狂い咲く花は風を乱吹く12「やめろ…やめろ、ッ…やめてくれ…っ」
見えない手がドゥリーヨダナの身体を弄り回す、肌だけではなく内臓に入り、異物がドゥリーヨダナの体内に入り、中身を躊躇なく容赦なく触り、痛みと不快感しかなかった。
これは初めての事ではなかった。
生前にもこれに似たような経験を幼少の頃からし、悪夢だと自己完結していた。医者に言っても誰にこの事を相談しようとも答えはな得なかったのだ。
それにドゥリーヨダナの特殊な出生(凶兆の子)の事もあり、あまりこれを大ごとにすると、またそれを嗅ぎつけたハイエナ達が自分の立場を無くそうとする。
愛する両親にも、長兄としてこれ以上迷惑は掛けられないと、ずっと隠し我慢していた。
「ま、さか…貴様等、だったのか…ッ!
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