石研部長は走らない ・前半は走れメ○スパロ
・成田○悟先生リスペクト的な描写あり
・♡セリフ出てきますがカプ無し小説です(←ここ4倍角
黒塚は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の不届者を除かなければならぬと決意した。
黒塚には學園のルールがわからぬ。黒塚は、天香學園の生徒である。石を磨き、石と遊んで暮して来た。けれども石を故意に傷付ける者に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明黒塚は早起きをし、自室を出て尞越え、校舎にやって来た。黒塚には自分の他に部員も、友も居る。石も在る。ゆうに十六は超える、多くの内気な石と一人暮しだ。それからもう一つの石が、近々、仲間として迎える事になっていた。歓迎会も間近なのである。黒塚は、それゆえ、石の保管ケースやら祝宴の御馳走やらを揃えに、はるばる學園にやって来たのだ。先ず、その品々を集め、それから學園内をぶらぶら歩こうと思った。
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