Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    sunset_root

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    sunset_root

    ☆quiet follow

    花洋ワンドロ お題「親友」
    ちまちま書いてたのでセブンドロぐらい

     週末になれば多少の賑わいを見せる、こじんまりとした箱。平日は地元の吹奏楽部が演奏会に向けて使うような、地域密着型のこのクラブが今の俺のバイト先だった。
     今日はとあるバンドのライブがあるからと招集されたが、来てみるとアルバイトは俺の他に一人だけ。あまりこういうところでバイトをしなさそうな、大人しい見た目をした男だ。俺は軽音部でここを借りた際にバイトに誘われて入ったが、こいつはどこ繋がりで来たのだろう。割とここのバイトは音楽をやっている学生が小遣い稼ぎに来ることが多いが、こいつの顔は見たことがなかった。
    「今日二人? よろしく。ここ入るの初めて?」
    「よろしくお願いします。一年前ぐらいに働いてたんですけど、今日人手が足りないからって急に呼び出されて」
    「俺も俺も。てか、一年前から働いてるんならセンパイじゃん。俺月イチぐらいでここ入ってるんで」
     無言でいると少し威圧感のある佇まいだったが、話しやすい奴で安心する。一年前なら俺が雇われ始めた頃だが、丁度入れ替わったメンバーらしい。
    「いーよ、敬語とか。俺もずっと来てなかったから分かんないこと多いし。あ、生の銘柄バドワイザーになってるんだけど、前とやり方同じ?」
    「その頃まだアサヒだったっけ。バドは瓶もあるんで、どっちが良いかだけ聞いちゃってください」
    「りょーかい」
     背はそう大きくないけど、妙に落ち着いている人だ。照明が暗いからはっきりとは分からないけど、俺と同じか、もっと若そうに見える。
     別に遅れてきた訳じゃないが、既にバーカウンターの中は準備が整っていた。こうなると、客が入るまではやることが無くなる。ビールの空き樽に腰かけ、灰皿を引き寄せて煙草を出す。タイミングよくライターが差し出されたので、ありがたく火を貰った。未成年の喫煙を咎めるような奴はこんなところにいない。
    「センパイ、名前は?」
    「センパイじゃなくていいって。水戸って呼んで」
    「ミトね。俺花田だから、ハナって呼んで」
    「ハナちゃん? 可愛いね」
    「そーそー。女子ウケ狙ってんの」
     しばらく適当に話していると、開場の時間になったらしくざわざわとした喧騒がサブフロアまで響いてきた。普段のDJイベントと違い、ライブの時はドリンクチケットを皆が一斉に交換するのでバーカウンターは非常に忙しくなる。ミトと目を合わせて立ち上がり、煙草を灰皿に押し付けると戦場に向かう気持ちで酒の配置を確認した。
     
     
     
