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    hiya_rp

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    hiya_rp

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    スパコミ 5月5日 東5 は13a にてみはね(みみみ)さん(@GMHH7070)の御本に寄稿させていただきます!
    鍵垢の方に載せたSSに加筆したものです!よろしくお願いします!

    いつかの未来、ふたりの巣のなかで(サンプル)ラプソディレーベルに所属して数年が経って、俺たち兄弟は実家を出て二人で住むようになっていた。
    父さんと母さんは寂しがっていたけれど、俺たちの音楽活動の為に快く送り出してくれた。
    といっても、実家も都内だから電車で数十分の距離だし、定期的に帰ってはいるけれど。



    今度のライブで共演する相手との飲み会を終えて帰宅すると、時刻は既に0時を回っていた。
    「ただいま〜」
    銀路からの返事は無い。既に寝ているか、それとも部屋に篭ってるのだろうか。

    静かな家の中を進んで、銀路の部屋のドアノブに手をかける。
    そのままドアを開けると、案の定、銀路は作業机に突っ伏して頭を抱えていた。ヘッドホンは着けていないが、寝ているわけでは無さそうだ。

    「ぎーんじ!」
    「うわっ!」
    俺が声を掛けると、銀路は飛び上がって驚いた。
    「新曲、上手くいってないのか?」
    「……」
    よほど作曲に行き詰まっているんだろう。銀路の表情はかなり苛ついているように見える。
    「銀路……大丈夫か?」
    銀路はぼうっとした表情で俺を見上げる。
    随分と疲れているのか、ユニットを結成した高校生のときよりも伸びた髪はボサボサに乱れていた。
    「無理しちゃだめだぞ〜。ほら、もう夜遅いし寝よう、な?」
    銀路の頭を軽く撫でてから、手を引いて椅子から立たせる。
    俺はそのまま銀路をベッドに連れて行こうとした、けれど。
    ……
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    Replies from the creator

    hiya_rp

    DOODLE銀金のSS。
    とりあえず新曲がやってくる前に一旦形にしておきたかった話なんですが圧倒的描写不足だし尻切れ感がある〜
    「きんじくん、過去のトラウマやボイドラ1話での元仲間との酷い解散の仕方とかのせいで人に嫌われることに対する恐怖感が強かったらいいな…特にぎんじくんに捨てられるような悪夢を見るようなことがあったらかわいそかわいいな…」と思いながら書いた話です。色々注意。
    小学生の頃、夏休み中の家族旅行で夜中に目が覚めて、視界に入るのが自分の家じゃないことに心細くなって、眠れなくなったことがある。
    僕はその時どうしたのかというと、隣で寝ていた兄貴の布団にそっと潜り込んで、隣にいるのがいつもと変わらない兄貴だということを確かめようとした。
    寝息を立てている兄貴にくっついて、いつもと変わらない心音と体温を感じると、それだけでさっきまで心の中を支配していた寂しさと恐怖が紛れていく気がした。
    『ん……んう、……ぎんじ?』
    兄貴の体がもぞり、と動いて、僕と同じ色をした目がゆっくり開かれる。
    『にいちゃん、』
    布団に潜り込んでいる僕を見て一瞬だけ不思議そうな顔をしたけれど、僕の不安げな顔を見ると兄貴はすぐにいつも通りの笑顔を僕に向けた。
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