『君の顔を見てると胸の辺りに違和感があるんだよね』と言われてしまって……!」
     き、きっと僕が何かしてしまったんです……! とレムナンが頭を抱える。なるほど、とステラの中では一旦の腹落ちはしたが、「違和感がある」とは。あのラキオにしては随分と持って回った言い回しだ。何か言いたいことがあるならはっきり直球で言うタイプだろうというのは、ステラの中のラキオの印象からでも導出できる。
     と、そこでステラはある記憶にぶつかった。そういえば昨夜、そのラキオに医務室の検査キットについて質問されたのだ。何かしらの体調不良や怪我等があった場合には医務室の医療ポッドで検査や治療ができるが、それには時間がかかる。そのため医務室には、簡易的な検査キットも設備されている。そのキットが故障してないかをラキオに訊かれたのだ。特に問題は見つかっていない旨を返すと、「そう。いや、僕の気のせいかどうか確認したかっただけだから、機器の不良を訴える気はないよ」とさっさと部屋に戻ってしまった。おそらく、その時のラキオはその「胸の違和感」についてキットで調べたところだったのだろう。わざわざ調べたということは、ラキオ本人にもその原因はわかっていないらしい。そして、医療ポッド自体を使った様子はなかったので、「身体に問題が生じている」という結果が検査キットからもたらされた、ということでもない、と考えて問題ないだろう。
    「ですが、ラキオ様とレムナン様は、グリーゼ星系に一緒に下船されたいというとことでしたよね」
     今日聞いたばかりのその話題を出すと、レムナンはがばっと顔を上げ、しかしすぐにうつむいた。
    「は、はい! 僕が、……軍に、行きたくないから、なんですが……それをラキオさんに言ったら、急にジョナスさんのところに行くって言って、あんな感じに。……あ、あの、すいません、ご迷惑をおかけ、して……」
    「いえ、問題ありませんよ。ただ、その時もお伝えした通り、軍規定の関係でご要望にはお応えできかねますが……」
    「う……は、はい、わかって、ます……」
     レムナンの目線がさらに下を向く。本当に軍に行くのが嫌なのだろう、踏み込んだことを問うつもりはないが、その態度がなによりも正直だ。
     それにしても、ラキオのあの剣幕がレムナン起因とは思わなかった。あの時、レムナンがラキオの後ろで慌てていたのはそういうことだったのだろう。しかし、とステラの中ではさらに疑念が深くなる。てっきりラキオは祖国に早く戻りたいのだと思っていたし、本人もそう述べていたのだが、レムナンの言からすると、「レムナンのために軍基地に行くのを避けたい」という行動理由に見える。レムナンはラキオが自分に嫌悪を抱いているのではと心配しているようだが、これはむしろ、
    (……むしろ?)
     はて、とステラは首を傾げた。なぜか、このラキオの挙動に覚えがある、気がする。用もないのに誰かを見つめている、その人の顔を見ると胸に違和感を覚える、その相手のために何かしてあげようとする。いったいどこで、とステラは思いを巡らせて、すぐに見つかった。小説だ。少し前に読み終えた小説に、そのような登場人物がいたのだ。確かその小説の主人公に向かって、その人物はラキオと似たような態度を取っていた。そもそも知り合いで親交もあったその人物からのその行動に、その主人公も、目の前の少年さながら最初は困惑していた。が、その後に相手の意図を理解してからはより打ち解けていく、そんな流れだったはずだ。その人物は、主人公に対してどのような感情を持っていただろうか。話の道筋を辿ろうとしたが、目の前で人を気落ちさせていることを思い出し、ステラは一旦レムナンに向き直る。
    「ラキオ様はあのような方ですから、もしレムナン様に対して懸念があるのだとしたら、直接話されると思いますが……レムナン様には何か、原因にお心当たりはありますか?」
    「心当たり……」
     紫の瞳が過去をなぞるように左右に目線をやった後、何かに気づいたように、見開かれてステラを見つめる。そのより蒼白になったその顔色は、余計に隈が目立っているように見えた。
    「もしかしたら、……最初、かも、しれません……」
    「最初、ですか?」
    「は、い……この船で、初めてラキオさんと会ったとき、僕を見た瞬間に……とても驚いたように、目を見開かれて、見つめられて」
     その様子を想像したステラ、の脳内に、電流が走るイメージが浮かんだ。これはそう、何かに気づいたときに人間の脳内に浮かぶものだ。
    (一目惚れ! そう、一目惚れでした!)