    「どうにか始まったね」
    「おー……疲れたな~~あと一時間は誰もこねーだろうから座ってようぜ。後ろから椅子持ってくるわ」
     怒涛の交換ラッシュを終え、ようやく一息つく。メインフロアでは一曲目が鳴り始め、客が熱狂する声が聞こえてきた。こうなればしばらくは暇だろう。裏の控室からパイプ椅子を二脚引っ張り出し、狭いカウンターの中で座る。ほとんどの客がペットボトルの飲み物と交換したこともあり、普段のようにグラスの洗い物をする必要もない。
    「メシ食った?」
    「まだ。俺あんま夕飯食わないから」
    「はぁ? まだ成長期だろ。食った方がいーぜ」
     ひょろりとした印象は無いが、若い男らしからぬ言葉に思わずコンビニで買ったおにぎりを投げつける。俺の飯にと買ってきた梅おにぎりだが、分けてやろう。目を丸くして受け取ったミトはやけに嬉しそうだ。いらないと断られるかと思ったが、意外とミトはそのままおにぎりのフィルムを剥いた。
    「ナイスパス」
    「なにニヤニヤしてんだよ」
    「んー、俺の友達と同じこと言われたから」
    「友達?」
    「そう。そいつもハナって言うんだよ。花田ではないけどね」
     飄々としたミトの態度がふわりと柔らかくなる。この笑顔に、ハナ。女か? と俺の勘が働いた。
     二時間の暇を潰すのには丁度良い話題だ。ミトの前にも灰皿を置いてやり、ついでに酒も作ってやる。働いている間に酒が飲み放題なのはこのバイトの特権だ。
     ジントニックを押し付けたところで、俺の親切は見返りが必要なものだと気付いたミトが苦い顔をした。
    「……なに、怖いんだけど」
    「ハナの話、聞かせろよ。俺じゃない方のハナ」
    「何が楽しいのさ、それ」
    「いいじゃん。恋バナだ恋バナ」
     ぶわ、とミトの顔が赤くなる。ビンゴだ。
    「そういうのじゃない」
    「じゃぁなんだよ。ただの友達じゃねーだろ、その顔は」
    「どんな顔だよ……一番仲良い友達ってだけ」
    「親友?」
    「……そう聞かれると、なんかこっぱずかしいけど。まぁ、そんな感じ」
     なんとも初々しい反応だ。俄然興味が出てくる。ハナなんて名前で呼んでいて、一番仲の良い親友。そんな訳ねーだろとつい俺としては思ってしまう。
    「もうヤっただろ」
    「はぁ!?」
    「酔った勢いか? 部屋に連れ込んだら盛り上がった? 何もねーってことは無いだろ」
     これに即答できない時点で答えのようなものだ。ミトの視線がうろうろと酒瓶の間を泳ぐ。さっきまであんなにテキパキと仕事をしていたのに、ハナの話題になった途端これだ。案外分かりやすい男だったらしい。
    「い、一回だけ……」
    「ほうほう」
    「先週」
    「ほう!」
    「いきなりその……キスされて、そのまま……」
    「へぇ~~~~積極的だな……」
     どうやら、ハナは肉食系女子らしい。ミトは奥手そうだし、なかなか手を出してくれないのに焦れたってとこだろうか。それでそのまま食っちまうあたりはミトもちゃっかりしている。
     燃え尽きた吸い殻を灰皿へと弾き、新しい一本を口に咥えた。ミトはそれどころではないらしく、どこか上の空で話を続けた。
    「……でも、終わった後ショック受けてたみたいだし、俺から忘れようって言っちゃった。それ以来顔合わせてなくてさ」
    「は!? いやそれはお前……サイテーじゃね? ヤり逃げじゃん」
    「まぁ……でも俺は好きだったし、一回思い出貰えただけでいいかなって」
    「いやいやいや、絶対ハナちゃんはお前と付き合いたかったって! それで勇気出して誘ったのに忘れようって言われるとか、可哀想だろハナちゃんが!」
     頓珍漢なことを言うミトに思わず立ち上がって大声をあげてしまう。ライブ中だったと慌てて座り直したが、幸いメインフロアの盛り上がりは最高潮のようだった。まさかサブフロアでこんな会話がされているとは誰も思わないだろう。 
    「……そういうもん? でも俺、告白もされてないんだぜ」
    「そんなんお前からの告白待ちに決まってんじゃん。別にそのハナちゃんは誰でも誘うビッチって訳じゃねぇだろ?」
    「そりゃもう……付き合った相手と手つないで登下校するのが夢とか言う奴だけど」
     涙が出そうだ。そんな健気な夢を持つ純情なハナちゃんに対して、こいつの所業と言ったら。ショックを受けていたのだって、コイツのセックスがよくなかったからじゃないのか?
