ショーのあと昂っちゃった🌟が🎈に抜いてもらう話
「…ッぜんっぜん収まらない…」
***
ことは数分前。何ヶ月も前から準備を進めてきた新しいショーは初公演でありながら大成功で幕を閉じた。お客さんの興奮の声は落ち着き、人影もまだらになってきて4人で片付けを始めようとした時、下腹部に違和感を覚える。その事実に気がついた時オレは慌てて3人に断りを入れトイレへと駆け込んだ。
トイレに誰もいないことを確認して、もう一度自身の股間を見る。そこには衣装を押し上げテントを張る自身のモノがあった。間違えではなかった。もういっその事勘違いだったら良かったのに。と落胆する。
そういえば最近忙しくて処理してなかったなと回らない頭でぼんやりと考える。とはいえショーをすることで得た興奮が性的なものに結びつけられてしまったことがショックだった。とにかく早く収めて片付けに戻らなくては。まずは頭から水をかぶりその言葉の通り頭を冷やそうとした。体温は下がり、髪からは水滴がぽたぽたと垂れる音が聞こえ少しは冷静になったものの。収まる気配がない。その次はひたすらお経のようなものを唱え気を紛らわせようとするが上手くいかない。もう抜くしか…と考えた時だった。
「司くん…大丈夫かい?」
洗面台から入口の方を見ると心配そうに見つめる類の姿があった。出来れば今1番会いたくなかった。
「あ、えっと…」
類はすぐオレの様子に気づいたらしく、オレのオレを見つめたまま困惑の声をもらした。
「すまんな…すぐ収まると思ったんだがなかなか…」
数秒の沈黙。状況が状況だから気まずいったらありゃしない。いたたまれずうつむく。しばらくぽかんとしていた類が沈黙を破った。
「僕が抜いてあげようか?」
「は?」
思わず類の方を見る。なんともないと言わんばかりの表情で見つめる類を見てもしかしたら聞き間違いかもしれないと思う。
「司くんも今のままでは苦しいだろう?だから抜いてあげるよ。」
聞き間違いではなかった。
「い、いや、大丈夫だ!ちょうど自分でしようと思ってた…から…」
羞恥心で段々と声が小さくなる。なんでこんなことを類に言わなければいけないんだ。
「だから!類は片付けに戻ってくれ!オレもすぐ戻るから」
近づいてくる類の肩を押して外に出させようとするが、類が俺の肩をもって制止させる。
「1人でするよりやってもらった方が気持ちいいだろう?」
何言ってるんだコイツ。何食わぬ顔でこちらを見てくるのでオレの方がおかしいんじゃないかと思えてくる。
「る、類、」
「ふふ、気持ちよくしてあげるね」
少し顔を赤らめて興奮したような類の表情は、いつもの穏やかなそれとはあまりにもかけ離れていて、怖いと感じるほどだった。