ポカぐだ♀ / ちゅーで起こされる話 夏の海にからだを預けて、波の揺れに逆らわずふわふわとただ浮かんでいる感じ。ふかふかのからだを包むあたたかふんわりする感触に、そうだお布団の中だ。眠っていたのだと気付く。そう気付いても、思考はすぐに海の中へ。境界線が曖昧な中、[[rb:海 > 夢]]と[[rb:ベッド > 現実]]を行ったり来たりする。
――どうしようかな。もう起きようか。でももうちょっとだけ、こうしていたい。
まどろみの中でだらだらと時間を無駄にすることの背徳感がたまらない。普段はこんなことできないけれど、オフの朝はちょっとだけ、こうやって怠惰に、贅沢に過ごすことが許されている。朝のブリーフィングには出なくてもいいし、いつもより少し遅く起きてもみんな「しょうがないわね」と困ったように笑って許してくれるから。……朝ご飯の時間に間に合わないと、さすがに怒られてしまうけれど。
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