     ライブは盛り上がりを越えたようで、メロウなバラード曲が流れている。まるでハナちゃんの心情を表すようだ。俺はハナちゃんのことを一切知らないけど。
    「キスされた時になんか言われなかったのか? 好きとは言わなかったにしろ、今まで親友だったのがいきなりそうなるってことは切っ掛けとかあったんだろ」
    「あー……その日、文化祭だったんだけどさ。俺クラスの女子に女装させられて、それがまぁなかなか可愛かったわけよ」
    「自分で言ってら」
     なるほどな。文化祭の盛り上がりのなか、女子に構われているミトを見て嫉妬しちゃったワケだ、ハナちゃんは。女装させられてということは顔やら髪やらも触られただろうし、ミトの顔立ちと身長なら可愛いとチヤホヤされただろう。
     甘酸っぱい学生の恋模様にウンウンと頷いていると、続いた言葉は爆弾発言だった。
    「それで、知らない男に襲われちゃってさ」
    「は」
    「ちょーっとタチの悪いのが来ててね。囲まれて倉庫に連れ込まれて脱がされて……」
    「おいおい、大丈夫だったのかよ……」
    「俺喧嘩強いから全然大丈夫。ていうか、わざとそう仕向けたんだ。教室に入られたら女の子もいるしさ。俺入口に立ってたからちょっと反抗して見せて、幸い黙ってたら女だと勘違いしてくれたから引きずられるまま倉庫に連れ込まれて、油断したところで殴ろうと思って」
     ミトのことがよくわからない。ヤり逃げはするくせに、クラスの女の子には優しくするのか。
     そしてこの見た目で喧嘩が強いのか。
     少し背筋が寒くなる。
    「ま、その予定だったんだけど……そのすぐ後にハナが教室に戻ってきたみたいでさ。クラスメイトが俺が連れてかれたって言っちゃったんだよね」
    「あぁ~……」
     それは、悪手だろう。どっちにとっても。喧嘩の場に女子がいても正直邪魔なだけだ。ミトだって、男に襲われている様子は見られたくないだろうし。
    「まぁそれで……俺がしおらしく男に襲われてるとこにハナが来ちゃってさ。もうパニックだよ。ヤバい! って」
    「そりゃそうなるわな」
    「このままだとハナが全員殴っちゃう! って」
    「へ」
    「ハナ、バスケ部なんだ。暴力沙汰起こしたら出場停止になっちゃうんだよ。そりゃハナは強いから全員ボコボコに出来るだろうけど、手出した時点でアウトなわけ」
     あっけからんと言われる言葉は、俺にとっちゃ衝撃の連発だ。今まで俺の中にあった、カワイくて健気で可憐なハナちゃん像がガラガラと崩れていく。
    「……待って、ハナちゃんって武道の心得とかあるの?」
    「ん? いや、そういうのは無いと思うけど。まぁ元不良だし」
    「元不良!?」
    「身長も一九〇センチ近くあるから力も強いしさ」
     流石に話が噛み合わない。もしかして俺は物凄い勘違いをしていたんじゃないのか。この話の続きを聞くのが怖い。
     思わず黙ってしまったが、ミトは気にせずに口を開いた。
    「このままじゃまずいと思って即座に周りの奴らブチのめして、ハナが暴力沙汰を起こすのはなんとか回避できたんだけど。俺が男に襲われてたのがよっぽど衝撃だったみたいで過保護なことばっか言ってきて」
    「お……おぉ……」
    「弱く見られてるみたいでムカついたから男って分かってて俺のこと抱こうとする奴なんていないだろってキレたら、ここにいるって逆ギレされてキスされて……流石の俺もハナに喧嘩じゃ勝てないから、そのまま押さえつけられて抱かれちゃった。頭に血が昇ると後のこと考えられないんだ、昔から」
     やれやれとばかりに肩をすくめる姿に、ようやく合点がいった。ヤリ逃げした訳じゃなく、抱かれた上で忘れてやると許してやったのか。ハナちゃんが好きだったから。
     途端に目の前の男が健気に見えて、今度はハナちゃんにふつふつと怒りが湧いてくる。
     鮮やかに掌を返していると、いつの間にかライブはラストのMCに掛かっていた。
    「そろそろ帰り際に交換する人らが来るね」
    「また忙しくなるな……」
     正直まだまだ聞きたいことはあったので気もそぞろだが、仕事はキッチリ済ませないといけない。
     パイプ椅子を片付けて酒の残量を確認し、ミトと並んでカウンターに立つ。
     横の男が一週間以内に男に抱かれていたと思うと、何とも言えない気持ちになった。
     
