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    ユピテル

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    ユピテル

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    呪専ごゆでDVしちゃう先輩と全てを許してくれる優しい?ゆじくんです。
    ヤンデレが三度の飯より好きですが、書いたのは初めてなので上手く書けているか…
    でも好きなんやもん!

    ※事後描写的なものがあります。

    #五悠
    GoYuu
    #ばち恋Final
    #五悠webオンリー
    5-yuweb-only

    愛しかない「おい、悠仁!朝なんでメールに返信しなかった!!」

     午前中の授業が終わって、伏黒・釘崎と一緒に教室でお昼ごはんを食べてる時。
     ただでさえ古い、呪術高専の教室扉を容赦なく叩き開けたのは、俺の恋人…五条先輩である。

     「あっご、ごめんね。俺ちょっと寝坊しちゃって、慌ててたからメール見てなくて…」
     身体が勝手に震える。口からはハクハクと空気を出すだけて精一杯だし、やっと出たと思ったら恐怖で上手く喋れず、声も震えてしまう。
     五条先輩は俺の言い訳を聞くと、無言で俺の前まで歩いてくる。そして着いた瞬間に俺の片耳を掴み上げて自分の口に近づける。先輩は立ったままなので、片耳だけに自分の体重が掛かり激痛が走った。
     「五条先輩やめて!耳が本当に千切れる…!痛い!」
     「おいゆーじ…俺この前も言ったよな?メールは10分以内に返信しろって!何回も!何回も!何回も!なのにお前はまた俺との約束を破るのか?あぁ?それともこの耳はただのお飾りなのかよ!じゃあいらねぇなこの耳!」
     「ちっ違う!やめて…。約束破ってごめんなさい!ごめんなさい!もう破らないからお願い放して!」
      本当にちぎれるんじゃないかという痛みが走る中、俺は五条先輩の顔を見た。
      芸術品のような顔は怒りによって歪み、美しい青空をそのまま閉じ込めたような瞳は闇のような黒色がほのかに混じっているように感じる。そんな顔をさせている自分が情けない気持ちと暴力による純粋な恐怖で体の震えは増すばかりだった。
     そんな俺たちを見て、我慢の限界だったのか釘崎と伏黒が立ち上がって抗議していた。
     「ちょっと、あんた!いきなり入ってきて、人のお昼台無しにしやがって。どう落とし前をつけんだコラァ!」
     「五条先輩、虎杖を放してください。これ以上は俺も我慢の限界です」
     「そうだぞクズ野郎!恋人に暴力振るう奴ような最低野郎には、金玉に釘ぶっ刺してやるよ!!」
     愛器のトンカチと釘を構え、今にも五条先輩の股間を攻撃しようとする釘崎と玉犬を出現させ臨戦態勢の伏黒。その二人を目の前にしても表情一つ崩さない先輩は、俺の耳を放すと二人の方へ体を向けた。そして徐に片手をあげたと思うと、術式で釘崎と伏黒を吹き飛ばした。
     「俺と悠仁の問題だ。部外者が口出すんじゃねぇよ」
     「釘崎!伏黒!」
     二人は教室の端まで吹き飛ばされ、かろうじて意識はあるようだが体を起こせないようだった。
     「い…虎杖…逃げろ」
     攻撃されても俺を心配してくれる伏黒に、こんなことに巻き込んでしまった申し訳なさでいっぱいになる。
     五条先輩は邪魔者は消えたとばかりに、手を叩き俺の方へ戻ってきた。
     そして五条先輩に解放され、床に座り込んでいた俺の肩を強く掴むと、目を合わせてを迫ってきた。
     「悠仁、俺との約束五箇条全部言え」
     約束五箇条とは、先輩と俺が交際をする上で決めた五つの約束事。
     
