愛で溢れてる 脹相にとって壊相・血塗・虎杖 悠仁の3人の弟たちは、自分の命より尊い存在である。
24時間365日、弟たちの幸せを願わない日はない。それぐらい大事なのだ。
そんな脹相の自室には、大きなキャビネットがいくつも配置されており、中には弟たちのアルバムが保管されている。
しかも弟ごとに分けられたアルバムは、年齢ごとでも別れていて内容も最後のページまでぎっしりだった。
側から見たら異常とも呼べるレベルだが、それほど弟たちを大切にしていた。特に現在は壊相と血塗相は自立しそれぞれ一人暮らしをしているが、末っ子である悠仁は高校生なので脹相の過保護度合いが凄まじいことになっている。
『こら、悠仁。帰ってきたらまず手洗いだろう!』
『お風呂から上がったたら、ちゃんとお腹を隠せ!ポンポン痛くなっちゃうだろう!』
『ん?帰りに不良に絡まれただと!?お兄ちゃんが御礼参りしてやるから、どこで絡まれたか言いなさい!!…もう自分で撃退したのか。さすが悠仁…まさに鬼神だな』
etc…例を挙げるとキリがないほどだが、とにかく大切に大切に育ててきた悠人も今年で高校生…
思春期だからか、前程積極的にコミュニケーションをとってくることは減ったが、それでも家族思いな優しい人に成長してくれて嬉しく思い脹相は感動のあまり泣くと弟達からは若干引かれていた。
それでもまだまだ高校1年生で15歳の悠仁はまだまだ子供だと思っていたが…。
昨日の夕食中に悠仁が食事中に珍しく頬を赤らめ、モジモジと緊張したような声で脹相に告げる。
『明後日の土曜日にさ、しょ…紹介したい人がいるんだよね』
『紹介したい人…というと恋人か?』
『…うん。まだ早くねとは言ったんだけど、俺と付き合うからにはちゃんと挨拶をしておきたいって』
現代にしては随分と古風な恋人だなと脹相は思った。しかしそれほどしっかりした人物であるなら安心できるし、是非とも悠仁の恋人がどんな人物なのかは知りたかった。
『あぁ、もちろん大丈夫だ。ちょうど壊相達もくる予定だったから、二人にも紹介してあげなさい。特に壊相は悠仁に恋人ができたなんで知ったら舞い上がりそうだな』
『ははっ!確かに脹相も血塗兄ちゃんも全然恋愛に興味ないから“恋バナ出来ない!“って言ったもんな!』
緊張の糸が解れたのか、いつものように明るく笑う悠仁を見て安心した脹相は集合時間だけ決めて、弟たちにも連絡を入るとやはり壊相は“悠仁に恋人!?遂に恋バナできる♪“と返信があり血塗も同じく会えるのが楽しみだと返ってきた。
そして遂に明日、悠仁が恋人を連れてくる。可愛らしい女の子かもしれないし、はたまたクラスメイトの男子かも。ジェンダーレスやLGBTQなど昨今様々な思想や性別が増え、脹相も別に相手が女性でなければいけないなどどは考えていなかった。悠仁が幸せになれる相手であれば、それでいいと考えていた。
恋人が出来て、今まで以上に自分の保護下から自立していく弟の姿に感動しつつ、少し寂しさも感じ、その夜、脹相は悠仁のアルバムを眺めて過ごしたのだった。
土曜日の朝、脹相たちは少し浮ついた雰囲気でソワソワしていた。
「にっ兄さんついにだね!」
「あぁ…思ったより緊張するが、悠仁の恋人だ。きっといい子なんだろう」
「悠仁の恋人楽しみだなぁ〜!なぁ兄者!」
「…そうだな」
こういったイベントが初めてある脹相たちは、若干緊張していたが血塗の無邪気さに少し肩の力が抜ける。
ガチャ
「おーい!連れてきたよー!」
「!?…今行く」