     
     
     大きなトラブルもなく無事ライブは終了し、モップ掛けをしながらさっきのことを考える。
     デイタイムのライブだと、ゲロを吐く奴も煙草を吸う奴もいないから掃除が楽で良い。
    「モップあとどれくらいで終わりそう?」
    「あと通路だけ」
    「じゃぁ俺ゴミ捨ててくるよ」
    「おーサンキュ」
     先に洗い物を終えたミトがいくつもゴミ袋を持ってエレベーターへ向かう。ここのビルはゴミ捨て場が一階にあるので、いちいちエレベーターで下がる必要があった。
     ゴミ捨てが終われば今日の仕事は終わりなので、正直俺はもう帰ってしまっても問題ない。ただ面倒なゴミ捨てを押し付けた罪悪感と、さっきの話の続きが聞きたいという下心で、モップを掛け終わった後も控室でミトを待っていた。
     ところが、十分経ってもミトは帰ってこなかった。いくらゴミ捨て場まで遠いとは言え、流石に遅い。もういい加減諦めて帰るかと思ったところで、さっきの話を思い出した。
     もう夜も遅いし、このビルがある通りは治安が悪い。まさか、と思いつつも一度浮かんだ疑惑は頭から離れず、渋々ミトの荷物も持ってエレベーターに乗り込む。エレベーターは一台しかないので、すれ違うことも無いだろう。何かゴミ捨てで手間取っているのなら手伝ってやればいい。
     一階に着くと、早速男が言い争うような声が聞こえてきた。慌ててゴミ捨て場のドアに近付くと、中からミトの声がする。
    「なぁ、ハナミチ、やめろって」
    「イヤだ。よーへー、最近俺のこと避けてるだろ」
    「……なんで今日ここにいるって分かったの」
    「タカミヤが教えてくれた。さっさと仲直りしろって」
    「わかった、もう避けないよ。今まで通りにする。これでいい?」
     ハナミチ。こいつが例の「ハナ」か。今のところ、特に襲われているような様子もないので、そっと聞き耳を立ててゴミ捨て場の外に待機する。これはアレだ。興味があるとかじゃなく、ただ、何かあったらすぐ助けられるようにという、そういうことだ。決して展開が気になるからではない。
    「……謝らせてもくれんのか」
    「なんで? ハナミチが謝る必要ないよ。俺も怒鳴っちゃったし」
    「よーへーのこと襲った」
    「うーん……まぁ、この際だから言っちゃうけど、俺ハナミチのこと好きだったからちょっとラッキーって思ったんだよ。だから本当は抵抗しないといけなかったのにしなかった」
     嘘だ。力では勝てないから襲われたと俺には言っていたのに。ミトはどこまでもハナミチのことが好きで、自分を偽ってでもハナミチに謝らせたくないらしい。
    「泣いてた……」
    「あー、言わせんなって。別につらくて泣いてた訳じゃないさ。気持ち良くて自然と出たの」
     ハナミチはもう半泣きのようで、ぐすぐすと湿った声が響いてくる。この様子だと、ショックを受けていたというのは本当だが、ミトとヤったこと自体を後悔している訳ではないらしい。なんだ、これは両想いじゃないのか。無関係ながら、固唾を飲んで見守る。
    「よーへーは、俺のこと好きなんか」
    「……そーだよ。お前に抱かれて嬉しくて、でもお前がショック受けた顔してたから、無かったことにしてやったんだろ。なんで蒸し返すんだよ……」
    「お、俺は……頭に血が上ってワケ分かんなくなっちまって、気付いたらよーへーは気絶してるし、俺、あいつらと同じことしちまったって……」
    「えぇ、あいつらと? 全然違うよ。あいつらは俺に暴力振るいたかっただけだけど、ハナミチは違うじゃん。その、ちゃんと、気持ち良かったし……」
    「ふぬ……」
    「それにハナミチは何回かやめようとしてたよ。覚えてないだろうけど……それを俺がいいからって言って引き留めちゃった。ワケわかんなくなってるハナミチ唆して、嫌がってんのにやらせたの。だからほんとに謝んなくていいよ」
     真偽は分からないが、ミトがハナミチのことを好きだということはよく分かった。ハナミチはどうなんだ。そっと扉の隙間から二人の様子を伺うと、ミトの他に赤い髪のやたらデカい男がいた。そういえば一九〇センチ近いと言っていたっけ。坊主頭のそいつは俺の考える「ハナちゃん」からは当然かけ離れていたが、手を繋いで登下校するのが夢という前情報を知っているので、丸まった背中も多少可愛く見えた。
     さてどう答えるんだと目を凝らして隙間を凝視していると、おもむろに動いたハナミチがミトをぎゅっと抱きしめた。すっかりハナミチに抱きこまれたミトはこちらからは見えなくなってしまうが、所在無さげに動く両手がミトの混乱を表していた。
    「よーへーが好きだ。あの時よりずっと前から。このままの関係でも良いと思ってたから言わなかったが……よーへーが他の男に取られると思ったらガマン出来なかった」
    「ハナミチ……」
     ミトは何と返したのだろう。どれだけ出歯亀精神で耳を澄ましても二人の声はそれ以上聞き取れず、しかしその後に激しいキスの音が聞こえてきたので我に返った。
     まずい、このままだとここでおっぱじめられちまう。
    「ミト! ゴミ捨てまだ終わってない!?」
    「っ!? あ、あぁ、ごめん、もう終わってる。今出るよ」
     すぐにゴミ捨て場を出てきたミトはぐしゃぐしゃの服に蕩けた顔をしていて、足音もせずいきなり俺がこの場に現れたことまで気が回っていないようだった。こんなミトを見て、俺はハナミチに殺されないだろうかとゴミ捨て場を覗く。ハナミチはなんともバツの悪そうな顔で、すごすごとゴミ捨て場を出てきた。ミトの職場で盛っちまった恥ずかしさの方が勝ったらしい。
    「……その人は?」
    「あー、えーっと、高校の、友達……今たまたま会って、ちょっと話し込んじゃった。ごめん、荷物ありがとう」
    「……親友の、ハナちゃん?」
     分かっていて聞いてやる。ミトは首まで真っ赤になっていた。
     目が合ったハナミチがズンズンと近寄ってくる。こちらもミトに負けず劣らず真っ赤な顔だ。やっぱり近くで見ると余計にデカいな、と思ったところで、ハナミチが大きく口を開いた。
    「コイビトの花道だ!」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍❤💙❤💙❤💙💯👏🙏💖💖💖💖💖💖😭😭👏❤🌋🌋💖💖💖💖😭😭😭☺👏💗💗💗💗💕😭❤❤🙏👏🌋🌋😭😭💯😍🙏😭💞💘💖💕☺👏💖☺💒👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    Sachin7147S

