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    Nmdprpr_kszk

    文字書き寄りの拗らせオタク

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    同棲してる自陣遺書屋、完全なる捏造あり。

    幸せお風呂上がり、ドライヤーで髪を乾かしソファーにぼすっと全体重を預ける。部屋は少し暗くして暖色系の間接照明を点ける。ほんのりと橙色が部屋を染めて、夕暮れのような色を思わせる。少しだけ大人っぽくしてみようと思い、動画サイトから適当にゆったりとしたBGMを流す。ソファーに横になり、足を伸ばす。今日一日の疲れが解けていく。
    しばらくすると、髪を乾かした芭琉がやってきた。ソファーに寝ている戮を見つけた途端、芭琉はソファーにすたすたと近づき、「りく~」と昼間より甘ったるい声で呼ぶ。

    「ん、なぁに芭琉くん。今日は甘えたさんだねぇ」
    「ふふ、今日はそんな気分なんだ」
    頬を擦り寄せたり、腕を広げて抱きついたりする。シャンプーの香りが鼻腔をくすぐって、人前では見せない芭琉のその愛おしい姿に、戮は芭琉の頭を愛おしそうに撫でた。艶のある黒髪が仄かに光を反射する。芭琉は心地よさそうに目を細める。

    「戮」
    「なぁに?」
    「ちゅーしてもいい?」
    「いいよ〜」と答えれば、芭琉は戮の頬に口付けする。そして、手の指、鼻、髪と続く。満足したかのように、また戮に被さるように抱き締めて、その首元に頭を埋める。戮の目下には芭琉の白い首筋が見える。戮はにやりと笑って、芭琉の首に吸いつく。首が少し弱い芭琉はピクリと肩を揺らして、戮が唇をつけるごとに、くすぐったそうに微かに声を漏らす。
    「今さ、俺すっごい幸せ」
    「俺も、芭琉くんと一緒にいられて幸せだよ」
    「こんな時間がずっと続けばいいのにね」
    「ずっと続くよ、芭琉くんがいる限りね」
    暖かくて、ひとつも邪魔なものがない、そんな空間に二人。指を絡めて手を繋いで、寝るためにベッドに移動する。
    「大好きだよ」
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