最寄りの駅まで、恋人を迎えに行っていた悠仁が戻り、ついにお相手とご対面である。
若干に早歩きになりながら、3人で玄関に向かったが、玄関で悠仁の隣に立つ人物を見た瞬間、脹相の身体は石のように固まって動かなくなってしまった。
「この人が俺のクラスの担任で恋人の
五条 悟さん!!」
「ど〜も!ゆーじの担任兼恋人の五条 悟です!よろしくお願いします、お義兄様方♡」
「チェンジ!!!!!」
その日一番の大声をあげた脹相だった。
普段は穏やかな雰囲気に包まれていたリビングのダイニングテーブルで、これほどまでに淀んだ空気が流れたことが我が家であっただろうか…と壊相が現実逃避するぐらい場の空気は冷め切っていた。主に先ほどから五条を視線だけで殺さんとばかりに睨みつけている長男のせいではあるが。
「脹相…さっきからなんでそんなに五条先生を睨むの?態度も変だし…二人ってもしかして知り合い?」
恋人を紹介した瞬間、盛大に拒否され家の中には入れてくれたもののを、いつも優しい脹相が殺意増し増しで五条を睨んでいるのに戸惑い両者の顔を交互に見ていると、五条は軽薄そうな笑みを浮かべて応える。
「そうそう!長槍とは高校の同級生だったんだよ。まぁでもクラスも高二年の時に一回同じになったくらいだから、あんま喋ってないけどねぇ〜」
五条と脹相はかつて同じ高校の同級生であったが、脹相は弟にしか興味がなく人と関わろうとしなかったし、五条は日本人離れした白髪と青空を閉じ込めたような瞳、そして有名な彫刻たちにも負けない美しい容姿のため学園中のアイドルであったので、必然的に二人が関わることはなかった。
しかし脹相がここまで五条との交際に反対しているのは、その高校時代が理由であった。
「悠仁、この男だけはだめだ!こいつとの交際は認められない」
「なっなんで?俺たちちゃんと真剣にお付き合いしてるんよ!それとも恋人が男だからだめなん?」
「いや、何も男だから反対してるんじゃない。相手が五条 悟だから反対しているんだ。
この男は高校生の頃、数多くの女と関係を持ちどれも真剣に交際などしていなかった。二股三股は当たり前。女は歩く穴だとそのよく通る声で友人に話しているのも聞いたことがあるぞ!そんなクズに弟を任せられるか!」
「…悠仁の前でそんなこと言わないでくれる?教育に悪い」
「その教育に悪いことをお前がやってたんだろうが!」
「あの頃は僕も若気の至りで色々やっちゃったけどさ〜……悠仁のことは本当に愛してるんだよ」
「ふんっ!そんなこと信じられるか。ほら俺が言ったことを認めたぞ悠仁、こんな男はやめなさい。お前が傷つくだけだ」
「……。」
五条は表に出してはいなかったが、内心はかなり焦っていた。自分の過去の女性関係については、交際する前から悠仁は知っていて、「先生、いつか刺されるよ」と言われたぐらいだ。同じ学校に勤めている悪友の家入からも色々暴露されているだろう。それでも今日まで交際できているのだから悠仁も五条の真剣さをわかってくれていると思うが、それでも身内、しかも自分をこれまで大切に育ててくれた兄からの言葉だともしかしたら気持ちが揺らいでしまうのではないか。そんな五条の焦りを感じとった脹相は勝利を確信していたが。
「…俺、五条先生が女性関係について最低だったのは知ってる…。先生の知り合いの人から色々聞いたし」
「ならこんな男とはわかr「でも!それでも五条先生のことが好きなんだ!」
「…悠仁」