     あの小説のその人物は、主人公に一目惚れしていた。そこから徐々に仲が進展し、最終的にはそのことを主人公に告げたのだ。つまり? 汎性からのそれを「一目惚れ」と呼んでいいのかはステラには判別しかねるが、しかし「他人を一目見て気に入ってしまう」のは人間なら誰にでも有り得る、とその小説でも書かれていた。そもそも、「誰かを気に入る」という感情も様々なものがあるのだろう。ではやはり、とステラの脳内でその説が強固になる一方、当事者の片割れは別の方向で脳内を忙しく探していたようで、そわそわしながらフードの前部分をぎゅっと握りしめていた。
    「ぼ、僕が覚えていないだけで、もしかしたらルゥアンで、ラキオさんに何かしてしまっていた、のかも……しれません」
    「いえ。それなら、その件についてラキオ様からお話しされると思われます」
    「あ、た、確かに……? あれ、ステラさん……さっきまでとなんだか、様子が違いませんか……?」
    「え? い、いえ、そんなことは」
     頓珍漢に見える推測をばっさり切るが、少し鋭利すぎたらしく、レムナンが訝しげな視線を送ってくる。いけない、真剣に悩みについて相談している彼の話に、つい気分が高揚してしまった、なんてことがバレてはいけない。話をそらすために、ステラはぽん、と胸の前で両手のひらを合わせた。
    「確かに、ラキオ様の行動には疑問は残りますが、グリーゼ星系は入国のための審査がとても大変だと聞いております。何のメリットもなしに、わざわざそのような面倒な手間をかけようとは思われないでしょう。少なくとも、レムナン様のことがお嫌いなのではないと思いますよ」
    「あ、う……それなら、いいんです、が……」
     なおも自信がなさそうに、レムナンは視線をさまよわせている。グリーゼに着いてからラキオに害を与えられるかもしれない、とでも考えているのかもしれない。その可能性もあるにはあるだろうが、そもそもラキオがグリーゼ行きの話を持ち出したのはレムナンが発端であり、最初から加害するつもりならもっと早くにあの船長に交渉しているはずだ。しかも出会った瞬間からその態度なのであればなおさら、「レムナンを助ける」以外の目的があるとはステラには思えなかった。無論、ステラからしてもその気持ち、ラキオ本人はおそらく無自覚だろうが、それを応援しない理由はない。決して、決してやましい気持ちからではない。
     さてどうしようか、と考えるステラの背後で、ブウン、と食堂のドアが開いた。カツン、というヒールの音と共にそこから現れた人物に、レムナンはびくっと肩を竦ませる。ステラが振り返ると、そこには渦中の人物がいた。
    「ああレムナン、ここにいたんだ」
     ラキオは向かい合って座る二人を見るが否や口を噤み、片方の眉を持ち上げた。
    「……取り込み中なら後にするけど」
     面白くない、とでも言いたげだ。自分が闖入者になったのが気に食わないのだろう、とステラは類推する。わかりやすい人だ。
    「っあ、え、っと」
    「いいえ、問題ありません。むしろわたしが席を外したほうがよろしいですか?」
     自分を伺うようなレムナンに応えるようにステラが質問する。「その必要はない。別に隠すような話じゃないからね」と返答のち、先程飲み込んだであろう内容がつらつらと声になって現れた。
    「グリーゼの入国審査の準備なンだけどね、この船からでもできることは早めにやっておきたい。いかに僕が白質市民とはいえ、君のような異邦人を連れてきたとあれば審査に時間もかかるだろうし」
    「え、でも、ジョナスさんは」
    「フン、僕があの程度で引き下がるとでも? 軍規定なんていくらでも掻い潜れる。それにわざわざ軍基地に寄るのが愚行なのは明白だからね。明日にでもまた交渉するよ」
     腰に手をやったラキオが鼻を鳴らす。おそらく、航路をグリーゼに向けるまで折れないつもりだろう。その顔を飾る化粧が、言葉の鋭利さも引き立てているようだ。さすがに多少は慣れたが、初対面のときは面喰ったのを思い出す。だからこそ、レムナンに対する態度の柔らかさが目立ってもいたが。今もその一環ゆえの行動である、というのが、今のステラにはわかる。
    「それでしたら、わたしからもジョナス様に進言しようと考えています」
    「え?」
    「あン?」
     ステラの言葉に、レムナンからは疑問、ラキオからは疑惑の視線が刺さる。それはそうだ、先程まで自分はそれに反対していた立場なのだから。ただ今となっては、少なくとも個人の感情としては、もはや逆である。ステラはにこりと笑んで続けた。
    「軍規定によれば、グノーシア汚染の騒動に巻き込まれた星間航行船に課せられた義務は『報告』ですから……お二人がルゥアンで見聞きしたものをあらかじめわたしにご共有いただいて、まとめた上で報告することも可能かと。この船にグノーシアが乗船していないことは現時点で明白ですし、ジョナス様にもそのように」
     話の流れに呆然としたレムナンをよそに、ラキオは疑いのまなざしのままステラを睨め上げてくる。
    「へえ、さっきはずいぶんと渋ってたと思うんだけど? いきなり協力しようだなンて、どういう風の吹き回しだろうね?」
    「この船で快適な時間を皆様に過ごしていただくのが、わたしの役目ですから。お二人の後顧の憂いをなくせればと考え、そのことに思い至ったのです」
