それでも私達は殺し合う「Assault/攻撃干渉──百閃ッ!」
剣戟が繰り返され干渉者と成り果てた者は崩れ去る。
以前適応されぬ重い身体を無理やり動かして戦い、やっと一息つく事が出来た。
「はぁ、はぁ……やっと終わった……」
敵の気配も無し、静かになった戦場で少女は息を吐く。
尻餅つくように座る姿から彼女の疲弊具合が見て取れるだろう。
殺し合いなんてただの一般人が慣れていいものではないと言い聞かせるが慣れとは恐ろしいものでいつしか殺し合いは日常的な出来事になった事を少女は憂いた。
「相変わらず、スロースターターも良い所だな彼岸」
「五月蝿い…お前のような戦闘センスありまくりな奴と一緒にしないで」
砂利を踏む音が聞こえたがそれは敵ではなく慣れた気配だと感じ取り、忌々しい顔で振り返れば赤い瞳がこちらを見ている。
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