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    直野なご

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    直野なご

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    webオンリー合わせで上げた、鍾タル「好きじゃない、とは無理がある!」の本編部分の原案です
    本来は台詞だけで4000字近くやりとりしてたけど、流石に漫画にするには長すぎるのでかなりはしょったり流れを丸ごと変えたりでだいぶ原案から変わってしまいました
    勿体無い精神で上げておきます

    原案公子「先生が、…先生と、…先生に…」
    旅人「あー、はいはいわかった、もうお腹いっぱいだから…」
    公子「え?まだ全然食べてないだろ?」
    パイモン「いやそうじゃなくて…」
    旅人「タルタリヤって、本当に先生のこと大好きなんだねって。意地張ってないで早く付き合えばいいのに」
    公子「す…………、…は?つきあ、…え?なに、誰が誰を?何の話??」
    旅人「え?だから公子が、先生に、恋をしてるでしょって話だよ。なにか間違ってる?」
    公子「………………???間違いしかないけど……??え、俺が先生のこと好きなわけなくない??どこから見てそう思ったわけ…?」
    パイモン「全部からだけどな…?公子、まさか自覚してなかったのか…?」
    旅人「いつもあんな態度とっておいて“好きじゃない”なんて、ちょっと無理があるんじゃない?」

    公子「ーーーとかいうことがあって。あの2人に、俺が先生のこと好きじゃないって証明したいから、そのために知恵を貸してくれる?ーーーー鍾離先生!」
    先生「なるほど、事情はわかった。ところで公子殿、相談する相手を間違えているが」
    公子「合ってるよ」
    先生「いや世間一般から考えて、色恋の相談事をその当人にするのはどうなんだ。思いっきり当事者なんだが俺は」
    公子「当事者だからこそだよ、俺たちの関係をよくわかってるからちゃんと否定の根拠を出せるだろ。1番効率的だ!」
    先生「恋愛に対する情緒が終わっているなこの男…羞恥心とかないのか…?」

    先生「というか何で俺への想いをそれほど頑なに否定しようとするんだ。女皇への背信が疑われるからか?」
    公子「いや俺が先生に屈したみたいで腹立つから」
    先生「恋愛に挑む時の心構えではないだろう絶対。よくわかった、お前は人の機微というものに疎いんだな…」
    公子「いや似非凡人にだけは言われたくはない…」

    公子「よし、じゃあまずは、俺たちが最近ニコイチみたいに思われている件についてです」
    先生「ニコイチ」
    公子「確かに先生とは頻繁に食事だの観劇だの行くけど、そんな認識が根付くほど一緒にいる?」
    先生「…現に今こうして共に食卓についているし、昼はお前が旅人のところに行くまで共に市を見ていただろう。ああ、昨日も共に夕食を食べたな。一昨日の昼は共に講談を聞いていたし、夜にもまた共に宴席についていた」
    公子「一緒にいるな思ってたより…」
    先生「むしろここ最近、公子殿と合わなかった日のほうが記憶に遠い」
    公子「マジで…?あっそうかも…。……いや、確かに先生と一緒にいるのは楽しいけど…、楽しいけど……!何で相棒の主張の裏付けしちゃってるんだよ…!」
    先生「そういえば公子殿、明日新しい講談が〇〇で行われるそうだから一緒にどうだ」
    公子「何でこのタイミングで誘いかけてくるかなぁ!!行くけど!!!!💢」

    公子「まあいいや次、俺が先生のこと好きで貢いでるとか思われてる件について。確かに先生の支払いの肩代わりすることはあるけど、別に先生だけじゃなくて相棒にも奢ったりしてるのに」
    先生「でも旅人には俺ほど高価な買い物はしていないんじゃないか?」
    公子「先生高価な買い物の自覚あるなら控えてくれる???……だって相棒は、ちゃんとお買い物の時は節度を守ってるから、心配いらないし…」
    先生「つまり高い金を肩代わりしているのは俺相手だけだと?」
    公子「そう……だね、事実としては。でも別に貢いでるわけじゃないし、俺にとっては大したことないから特別な感情なんて何もないし!」
    先生「公子殿の認識はそうでも、他者から見れば俺に入れ上げているように見えても不思議はないな」
    公子「クッッッソ…!何でだよ、知り合いが困ってたら立て替えるくらいおかしいことじゃないだろ、無駄に金持ってる人間にとってはさ!」
    先生「桁がおかしいから周りの人間にとっては奇特に映るのだろうな」
    公子「先生桁がおかしい自覚あるならマジで衝動的な買い物控えてくれる!?!??!?」
    先生「すまない、つい」

    公子「まあいいや…いやよくないけど。次。俺が頻繁に、周りに鍾離先生の…惚気話…、をしているとかいうデマについて。はいこれは嘘です。多分共通の知人との話題提供くらいにしか話してないと思う」
    先生「それは公子殿や俺が客観的に判断できることではないのでは?」
    公子「まあ、確かに俺たちで話すよりか俺たち両方とも関わりのある第三者とかに聞いたほうがいいか」
    先生「…ところで俺は銀行に用事があって出向くたび、受付嬢に「いつも公子様がお世話になっています、鍾離先生。これからもぜひ仲良くしてさしあげてくださいね」と微笑ましそうな顔で言われる」
    公子「は?」
    先生「お前と関わりのある商人と話す際には、よく「公子様ってば本当に鍾離先生のこと好きなんですね!いつも楽しそうに先生のことをお話しされていて」、などと言われる」
    公子「は?????嘘だろ」
    先生「お前の自認はどうだか知らないが、少なくとも俺は、お前がよく俺のことを話題にしてくれているのだと思っていたが」
    公子「うっっっそだろ………?エカテリーナまでそんなこと言うの……?」