「初めて会った時、この人しかいない!心のどこかでずっと誰かを探してた、でもその答えがこの人なんだって直感で思ったんだ…。先生も同じように感じてくたて聞いた時、クサイかもしれんけど運命かなとも思った。それに俺と付き合ってる先生は本当に優しくて誠実なんだ!俺はそんな先生を信じたいし、裏切られとしても…それを知るまでは恋びちでいたいって思うくらい先生が好きなんよ」
悠仁は昔から明るくて社交的で色んな人と仲が良かった。けれど好きと言う気持ちはあくまで全員平等で家族は別にしろ、いい意味でも悪い意味でも博愛主義者であった。
その悠仁がこれほどまでに一個人に執着することは珍しく脹相を始め兄たちは驚く。
そこまで思うならと許そうという気持ちと五条に対する悪印象がせめぎ合っていた。
「お義兄様方、先程は失礼な態度をとってしまい申し訳ございませんでした。確かに過去の僕は悠仁くんに誇れるような人間ではありません。ですが彼に対する思いだけは本当です。どうか僕たちの交際を認めてください」
悠仁が僕との交際のために真剣に向き合ってくれたのだ、それに答えないでどうする。
五条が今までの軽薄さを捨て、脹相達へ真剣にお願いをする。
それでも弟の幸せに少しでも障害がありそうなことは全て無くしたい脹相はまだ踏ん切りをつけることが出来ない。
数分間の沈黙が訪れ、どちらも長期戦かと思った時、今までのやり取りを見守っていた壊相が口を開く。
「なら、五条さんがどれだけ友人のことを愛しているかクイズ対決でもしたら?」
「「「「はぁ?」」」」
「だって、兄さんは頑固だから意見を曲げないだろうし、悠仁も兄さんに似て意固地でしょう。だからいっその事クイズ対決で勝った方にとりあえず従うなら決めやすいと思って」
「だが壊相!悠仁の人生で大切なことをクイズ対決なんぞで決めるなんて!」
「じゃあ交際を認めてあげるの?違うでしょ。悠仁だってそうだよ、認めてもらうまで諦めないんだから。どっちも前に進めないままが悠仁が可哀想!」
「しっしかし…「なに?負けるから嫌なの?兄さん?」
「!!俺が悠仁についての知識で負けるわけがないだろう!わかった、その勝負受けてたつ!」
「はいっ!決まり!悠仁たちもそれでいいよね?」
「「あっはい」」
「よーし!血塗〜手伝って〜」
「了解!兄者」
「悠仁の家族って、なんかすごいね」「…ごめん」
「それでは始まりました!“第一回悠仁に詳しいのだ〜〜れ!!“」
家のリビングに壊相の声が響く。
ダイニングテーブルをどかし、五条と脹相が椅子に座ってド○キで売っている早押しボタンを手に対面する。
マイクの形をしたおもちゃを持っている壊相はさながらクイズ番組の司会のよう見え、血塗は脹相の後ろで肩にタオルを掛けながら「兄者〜肩の力抜けよ〜。コンディションは最高だぞぉ」とアドバイスをしていた。
五条は場の空気に馴染めず、「クイズ対決なのかボクシングなのか、世界観がごちゃ混ぜすぎる」と現実逃避をしていた。
「五条先生!がんばれ!えっと…とにかく気合いだぁ!」
「…うん、ありがとう悠仁」
恋人からの微妙な応援を受け、まぁこれで交際が認められればと少し気合を入れる。
「第一問!悠仁が5歳の頃の夢はなんでしょう?」
ピンポン!「はい!五条さん」
最初に押したのは五錠だった。
「えーと、『消防士』とか?」ブブー
「えっ違うの?悠仁ぽくない?」
ピンポン!「はい!兄さん」
「ふんっ!こんなこともわからないのか…
答えは『お兄ちゃんのお嫁さん』だ!!」ピンポン!ピンポン!
