家入さんちのサトルとスグル 小話【猫とちゅーる】
そういえば、傑はチュールが好きだったが、今はどうなんだろう
ふとした疑問だった
くしくし、と相変わらず猫の癖がとれず猫の手ポーズで頭をかいている
すぐる
しょーこ
ちらりとチュールを見せてみると、パッと目を輝かせた
いっ、いいのかい?
その身体でも好みは変わってないのかなと思ってね ほら、食べるか?
ほれほれとチュールを振る
し、仕方ないなとにツンと澄ましたふりをして、嬉々と寄ってきた
人間の姿にも慣れてきて、この姿でも可愛いなと思うことも増えてきた
ふふ、と、チュールの袋を破り指で膨らみを押し、餌の顔を出させた
傑はうずうず、とすぐには行動に移せず自分の気持ちと葛藤しているようだ
私が試したいんだ、協力してくれないか?
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