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    xjellyfishkingd

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    ビマヨダと狂ビーマX?? ドゥリーヨダナ

    https://www.pixiv.net/novel/series/10837743 の続き

    狂い咲く花は風を乱吹く 1「ドゥリーヨダナ!マスターとのパスが切れました!!」
    「霊核破損94%、95、96…霊核崩壊確認!修復が間に合いませんッ!!」
    「霊子データをバックアップしてッ!!早くッッ!!!」
    「ま、間に合いませんっ!98、99…」


    DATA LOST


    無情の文字がモニターに大きく映された。
    完成室は一気に静かになる。


    「ドゥリーヨダナ、完全消滅…確認…しました」


    その言葉はマスターである藤丸立花、そしてサーヴァント、ビーマの耳にも響いた。



    >>>>>>>>

    「今回の特異点は紀元前古代インド。適正サーヴァントは…」


    「なんでビーマがおるんだッ!!!マスターーーー!!!」

    クル族の百王子が長兄、ドゥリーヨダナは大声で怒鳴る。

    「五月蝿ぇ、クソ王子」
    「森ゴリラ…!!」

    「二人とも!喧嘩しないで!」

    マスター、藤丸立花はビーマとドゥリーヨダナを呼ぶ。

    「……」

    藤丸の後ろに静かにいたビーマオルタ、ヴリコーダラがのそっと前に出る。

    「ふん、そうだな。ヴリコーダラ殿とわし様だけで特異点解決する。ビーマなどいらないぞマスター!」
    「んだとテメェ…」

    ぐっとビーマはヨダナの胸ぐらを掴む。宿敵に憎しみいっぱいの瞳に睨まれて、ドゥリーヨダナも負けじと睨み返す。


    やっぱりコイツは……



    ドゥリーヨダナはビーマの手を振り解く。

    「…気に食わんが、仕方あるまい。マスターよ、さっさと解決して、帰るぞ」

    「あ、うん」

    藤丸はダヴィンチの方を見ると、天才見た目少女は各自レイシフトの準備にでた。


    >>>>>


    適正サーヴァントはビーマ、ドゥリーヨダナ、そしてヴリコーダラの3基。
    ビーマとドゥリーヨダナの宿敵関係は生前より続いており、一目あった途端に喧嘩に発展する。しかしビーマオルタのヴリコーダラは違った。ドゥリーヨダナもといカウラヴァとは良好関係であり、度々一緒に絡んでいる所を見かける。そして、更にこのビーマオルタに対してビーマもあまり良く思ってらしくなく、いつも憎しみの籠った目つきを己の新たな側面に向けていた。

    そんなビーマオルタはもう一つの側面といえばいいのか、己の花嫁であるドゥリーヨダナを探しているらしいと、とても複雑な面子のサーヴァント達であった。

    しかしそんなめんどくs…複雑さはあれど、今回のレイシフトはスムーズに進み、そして通信はまだ妨害されていない。

    「みんないるね?とりあえず無事ついたよ、ダヴィンチちゃん!」

    『こちらも異常は感知してないよ!今回はとてもスムーズなレイシフトだね…ただ

    この時代に感知されるエーテル濃度が凡人類で観察されたそれよりも濃いね』

    「それって…」

    『神霊レベルの強力サーヴァントと遭遇するかもしれない、みんな気をつけて!』

    「おぅ!マスター、俺から離れるんじゃねぇぞ!」
    ビーマはマスターを庇うように辺りを観察する。するとヴリコーダラも辺りを見渡し、スンと鼻を鳴らすと、なにか顔を顰めた。

    「…北西方向に大勢の人間、そして神性の臭いがする」


    >>>>


    その荒地には20-30人程の人間が集められていた。

    何事かと藤丸と3基は瓦礫や植物の陰に隠れ、それを観察していた。

    どの人々も不安そうな顔色で落ち着きがなかった。

    これから何が起こるのか、四人は嫌な予感しか感じなかった。


    【愛しい人間達よ】


    突然、上から聞こえる機械で変えた声のようなものが響いた

    「神様!」
    「おおお我が神よ!お許しを!!」

    人々は懇願するかのように大地に伏せた

    【そなたらは罪を犯した】
    【罪人は裁かれなければいけない】
    【しかし貴様等に平等を…公平を与えん】
    【罪を裁定する機会をやろう】

    すると空から光が現れ、人々の前にゆっくりと降りて行った。

    「なっ?!!!」
    「!?」
    「は…?」
    「な」

    絹のように美しい藤色の髪が靡いた。

    少年と青年の間の、年齢は15、16位だろうか。

    そんな彼はまっすぐな、宝石のように輝く茜色の瞳を見せた。

    「我が名はスヨーダナ(公明な戦士)、汝らの罪を裁定しに見参した!」


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