「正解!ます兄さんが一勝です」
「「ええええええ!?!」」
意外な答えに驚く五条だったが、何故か当事者である悠仁まで驚き声を出していた。
「そ、そんなん絶対嘘だ!また脹相の妄想だろ!!」
顔を真っ赤にして否定する悠仁に、壊相はとある紙を見せる。
「ほんとだよ。ほらこれ悠仁が幼稚園で兄さん宛に書いた手紙に書いてあるでしょ」
手紙を見ると拙い文字で『にいちゃんへ!おっきくなたらゆじとけつこんしてね』と書かれており、悠仁は過去に自分の黒歴史に顔を真っ赤にし、五条は手紙への嫉妬と悠仁の拙い文字が可愛すぎると悶えていた。
余談だが、この手紙は普段脹相の部屋で額縁に入った状態で保管されている。脹相は仕事で疲れた夜、それを見ながら酒を飲むなが好きだった。
「では第二問!悠仁のお尻にあるホクロの数は…」ピンポン!
「…はい、兄さん」
「3つ!それを繋げると三角形になって家では『悠仁の三角形』と読んでいる」
「なにその『夏の第三角形』みたいな呼び方」
「五条先生の前で変なこと言うなぁぁぁぁ!!」
ブブー!「兄さん!不正解!」
「!?そんなわけがない!合っているはずだ!」
「問題は最後まで聞きましょう!ではもう一度。
悠仁のお尻にあるホクロの数は3つですが、もう一つ下半身にホクロがあります。それはどこ?」
ピンポン!「はい!五条さん」
「…左足の付け根近くの内腿」 ピンポン!ピンポン!
「正解!五条さんも一勝!」
「ちょっと待たんかい!!…何故家族でもないお前が、そんなところのホクロを知っているんだ?」
脹相から詰められる五条と虎杖だったか、五条はどこ吹く風で誤魔化そうとした。しかし虎杖は顔を真っ赤にして頭から湯気が出ており、答えは明白だった。
「まだ未成年の悠仁に手を出したのか!?さっき真剣にお付き合いしてるという発言はどうした!!」
「悠仁くと真剣に突き合っています」
「絶対意味違うだろ!!!」
「はい!兄さん落ち着いてね〜。ではついに最終問題です!これに正解した方が勝利ですのでよく考えてくださいね!」
ついに決着がつくと、リビングがピリつく。
「では最終問題!悠仁が財布に入れて大切に持ち歩いてる物はなんでしょう?」
先程までピンポンの押し合いだったのが、急に静かになった。
というのも、脹相にとってこの問題は結構難しいのである。悠仁は基本的に物を大切にするので自室にあるものは基本丁寧に扱っている。それに子供の頃も脹相達にはあまりおもちゃは強請らず、外でばっかり遊ぶような感じだった。なので本当にパッとこれだというものが思いつかない。
(ピンチャン?とかいう怪しげな芸人のDVDか。それとも俺がこの前上げたキャップ…いや血塗と集めたツヤツヤのどんぐりか…!)
脹相が一人で唸っていると、ピンポンと少し控えめな音が鳴った…
「はい、五条さん」
「三つ葉のクローバーのしおり。」
ピンポン!ピンポン!
