春はやってくるカレンダーの上では穏やかな春を迎えたものの、相変わらず日々忙しくさせてもらっていて…けれど根を詰めすぎてもよくないからとしばらく休暇を与えられ、どうせならシミュレーターを使ってのピクニックを提案したのである。
「よしっ、いい気分転換になりそうだよね!」
「何がよしっ、なんだ…毎回、僕を巻き込みやがってさ…」
「えぇ?人数多い方が盛り上がるじゃん?」
「疲れも溜まっているから、身体を休めろ…ってことじゃないのか、この休暇」
一人で行ってもつまらないから同じ状況のカドックに声をかけ、あれよあれよと準備を進めて今に至るわけだ…彼の言いたいことも何となく理解できるけれど、ジッとしていられない性分らしいのでその辺は許してほしい。
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