マツバ吸血鬼化マツハヤマツバさんが吸血鬼になってしまいました
※マツハヤあります
※マツバとハヤトについてあまり知りません
※HGSSやったことないです
※吸血鬼になって多少のグロ、凶暴化あり
※ポケモンの鳴き声はテキトーです
「おおお!!!これが噂の……!」
ハヤトの手元には新品のスマホロトムがあった。
ガラル地方やパルデア地方で浸透しているものの、ここ最近まではジョウトに無かった。
最近入ってきたばかりの製品だ。
スマホロトムを手に入れるのが1番遅かったジムリーダーはハヤトだ。
みんなが使っているのに、「俺はそんなもの使わない」と意地を張っていたものの、手を出してしまったのだ。
そして、残念な事に、
「おお、どーやって使うんだこれは???」
アナログ人間すぎて全く使い方がわからなかった。
恐らくスマホロトムを使いたくなかった理由の1つでもあるだろう。
よくわからないが、ニュースが見れるらしいので見てみようと思い、ニュースのアプリ(←マツバが入れてくれた)をタップした。
そこの1番上に大きな見出しがあった。
『エンジュに怪物!?
血みどろのポケモンの遺体、相次ぐ」
「こっっっっっわ
ヒィッ!!
もう俺絶対にエンジュ行きたくない!!!」
(ん………?
エンジュ………?)
咄嗟に手が動き始めた。
ロトロトロト……
「もしもし?」
「おい!マツバ!大丈夫か!?」
「何が?」
「これだよこれ!エンジュに怪物だよ!!!!」
「?なんのこと?
あー、吸血鬼の話ねぇ」
「吸血鬼????」
「やっぱり何もないよ。
ぼくは用事があるから切ってもいいかな?」
「あ、あぁ」
ブツッ
さっきのニュース記事。
そこには、血の色に染まったポッポが写っていた。
(絶対に、許さない。
俺が犯人を見つけてやる!!!!)
『エンジュの夜を歩き回るのは危険だ。もしかしたら怪物が襲ってくるかもしれない。』
「俺はエンジュのポッポを助けに行くぞ!!!」
ニュース記事にはそんな警告があったけど気にする暇はない。
色んな地方からやってきた様々なポケモンを手に、夜のエンジュへと足を急がせた。
☆彡☆彡☆彡☆彡
「来たぜ、夜のエンジュ。」
現在、夜中の2時半ほど。
怪物の噂があるからか、誰もいない。
「こんなんだから怪物様ごときが暴れるんでしょーが」
色々ぶつぶつ呟きながら歩いていると、街のはずれの方に気配を感じた。
ただ、非常に薄い気配だ。
また、それに加えて、馴染みのあるような気配だ。
「怪物が……現れた……のか………?」
気配を感じる方へ近づく。
「ピィ!!!!」
「ポッポぉおおおお!?!?!?」
「うわぁ、人だ」
「!?!?」
ガブっ
「痛ぇ痛ぇ!!!!
やめろ!!!!」
(俺は怪物に襲われてここで死ぬのか……!?!?
絶対嫌だ!!)
「あーーー(棒)
じゃあね」
相手が体を動かそうとした瞬間に取り押さえた。
「誰だよおまえ!?
ポッポの命無駄にs」
「マツバだよ」
「!?!?!?」
「君、ハヤトくんでしょう?」
「ま、まぁ、そうだが………」
「ハヤトくんにお願いなんだけど、この件は秘密にしてくれない?」
「え…えぇ…あ……え…?」
「ダメかい?
なら君の血を今すぐにでも吸い尽くすけど?」
「あーーーそれはダメ!!
俺はまだ生きてやる事があるんだ!!」
「じゃあ秘密にしてくれない?」
「じゃあ一生血を吸わないって約束してくれるならいいよ」
「分かった。
一生血を吸わなければいいんだね?」
「おう。そうだが」
「じゃあぼくは修行に専念するよ
………断食、と言う意味でね」
「そうか、そーゆー事だったのか」
「何が?」
「マツバが全く料理できないのに外食も行かないし家に食料もないんだよ、普通に考えたらどーやって食ってんだ?って話。
ゴミもほとんど出ないしさ?」
「きのみたべてるけど………?」
「え、あ、そうなんだ?
ってそこはどーでもいいからな!
マツバが俺のいない間にこっそり血を吸わないように俺が監視しなきゃいけない!」
「ぼくがハヤトくんの所に行かなきゃいけないの?」
「いいや、俺がマツバの家に泊まる。
血を吸うってなった時に罪悪感がでるその日まで」
「しつこいなぁ」
「じゃ、明日の朝におまえの家に行くから覚えとけよな!」
「……はいはい」
(途中)