     五条先輩も出会った頃からこんな態度ではなかった。寧ろお互いが片想いをしていた頃は砂糖のように甘い言葉や優しさを向けてくれいたはず。でも恋人同士になった途端に独占欲が爆発したのか、俺をキツく束縛するようになり、今よりも手がつけられないほど暴れたこともあった。だからお付き合いをする上で、約束五箇条さえ守れば先輩も安心できると思って提案したが、それも決して優しいものじゃない。

     「ほら、ゆーじ!俺がまたキレないうちに言え」
     「すっすぐ言う!えっと…。
      一つ、メールはお互い10分以内に返すこと。
      二つ、先輩以外の人と二人っきりにならないこと。
         任務やむ得ない場合は必ず事前連絡をする。
      三つ、その日にあったことは必ず報告すること。
          特に誰にいつ会ったかは明確に。
    四つ、無闇に他人と連絡先を交換しないこと。
         交換する場合は事前に確認する。
      五つ、8秒以上、俺たち以外の人と目を合わせない。」 
     
     普通に考えればこんな約束事守れるわけがないと思うけど、先輩は律儀に守ってるし、俺もこれさえ守れば先輩が悲しむことも誰かを傷つけることもないから守れるよう気をつけてる。でもたまに破ってしまうとさっきみたいなことになってしまうから、俺はこの五箇条を必死に頭に叩き込む。それで先輩が幸せなら、俺も幸せだとおもえるくらい俺は先輩を愛してるから。

     「よしっ!いい子だなぁ〜悠仁は!いつも明るくて俺を温かい気持ちにしてくれる。悠仁みたいなイかれた善人は他にいない。隣にいるだけで人を幸せにする天使みたいな存在だな。まぁ本当に天使だとしたら羽根捥いで二度と天界には帰らせねぇけどな。天使みたいでみんなに愛される悠仁…。そう、それが許せねぇんだよ!!悠仁の愛は俺だけのものなのに!自分も愛してもらえるじゃないかと勘違いをする蛆が掃いて捨てるよに群がってきやがるっ!!それもこれもお前が色んなやつに愛をばら撒くからだ!俺の気持ちなんか考えてないんだ!でも…それでも俺は悠仁を愛してるもう悠仁が以外いらないんだ…。二人だけの世界に行きたい。悠仁とふたっりきり…なんて幸せ世界なんだろな〜。悠仁も俺と二人っきりがいいよな?そうだろ!?おい!愛してるって言って!今すぐ!言え!」

     何が原因だったんだろう…いやもしかしたら最初から先輩は狂ってたのかなぁ。
     でもどんな理由であれ、俺は五条先輩を愛してるから。
     俺の肩を揺さぶりながら、愛の言葉を懇願する五条先輩の頬を両手で包んで、愛を囁く。

     「俺も、先輩を愛してる。」

     俺の言葉を聞いて、恍惚な笑みを浮かべると先輩は肩にあった手を俺の頭に移動させて力いっぱい引き寄せた。そして舌を絡めた濃厚なキスが俺を襲う。
     「んっ…ふぅ…せ…せんぱい…んぅ!」
     「ゆーじ…!んっ…あいしてるっ!」

