case1.微小特異点での迷宮内にて
同じマスターの元に集ったとはいえ、時代も違えば立場も矜持も違う騎士と海賊。
しかし今は人類史を取り戻す為の戦い中で、手駒となるサーヴァントも資材も足りていない状況。
二騎ともよい大人で談笑はするし手を取り合いはしたが、礼節をもって気を置いて接していた。
そんなトリスタンとバーソロミューがレイシフト時のトラブルにより、二騎だけで迷宮を彷徨う羽目になった。
マスターとパスは一応繋がっているが、魔力の供給は細い糸のように心元なく、宝具を一発撃てば退去しかねない状態。
幸い、迷宮内には宝箱が設置され、その中に魔力の塊が収められており、トリスタンとバーソロミューはそれを分け合い助け合い、時にはぶつかり合いながら二人っきりで迷宮を彷徨った。
マスターと合流する頃には、互いを認める程度には仲を深めていた。
case2.クエスト達成状況によって攻略難易度が変わる特異点にて
もはやお馴染みになったレイシフト時のトラブル。
今回はトリスタンとバーソロミュー、二騎だけがマスター達よりも一ヶ月と一日前に問題の微小特異点に降り立っていた。
なぜ一ヶ月と一日前と判断できたのか。
ご丁寧に一ヶ月と一日後に『空より現れしカルデアを名乗る勇者が魔王を撃ち倒し、この世に光を取り戻してくれるだろう』云々という言い伝えがある特異点だったからだ。
そして魔王城までの道のりや魔王そのものの難易度が、バーソロミュー達の一ヶ月と一日のサブクエスト達成率により変わるという。
マスターの為ならばとサブクエストをできるかぎりクリアする事を誓った二騎。
そうと決まればとサブクエストの一覧を見たり、このゲームのような世界で攻撃力などがあがる装備品について情報を集め、ある事に気がつく。
それはゲームならば二週目に用意されたお遊び要素。
特定の装備を装着すれば、攻撃力などが上がりアイテムが揃った状態でシナリオやサブクエストを進められるというもの。
しかも一ヶ月間、お風呂等はのぞいて日常生活でその装備を身につけ続けるというサブクエストまであった。
二騎は悩んだ。
一週間は悩みたかったが、あいにく時間がない。
一ヶ月と一日後、マスターがくるのだ。
つまりこの装備を一ヶ月身につけるというクエストを、マスターの目につかぬように達成するには、今すぐに身につけて一ヶ月経過してすぐに脱ぎ捨てなければならない。
マスターの為。
それに幸いにも村人達や敵もゲームのNPCのようで感情が見えず、この装備をバーソロミュー達が身につける事に違和感を抱いていなかった。
だからようするに、互いの目さえ気にしなければいいだけである。コスプレとかわらない。よしやるぞと互いに励まし合って身体のラインがはっきりとわかるその服を身につけた。
頭にうさ耳のカチューシャ。
肩を大胆にだしつつ胸の形を強調するようなデザインに、下は際どいハイレグで尻にいたっては半分尻たぶが見えている。
そして網タイツといった、バニーガールの服である。
バーソロミューはトリスタンしかいないのだからとスラングを吐きながら衣装を身にまとい、トリスタンは嘆いて竪琴をかなでながら衣装を身にまとい、そして二騎は互いを見て、この特異点の記憶は心の奥にしまおうと誓い合った。
そんな二騎だっだが、どちらも心臓に毛が生えているタイプだったので、三日で慣れ、その姿で飛んで跳ねて戦闘もこなし、一ヶ月を過ごしたのだった。
case3.闇オークションに潜入せよ
人が売られる闇オークション。今回の微小特異点を解く鍵があるかもと潜入しようとして、その途中でトリスタンが捕まってしまう。
今夜のオークションで競売にかけられるという情報を入手したカルデア一行。
トリスタンを助けだし、特異点の情報を得る為に競売に参加した。
競り落とす役目はバーソロミューが担い、そして見事競り落としたのだが、実は金が足りなかった。足りない分はお前が払えとバーソロミューも競りにかけられる。
実はバーソロミューはいつでも実力行使で逃げられたのだが、マスター達が裏で特異点解決の為に必要な鍵を探しだすのを待っていた。
時間稼ぎの為に壇上でその見目の良さをアピールしたりトリスタンの竪琴にあわせて歌ってみせたりと値段を釣り上げ、頃合いを見て暴れ、闇オークション会場を物理的に壊して脱出した。
case4.君もアイドルにならないか?
アイドルが力を持ち、定期的にアイドル達が歌唱力や話題性、ファンの数によって競い合うといった微小特異点。
バーソロミューはアイドルというよりファン側だからねと早々にリタイアし、マスターやマシュ、他サーヴァントの活躍を特異点の生活を満喫しながら見守っていた。
そんなある日の事、期待の新人アイドルとしてトリスタンがニュースに取り上げられるのを偶然目にする。
取り上げられたといっても、ほんの数分。頑張ってる新人がいるよ、程度のものだ。
すぐに埋もれて消えていくだろう。
色々と惜しいと感じたバーソロミューは、仮面を被り、謎のプロジューサーメカクレ大好きとして、トリスタンのマネージャーをかってでる。
そしてオタクの知識と大所帯の海賊を率いた手腕を総動員し、なんとなくでアイドルをはじめたトリスタンを歌って踊れて、バラエティ受けも良くドッキリもこなす天然キャラとして、立派なアイドルとして成長させるのだった。
case5.6月の花嫁
特異点を作った男がハーレム願望があるオタクだった。
しかも花嫁衣装に強いこだわりがあり、男の工房であるチャペルに足を踏み入れると、男も女も関係なく、全員花嫁衣装された。しかもきわどい。色々と胸も尻も色々と際どく、絶妙にやらしくレースやフリルがあしらわれている。
今回の適正サーヴァントはバーソロミューとトリスタン以外は全員少年少女で、サーヴァントなのだからという意見もあるだろうが、それはそれこれはこれとして、バーソロミューとトリスタンがそれは漢らしく乗り込んだ。
そうしたらトリスタンが敵の罠にかかって洗脳されて花嫁衣装のままバーソロミューと戦ったりしたが、なんとか正気を取り戻す。
きわどい花嫁衣装がさらに破けたりしたが、二騎とも気にせず、そのまま得物を振り回して男を倒し、聖杯を回収した。