ポカぐだ♀ / ほのぼのイチャイチャジリジリジリ……
遠くから不快な音が聞こえる。引っ張られるように、ふわりふわりと、意識が浮上していった。
その音は頭上でけたたましく鳴り響く、ヘッドボードに置いた時計の起床せよと命じるアラームだった。
……うるっさいなぁ。まだもうちょっと、寝てたいのに。
まどろみの中、小さく唸って寝返りを打つ。首元から冷気が入り込み、ぶるりとからだが震えた。普段、部屋は空調が効いていて適温なのだが、寝る時はそれを切っているため朝方には外気温に近いほど温度が下がるためだ。からだを包む布団のありがたみを痛感する。
あったかい。ぬくぬく。お布団最高。
あたたかさに包まれ再び意識が沈みそうになるがアラームがそれを妨げる。
わたしはしょうがないと眉を寄せ、布団の中から片腕だけをにゅっと突き出した。途端、ひんやりした空気が肌を刺す。長袖のパジャマを着ればマシなのだろうが、布地が多いとどうにも落ち着かず半袖のTシャツ・短パンで寝ているせいだ。
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