    公子「てか待って先生、さっきから俺が否定しようとするのを否定してない?なんか俺が先生のこと好きだって事実を裏付けしようとしてるみたいに見えるんだけど」
    先生「ん?そうだが」
    公子「は!?ちょ、契約違反だろ、俺は先生のこと好きじゃないって証明したいの!」
    先生「相談自体は受けたが、好きと言う感情を否定する証明に力を貸す、とは一言も言っていないぞ」
    公子「はぁーーー!?何で!詐欺じゃん!」
    先生「詐欺じゃない。そもそも俺はお前の思いを否定しようなど端から思っていない」
    公子「は!?それこそ何で!」
    先生「俺が公子殿のことを好きだからだが」
    公子「えっ」
    先生「そして俺は旅人と同意見…、つまり公子殿は俺のことを好きである、と確信しているからだが」
    公子「えっ」
    先生「俺は晴れて両思いになって交際を始めたいので、公子殿に想いを否定してほしくないし、というかいい加減まどろっこしいのでここで好きだと認めさせたい。だからお前に力は貸せないというか、恋情を否定しようとするお前の発言全てを否定する心積りだが」
    公子「……………………」
    先生「……………………」
    公子「相談する相手を間違えたなあ……」
    先生「だから最初にそう言っただろう?」
    公子「(ジナヤ語スラング)!!!」

    先生「…では俺からも言わせてもらうが」
    公子「嫌な予感しかしない」
    先生「想像してみてくれ。公子殿は日頃よく俺に手合わせをねだってくるが、そんな公子殿相手より先に、俺が旅人と手合わせしてしまったとしたら、お前はどう感じる?」
    公子「えっ、…いや、それは流石に嫌だなって思うんじゃないかな。何度もお願いしてたのは俺なのに、別のやつを優先した鍾離先生にムカつくし…。割り込みされたみたいで、ずるいって感じると思うけど…」
    先生「それが独占欲だ。つまりこれは恋」
    公子「いやおかしいおかしいおかしい!!!強引すぎるだろそれは!!!」

    先生「はあ…やれやれ、では実際に起きた事実から根拠を提示しようか。あれは確か、先週のことだったな」
    ーーーー
    (てーくんぬいを抱える公子)
    公子『はは、見てこれ、もふもふだ。可愛いね!ふふ、そっくりだよ、先生!可愛いなあ、俺この子のこと先生だと思って買っちゃおうかな!あははっ!』
    ーーーー
    先生「…………これで俺を好きじゃないは無理があるのでは?」
    公子「いやこれはぬいぐるみが可愛かっただけで!!!」
    先生「俺にそっくりで可愛いのだろう?」
    公子「可愛いのは!!!!!!ぬいぐるみだけなので!!!!!!!!」

    先生「その少し前にも宴席でこんなことを言っていた」
    ーーーー
    公子『俺、璃月に来て仲良くなれたのが先生でよかったな。話はちょっと長いけど基本面白いしためになるし、顔はカッコいいし、何よりつよーい武神だし。あは、これからも仲良くしてね、せんせ!』
    ーーーー
    先生「……これで俺を好きじゃないは無理があるのでは?」
    公子「いやこれは…ッ、これは酔った時のノリで!!!そう、ノリ!!!酔ってたから勝手に口から適当なことが」
    先生「人は酔った時に本音が表に出やすいと言うな。これは言わないでおこう、と判断するためのストッパーが仕事をしなくなるとか」
    公子「違いますが??」
    先生「あの時強かに酔っていた公子殿は、ずいぶん熱心に言葉を紡いで俺のことを褒めてくれていたな…表情もふわふわしていて愛らしかった…」
    公子「違いますが???それはそれとして先生って頭ぶつけたら記憶消える?」
    先生「消えないし、もし襲いかかってするならシールドで防いで返り討ちにするぞ」
    公子「くたばれよマジで」

    先生「と言うわけで公子殿、今まで出たありとあらゆる情報がお前が俺を好きだと言っているわけだが」
    公子「気のせいだよ、俺は先生のことなんか好きじゃないからね。第一今までのは全部、もしかしたらそうかもしれない、程度の認識でしかないだろ!」
    先生「そうか。ではもっと手っ取り早く、一瞬で確信を得るための手段を取ろう」
    公子「は?そんな方法があるならさっさと、……、………………………………」

    先生「……………、ふ、公子殿、」
    公子「…………………うるさい………」
    先生「たかが口付け一つでこんなに真っ赤になってしまって、俺のことを好きじゃない…なんて、少し無理があるのではないか?」
    公子「…………、うるさいなあ……!」




    パイモン「ーーーオイラ今まで、何でアレで付き合ってないのか不思議だったんだけど、まさか公子が自覚してなかったなんてな!」
    旅人「ね、ちょっとびっくりした。俺てっきり、どっちが先に折れて告白するかーとか、勝負でもしてるもんだと思ってたよ」
    パイモン「それくらいお互いだーい好きだ、ってオーラ出してるのに、公子のやつってば…」

    「好きじゃないなんて、無理がある!」
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