     対客人用の、作った笑みのステラをまっすぐにラキオが見つめる。が、すぐにため息とともにそらされた。どうやら隠し通せたらしい。
    「ま、それが通るなら願ったり叶ったりだけどね。じゃあレムナン、あとで僕の部屋に来なよ。こんなところより僕の部屋の方が作業は進めやすいから」
     言うが否や、さっさとラキオは食堂から出ていった。華美な青い人影がなくなった空間を、レムナンはぼうっと見つめている。まるで惜しむようなそれに、ふふっとステラは小さく笑みをこぼした。
    「さ、レムナン様、ラキオ様のお部屋に早く行かれた方が」
    「えっあ、そ、そうですね……えっと、ステラさん、あの……お話、を、聞いてもらって、ありがとうございました……」
    「いえいえ、お気になさらず。わたしでお役に立てたのでしたら、それが何よりです」
    「は、はい、とても、うれしかった、ですし、聞いてもらえて、よかった、です……」
     ぺこりと一礼してレムナンも同じドアから出ていく。ぱたぱたという足音が小さくなって、しんとした食堂で、ステラはあたりを見回す。他には誰もいない。しっかり確認してから、ステラは自身の表情筋のストッパーを外した。
    「ふ、ふふふふっ」
     思ったよりはしたない声が出てしまい両手で頬を押さえるが、それで感情まで抑えられるわけではない。まさか、お話の中のできごと、人に心を動かされた人の有様を、直接この目で見ることができるとは。D.Q.O.に客人が乗ることはあっても僅かな間だけで、ましてステラの立場上、そのような個人の心情に関わる事柄が垣間見えることはなかった。今回はグノーシア騒動という未曾有の事態を切り抜けたことで心理的な距離も縮まっていたからこそ、その話を聞けるような相談相手に選ばれたに違いない。
     ああ、ラキオに今の心境を聞いてみたい、とステラは無理難題を願う。本人も困ってはいるのだろうが、きっとステラの見出した答えを伝えたところで、あの論理的な汎性はそれを認めたりはしないだろう。ただ、ステラの目からは、ラキオがすでにあの臆病そうな彼に心を掴まれているのは明白なのだ。
     それに、とステラは想いを馳せる。きっと、ラキオのそれに似た感情が、レムナンもあるのだと。もちろん、あのいつでも所在なさげな彼も、それを自覚することはないかもしれない。が、軍に行きたくないだけなら、何もグリーゼに行く必要はない。グリーゼ行きが決まった時点で、レムナンは途中の星系に自分だけ降りてもいいはずだ。実際、ラキオが交渉する場にいたオトメが、「もしグリーゼに行くなら、その途中でナダに降ろしてもらえたらなって思ったのです。早く研究所のみんなを安心させたいので……」と気落ちしていたのだから。それをレムナンも見ているはずで、どうしてもラキオに着いていきたくない、と思うのであれば、それこそオトメと一緒にナダで降りればいいのだ。嫌われていることを気にするぐらいなら、なおさら。そうしない、ということはつまり、大なり小なりはあるかもしれないが、ある意味お互いに「掴んでいる」状態なのだろう。
     そう、「掴んでいる」。誰かに心掴まれた時、人間は一体どのような感情を抱くのでしょうか。想像、あるいは創作物でしかその形がわからない。もし自分にも、そう考えるだけで心が軽やかにステップを踊り出す。ああいけません、せめてこの食堂の片付けが終わるまでには、この悦びを隠さなくては。客人の情動で悦に入っているなど、わたしの身では不躾でしょうから。白髪の彼が置いていった食器を手にしつつ、ステラは笑みを深くした。
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    I__B_gno

    DOODLEいちゃついたレムラキが見たかったので書いたレムラキ ノマエン革命後 ざっくり書いただけなので後で手を入れるかも
    観察結果を発表します レムナンが目を開けると、自分が起床した瞬間に見るものとしては珍しい表情がそこにあった。相手はまだ寝ているようで、体をこちらに向け、長い睫毛は伏せられたまま、すうすうと寝息を立てている。ブラインドの隙間から入る光の角度を見るに、おそらく朝というにはやや遅い時刻、だろう。グリーゼの人工太陽はいつでも同じように周期を重ねている。
     昨日は何があったのだったか、とレムナンはまだ半分寝ている頭で記憶をたどる。どうも最近進めている研究が佳境らしく、きっと作業の手を止められなかった、のだろう。いつもは自分よりもかなり早く床についているのに、昨日は自分が寝室に赴くタイミングでやっと部屋から出てきて。うつらうつらと眼をこすりながらシャワー室に向かい、半分目を閉じた状態で寝室に入ってきて、まだ湯の温かさの残る体でベッドマットと毛布の隙間、自分のすぐ横に滑り込んで、完全に瞼を下ろした。「おやすみ」ぐらいは交したが、あの様子だとそれも覚えているだろうか。普段の生活リズムを守らないとパフォーマンスが落ちる、とは本人がよく言っているが、定刻になっても起きないのを見るとそれも納得できる話だった。きっと全裸で寝なかっただけマシなのだろう。こちらも、何もまとっていない状態の恋人の隣で寝るのは流石に気を使う。もっとも、疲れているところにあれこれするような趣味は自分にはない。ので、短い言葉のやりとりの後、そのまま自分も寝入って、今に至る。
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