【fram】声 少し前まで比較的暖かだった気温も、年が明けると共にぐっと冷え込む日が増えた。
特別寒さが苦手というわけではないけれど、かといって好きというわけでもない。強いて言うならば暖かい方が好きではあるものの、暑すぎるのは考えもので。結局のところ、何事も適当が一番だと思う。
そんな少し寒くて、けれど空は雲ひとつなくからりと晴れた休日。布団を洗濯して、洗い立てのシーツに替えたその日の夜、せっかく替えたシーツがどろどろになるまで、アメジオはフリードに抱かれた。
さすがにその上で眠る気にはなれず、予備のシーツに替えたベッドの上で微睡んでいたら、シーツを洗濯機に突っ込みに行ったフリードが戻ってくる。
「せっかく洗ったばかりだったのにな」
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