「大正解!!この勝負、五条さんの勝利です!!」
「先生!!すごい!あいがとう!!」
「まあね〜」
五条の勝利に悠仁ははしゃぎ、五条は当たり前と言いたげに笑っている。
壊相と血塗も拍手をしながら盛り上げるが、しおりに全く覚えがないためこの状況に脹相だけは追いつけなかった。
「すまん…悠仁。本当にそのしおりがなんなのか知らないんだ…それは」
「こ…これは「ゆーじが脹相からもらった三つ葉をしおりにして大事に持ってんの」
五条からの言葉で、過去の記憶を捻り出すと確かにそんなことがあった…
悠仁が6歳の頃にテレビで見た、四つ葉のクローバが欲しいと脹相にお願いしたことがあった。
末っ子からの珍しいお願いに絶対答えようと四つ葉を探すが、近くの公園では三つ葉自体あまり生えていなかったので。
だから脹相は仕事で外出した時や、帰り道、買い物途中、様々な公園を見て周り、遂に会社からの帰宅路とは正反対にある公園に三つ葉が沢山生えていつのを発見したので。それから服が汚れるのも気にせずに地面に四つん這いになりながら四つ葉を探したが四つ葉だけは見つからなかったのだ。結局三つ葉を一輪だけ持ち帰り悠仁に四葉を渡せず、「もういいよ、ありがとう」と悠仁からもこれ以上の捜索を拒否されてしまったので脹相は忘れてしまったらしい。
しかし思い出しても、欲しい四つ葉ではなくただの三つ葉であるに何故しおりにまでして大切にしているのかわからなかった。
またも、困惑する脹相に悠仁は応える。
「本当に些細なことだったんだ、テレビで四つ葉のクローバーについて取り上げられてて見てみたいなぁ〜ぐらいだったのに。毎日毎日仕事や家事で忙しい中、土で汚れてるのも気にしないで必死に俺のために探してくれたたんだと思うと幸せで。俺はこんなに愛されてるんだなっていう証みたいでさ。一生大事にしたいなって思ったから」
脹相は涙が止まらなかった。
色んな人に愛されてるのに、自分に向けられる愛には鈍感で気づかない悠仁が、脹相からの愛を素直に受け入れ大事にしてくれていたんて、今まで自分が注いできた沢山の愛が一気に返ってきたようで胸が幸せで破裂しそうだった。
そして同時に後悔する。
(なのに悠仁の愛を俺は否定してしまったのか)
長男の急な涙にみんなが焦っている中、脹相は立ち上がると、五条の前に立つ。
「なんでお前はしおりのことを知ってたんだ」
五条は少し考え。
「悠仁とさ色んな話するんだけどね、半分以上が君たち兄弟のことなんだよ。脹相がカレー焦がしたとか、壊相兄ちゃんはセンスがいいとか、血塗兄ちゃんは運動神経が抜群とかさ。ほんと嫉妬しちゃうよ」
自分達が思っているより悠仁は兄弟を大切に思ってくれているのだと壊相達も嬉しくなる。
「悠仁はお前が、運命だと言っていた。お前はどうなんだ」
「…僕も初めて会った時、雷が頭が落ちたような衝撃が起きた。それからもう二度この子を離しちゃいけないって思ったよ。おかしいよね“二度と“なんて、初めて会ったのに。でもそれから目が離せなくなって、悠仁を知るうちに好きになってた。もう悠仁以外なんて目に入らない。僕の人生には悠仁が必要なんだ。離れるなんて考えられないくらいに。」
「そうか…」
「今日の勝負、あれはたまたま問題が悪かっただけだ…。悠仁のことで兄である俺が負けるわけがない!」
「な〜に?負け惜しみ?問題は何でも僕が勝ったんだから、僕と悠仁のことを認めt「だからまた家に来い!次はもう負けないかな!」
そういうと脹相は喉が渇いたからとコンビニへ行ってしまった。
「あれは…認めてくれたのかな?」
「分かりずらくてごめんね!…兄さんも思うところがあったんじゃない?
…大丈夫認めてくれたよ。大切な兄弟だもん悠仁の幸せが一番だから」
脹相のフォローをするように壊相が悠仁の頭を撫でる。
(愛し愛され。羨ましい限りだね〜。でもまぁこれからはもっと僕の愛を注いで、その内悠仁の愛は僕で埋め尽くしてやろう。…でもまぁ今は…)
恋人に嬉しそうな微笑みを見て、とりあえずこの子が幸せならいいだろうと、散らかったリビングの整理を未来の家族に伝える。
「それはそうとして、お前が悠仁に手を出したのはまだ許していない。だから悠仁が卒業するまではお泊まり禁止だ!門限も19時までだからな」
「ははっ!冗談面白いね(やっぱ今すぐにでも、僕だけしか考えられないようにしたろ)」