泡風呂 シャワーを浴びてくると言ったまま三郎が風呂から出てこない。もうかれこれ二十分くらい経つ。流石に心配になり風呂場へ向かう。
「いつまでも何やってるんだ。」
ガチャっとドアを開けると 三郎は泡まみれの浴槽で泡と戯れていた。顔も髪も泡だらけだ。
「あ、銃兎。みてみて凄くない?」
何をしてるんだ。めちゃくちゃ可愛いじゃないか‼︎
ジャグジーはブクブク音を立てて更に泡を作り続けている。
「こんなのあるんだね、初めて知ったよ。」
無邪気に目をキラキラさせて泡遊びに夢中だ。
いつもはシャワーしかしない三郎だが、アメニティのそばにあった入浴剤が目に入り読んだら泡ができると書いてあり説明通りやった結果今の状況になったという。
風呂が溜まるまでワクワクしながら見ていたというんだから呆れたものだ。
「一緒に入らない?面白いよ。」
ふわふわの泡に包まれた天使からいつもならありえないお誘いが。
泡風呂、グッジョブ!