    DONE流花で素敵なお手紙のやり取りツイを拝見して、リョ三でやりたくてやってみました🙇🏻‍♀️
    いろんな方の影響受けてます、ありがとうございます😭💖

    付き合ってる遠距離恋愛中のリョ三(リョ)
    リョ🇺🇸三は東京の大学でバスケしながら一人暮らし。
    三は教員免許を取るために勉強も頑張ってるけど、🇺🇸で仕事したいとも思ってる。
    リョはN/B/A目指してる。
    ラブレターDear 寿サン

    プレップスクールに来て、1ヶ月がたちました。ここは神奈川より寒いと聞いていましたが、マジハンパなく寒いです。空気が乾燥していて風が冷たいから、ホント寒い。4月だから冬よりは温かいってチームメイトが言うけれど、これより寒い冬って、オレヤバいかも。もう冬眠するしかねーとか、今からセンセンキョーキョーです。

    オレは朝練の前にランニングをしてるんすけど、その時まだ暗いんすよね。で、空気が冷えてて冴えてて。空は星が残ってるんすけど、東の空はちょっと白みかけてて。夜の藍色が段々と薄れていく感じ。地平線の方で星が白に飲み込まれていくような空。田舎だから空気が綺麗なんかな、いつも見とれる。見とれた後に、寿サンと一緒に見たいなって思う。見る度にそう思う。
    1939