     同級生二人が床に倒れ、周りの机や椅子が倒れたボロボな教室でディープキスをする俺たちを止める人はいない。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     「あのクズ野郎、次会ったらぶっ殺す!!」
     あの騒動の後、俺と釘崎は家入先輩の治療を受けていた。
     目の前で同級生と尊敬出来ない先輩のディープキス現場を見させられ、この世の地獄を味わっていたが、二人が教室を出て行った十分後に夏油先輩と家入先輩が駆けつけてくれて助かった。
     おそらく、虎杖がこっそり連絡してくれてたんだろう。
     夏油先輩と家入先輩に事情を話すと
     「わ〜朝から過激だね〜」
     「だから悟はイライラしたのか」
     と半笑いで返してきたので、五条先輩とクラスメイトなだけある。
     「あいつ、ほんとイカれすぎよ…このままじゃ虎杖が壊れかねない」
     「確かに、あの態度は酷すぎる。虎杖には幸せでいてほしい…」
     現状のままでは虎杖は釘崎の言う通り、いつか壊れる。不平等な現実のみが平等に与えられる世の中であっても、虎杖のような善人には幸せであってほしいから。
     あの二人を別れさせるのが最善ではと、釘崎に相談しようかと思った時、家入先輩が不適な笑みを浮かべて俺らを見る。
     「ふーん。君たちは五条だけが幸せで、虎杖は可哀想だと思ってるんだ」
     「どう見てもそうでしょ。現に五条先輩は虎杖に暴力を振るって、キツイ約束事で束縛してる。虎杖だって辛そうでした」
     目の前で繰り広げらた光景を何度思い出しても、虎杖が傷つけられてるようにしか見えないのに家入先輩は何を言ってるんだ…。
     「虎杖はさ、優しいけど自分の意見ははっきりしてる方だから、相手と意見が違っても簡単に折れるようなことはしないと思うよ。だからもし別れたいんだったら“愛してる“なんて言わないと思う。それを言うくらいだから虎杖の中にもなんかあるんでしょ。暴力を振るわれても消えることのない何かが。」
     家入先輩の言う通りだ。
     虎杖は基本優しい奴だから、こっちに寄り添って話は聞いてくれる。
     だけど自分の意見もはっきりしてるし、生き方に関わる部分は絶対に曲げないやつだ。
     だから人を愛することに関しては、自分の意思を曲げないだろう。
     なら何なんだ、どんな酷い事をされても消えない虎杖にとっての何かは…。

     「あの五条と付き合える奴だよ。どっかイかれてるに決まってるでしょ。
      それに前に五条に殴られてるの見たけど、

      あいつ笑ってたよ。」

     あの二人には何があるんだ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「ごじょーせんぱい♡」

     あの騒動の後、五條先輩は俺を自室に連れて行き、手酷く抱いた。
     首は強く噛まれたからか出血しており、手首には縛った後、太ももには強く握られたせいではっきりと手形が残っている。そして全身に散らばる赤い所有印。体全体で俺は五条先輩のものだと表現しているようで嬉しい。
     
     そんな俺に乱暴した先輩は、部屋の隅っこで膝を抱えながら泣いている。
     「ふっ…ごっごめん、ゆーじ。ぐすっ。らんぼうして、おびえさせて。でも…うぅ…嫌いにならないで。俺以外好きにならないでぇ……でももう遅いのかな…やだ!やだよぉぉ…」
     
     俺に乱暴した後、先輩はいつもああなる。自分したことを後悔して泣いて、それでも嫌ってほしくないから泣きながら謝る。

     どんだけかわいいの、先輩♡

     初めて暴力を振るわれて、乱暴された後に泣いてる先輩を見た時は正直怖かった。
     さっきまで自分に暴言を吐いてた先輩がこんなに弱々しくなるなんて、情緒が不安定すぎるとも思ったけど、同時に先輩の愛の大きさを知れたような気がした。
     どんだけ後悔して泣いても手放したくない程愛しているのだと!
     そう思うと嬉しくてたまらない!もっともっと俺を愛してほしい。だから俺は毎回愛の言葉を囁く。

     「全身あちこち痛いし、血も出てる。首の傷なんて一生残るかもしれないなぁ〜」
     「ごっごめんなさい!もうしないから!大事にするから!俺を捨てないで!」
     「いいよ、先輩。全部許してあげる。だって先輩を愛してるから♡俺だけだね、こんなにされてもずっと先輩が好きなのは。俺が世界で一番先輩を愛してるから。これからもずっと一緒にいようね!」
     「ゆ…ゆーじだけ…こんな俺を愛してくれるのは。俺も世界一愛してる。いつか二人だけの世界に行こうな」

     これで先輩は俺だけのもの♡
     あぁ…俺はなんて幸せなんだろう!!





     
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